人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

渡辺俊幸✕森山良子✕読売日響で「シネマ&ポップス」を聴く~今なお進化を続ける森山良子さんの「涙そうそう」「私のお気に入り」「虹の彼方に」ほか:フェスタサマーミューザ

2018年08月02日 07時21分29秒 | 日記

2日(木)。わが家に来てから今日で1400日目を迎え、日ロ両政府は31日に外務・防衛担当閣僚会合をモスクワで開いたが、日本が米国から導入する陸上配備型迎撃ミサイルシステム(イージス・アショア)について、ロシア側は米国のミサイル防衛に日本が組み込まれるものとして改めて懸念を表明した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

        ロシアの言い分は イージス・アショアの導入はイージーッスということかいな?

 

         

 

昨日、夕食に「豚肉のスペアリブ」と「生野菜サラダ」を作りました スペアリブは1年ぶりくらいです

 

     

 

         

 

昨日、ミューザ川崎で「読売日本交響楽団 シネマ&ポップス」を聴きました これはフェスタサマーミューザ2018の一環として開かれたコンサートです。昨年とほぼ同様の出演者&プログラミングで、第1部「映画音楽」①「ディズニー・ファンタジー」序曲、②映画「ゴッド・ファーザー」~愛のテーマ、③「もしもモーツアルトがハリウッド映画音楽家だったら」、④映画「スターウォーズ」~レイア姫のテーマ、⑤同~ダース・ベイダーのテーマ、⑥映画「E.T.」~フライングテーマ、第2部「森山良子の世界」~「エターナリー」「涙そうそう」「家族写真」「私のお気に入り」「虹の彼方に」「あなたと別れるなら」、第3部「渡辺俊幸の世界」~「森と大地への讃歌」、NHKテレビドラマ「大地の子」~メインテーマです 歌=森山良子、指揮=渡辺俊幸です

午後3時の開演に先立って、2時20分から同じ会場で作曲家・渡辺俊幸氏によるプレトークがありました。トークで印象に残ったのは、「スターウォーズ」のテーマも「E.T.」のテーマも、同じ「ド・ソ・ド」から始まるということです 渡辺氏は作曲者のジョン・ウィリアムズが無意識で作曲したのではないかと語っていました

 

     

 

さて本番です。オケはいつもの通り、左サイドにヴァイオリン・セクションを集めています。コンマスは小森谷巧です。会場は8割方埋まっているでしょうか

渡辺俊幸氏が登場し、最初にディズニー・アニメ映画のエッセンスをメドレーで繋げた「ディズニー・ファンタジー」序曲が演奏されました 子どもたちが小さい頃 ディズニーランドに行ったこと、VHSビデオでアニメ映画を観たことを思い出しながら聴いていました

次にフランシス・コッポラ監督映画「ゴッド・ファーザー」から ニーノ・ロータ作曲による「愛のテーマ」が演奏されました   冒頭のトランペットの独奏が印象的でした

次に演奏された「もしもモーツアルトがハリウッドの映画音楽家だったら」は、「題名のない音楽会」で「アレンジ・バトル」という企画があり、その時に渡辺氏が作曲した曲です  モーツアルトの交響曲第41番”ジュピター”の第4楽章冒頭をヒーローのテーマ、クラリネット協奏曲の第2楽章を相手役のヒロインのテーマ、交響曲第25番の第1楽章冒頭を宿敵のテーマとして、最後にヒーローが勝つというストーリーで作曲したとのことです  もし、コルンゴルトが現代に生きていたらこういう音楽を作曲していたかも知れない と思いました

次にジョージ・ルーカスの映画「スターウォーズ」からジョン・ウィリアムズの作曲による「レイア姫のテーマ」と「ダース・ベイダーのテーマ」、映画「E.T.」から「フライングテーマ 」を続けて演奏しました 70年代に初めて「スターウォーズ」の第1作を観た時は最先端のCG映像に度肝を抜かれました

読響のフル・オーケストラで聴くジョン・ウィリアムズの映画音楽はゴージャスです


     


休憩後の第2部は「森山良子の世界」です 銀のラメ入りの輝く衣装で登場した森山良子さんは、「昨年に続いて呼んでいただきとても嬉しいです」とあいさつし、「一番 演奏が難しい楽器を演奏しながら歌います」と言って、手のひらに乗る小さなオルゴールのハンドルを回しながらチャップリンの映画「ライムライト」のテーマ「エターナリー」を歌い上げました

そして、マイクを片手に

「全国各地でコンサートをやっていますが、どこに行ってもリクエスト第1位の曲『涙そうそう』を歌います 最初から第1位の曲を歌ってしまって あとが不安だと思う人もいらっしゃるかも知れませんが、何とか最後までつなげたいと思います

と軽くジョークを飛ばしたまでは良かったのですが、指揮台の渡辺氏が指揮をしようとしないのを見て、思い出したように

「ごめんなさい。ここでギターを弾きながら歌うんでした   最近は、マイクの前に立ちさえすれば、あとは何とかなると思うようになってきていて、すっかり忘れていました   この曲はピーター・バラカンさんが英語の詩を書いて下さったので、冒頭の部分だけ英語バージョンで歌って、あとは一番得意な日本語で歌いたいと思います   皆さま、一番大切な人を思いながらお聴きください

と言って、涙そうそう」と「家族写真」を続けて歌いました  森山良子作詞、BEGIN作曲による「涙そうそう」は感動的です   若くして亡くなった兄を想って詩を書いたそうです   隣席のおじさんは目頭を押さえ 洟をすすりながら聴いていました あんた 泣いてんのね

次いで、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」からマリアが歌う「私のお気に入り」と、ミュージカル映画「オズの魔法使い」からジュディ・ガーランドが歌った「虹の彼方に」を感動的に歌い上げました

そして、最後にミュージカル「キャメロット」から「あなたと別れるなら」を熱唱し、満場の拍手とブラボーを浴びました

元気いっぱいの森山良子さんが舞台袖に引き上げた後は「渡辺俊幸の世界」です 最初に2016年に作曲した「森と大地への讃歌」を、次いで1995年のNHKテレビドラマ「大地の子」のメインテーマを演奏し 大きな拍手を浴びました

すると、赤の衣装にお色直しした森山良子さんが再度登場、アンコールにルイ・アームストロングの名曲「聖者の行進」を、オーケストラと丁々発止のやり取りを交えながら圧倒的な迫力で歌い上げました   会場のそこかしこから自然発生的に手拍子が沸き起こり、ステージと聴衆が一体となって最後の舞台を飾りました

知っている人以外は知らないと思いますが、森山良子さんは1948年1月生まれです 美しく伸びのある歌声を聴いていると、とても子機、もとい古希を迎えた人とは思えません その秘密は、14歳の時から現在に至るまで56年もの間、一貫して同じ声楽の先生に師事し レッスンを続けていることかも知れません 今なお進化を続けて歌の真価を問う前向きな姿勢は見習うべきものがあります

 

     

コメント
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