12日(日).わが家に来てから今日で866日目を迎え,訪米中の安倍首相が10日の米トランプ大統領との会談に際し日米同盟を強化することを確認するとしたニュースを見て感想を述べるモコタロです
この会談のあとゴルフだけど スコア上 トランプの足を引っ張る恐れはゼロで何よりだ
閑話休題
昨日,上野の東京文化会館小ホールで「ムジカ・アモーレ」コンサートを聴きました これは東京都の「ミュージック・プログラム・トウキョウ」の一環として開かれた公演です
プログラムはタイトル通り「愛」にまつわる曲を集めたものです.出演は東京音楽コンクールの入賞者たちで,ナビゲーターは宮本文昭です
開演2時,開場1時半なので早めに12時半頃東京文化会館に行ったら,すでに長蛇の列が小ホールから続いていてビックリしました 2時間のコンサ―トでチケット代が1,000円ですからね,満員御礼だそうです
何とかH列28番,右ブロック左通路側を押さえました
最初にピンクの衣装が爽やかなヴァイオリンの瀧村依里(読響首席)とピアノの居福健太郎が登場,マスネの「タイスの瞑想曲」が演奏されました 穏やかで良い曲です
次の曲に入る前にナビゲーターの宮本文昭が登場,挨拶し会の趣旨を説明しましたが,楽器も指揮棒も持たない宮本の司会はほとんど素人そのもので,時間管理がほとんどできていない様子です 残念ながらこれは最後まで変わりませんでした
これは明らかに人選ミスです.次回は声がかからないだろうな
2曲目はオーボエの吉村結実と居福健太郎によりシューマンの「3つのロマンス」から第1曲が演奏されました この曲はシューマンが妻クララにクリスマス・プレゼントとして贈った曲とのことです.歌を歌うようなオーボエの音色は良いものです
そして次の曲の演奏のため弦楽の4人の女性が入場しましたが,チェロの加藤文枝がなぜか転んでしまいました ロングドレスに足を取られたのでしょうか.突然の出来事に拍手が一旦止み,彼女が起き上がると再び大きな拍手が湧きました
これがかえって彼女を印象付けることになりました
ピンク系の衣装で統一した4人は華やかです
3曲目はエルガーの「愛の挨拶」の弦楽四重奏版です 第1ヴァイオリン=瀧村依里,第2ヴァイオリン=小川響子,ヴィオラ=渡邉千春,チェロ=加藤文枝というメンバーです
ヴァイオリン独奏では何度も聴いたことがありますが,弦楽四重奏では初めてです.一味違った味わいを経験しました
4曲目は同じメンバーによってボロディンの「弦楽四重奏曲第2番」から第1楽章が演奏されました 夫人への愛の告白から20周年に献呈した曲とのこと.この曲は第3楽章「ノクターン」が有名ですが,第1楽章も穏やかで良い曲です
プログラム後半の最初は,居福健太郎のピアノ独奏によりサティの「ジュ・トゥ・ヴ」(お前が欲しい)です 宮本がこの曲の詩の一部を読み上げましたが,相当濃厚な愛の告白です
しかし,曲はむしろアンニュイなシャンソンといった感じです
2曲目はラヴェルの「マ・メール・ロワ」から「妖精の園」が,リンケルマンの編曲版で木管五重奏によって演奏されました メンバーは,フルート=梶川真歩,オーボエ=吉村結実,クラリネット=コハーン・イシュトヴァ―ン,ファゴット=鈴木一成,ホルン=氏家亮です
この曲はゆったりした曲想なので,アンサンブルが難しそうでした
しかし,同じメンバーによって演奏された次のビゼー/ホルコンブの「カルメン・ファンタジー」は各楽器の特性が生かされたカラフルな演奏でした
4曲目はチャイコフスキーの歌劇「エフゲニー・オネーギン」からレンスキーのアリア「青春は遠く過ぎ去り」(イシュトヴァ―ン編曲)です 弦楽四重奏と木管五重奏をバックにイシュトヴァ―ンが指揮をしながらクラリネットを吹きます
クラリネットは高音がちょっときつかったですが,それを除けば見事な演奏でした
プログラムの最後は,居福健太郎のピアノ,イシュトヴァ―ンのクラリネット,弦楽四重奏によってピアソラの「アディオス・ノニーノ」が演奏されました 冒頭は居福のピアノ・ソロが続きますが,熱情的で鮮やかな演奏でした
そこに弦楽四重奏とクラリネットが入ってタンゴのメロディーになると,曲が一層生き生きとしてきました
満席の会場からの大きな拍手に,出場者全員によるアンコールがありましたが,曲名が分かりません.ワルツのような曲想でしたがとても良い曲でした