人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

指揮者を見ないオケ「耳」で協奏「デア・リング東京」公開演奏会へ~朝日の記事から / 栗山千明さんお薦めのミステリー 舞城王太郎著「世界は密室でできている。」を読む

2018年08月27日 07時17分44秒 | 日記

27日(月)。わが家に来てから今日で1425日目を迎え、トランプ米大統領は6月の米朝首脳会談を成功と自賛し、米朝交渉が順調に進んでいないと指摘されると「フェイクニュース」と反発していたが、24日「ポンぺオ氏に訪朝しないように要請した。なぜなら現段階では、朝鮮半島の非核化に重要な進展が見られないからだ」とツイートした というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                トランプは言うことがコロコロ変わるから  さすがの金正恩も頭抱えてんじゃね?

 

         

 

昨日の朝日朝刊 文化文芸欄に「指揮者を見ないオケ『耳』で協奏 『デア・リング東京』公開演奏会へ」という記事が載っていました 超訳すると

「オーケストラは、指揮者に向かって扇形に座って指揮棒を注視するのが常識だ。『デア・リング東京オーケストラ』は奏者全員が客席を向き、指揮者を見ないで演奏する 同オケは録音プロデューサーの西脇義訓氏が2013年に設立し録音中心に活動してきた。同氏は録音のときは空間全体の響きを聴き『空気を録る』ことを心がけるが、オケの奏者は周りの音を十分に聴かず、ハーモニーを作り出せていないことが多いと感じていた 自身がアマ・オケのチェロ奏者としての経験から、これは指揮者、コンサートマスター、首席奏者というヒエラルキー構造が原因ではないかと考えた 『指示する人が多すぎる。志をもって入ってきた人も、がんじがらめで意欲を失う』。自発性を引き出すため、アイコンタクトを禁止し、ボーイング(弓の上げ下げ)はそろえず、コンマスや首席は固定せず、交代制にした 並び方は曲によって変える。弦楽器を四重奏のセットにしたり、ビオラが主導する曲では最前列にヴィオラを並べたりもする。指揮者を見ない演奏は曲により向き不向きがある 構造が複雑で大編成の曲は『聴き合う』だけでは合わせるのが難しい お薦めはモーツアルトだという。奏者は東京藝大、東京音大、桐朋音大など出身の30歳前後が多い。生演奏を聴きたいという声が寄せられ、録音の公開が決まり、31日(金)午後4時から三鷹市芸術文化センターでコンサートが開かれる。演奏曲目はモーツアルト:歌劇『フィガロの結婚』序曲、ベートーヴェン『交響曲第7番』ほか 料金はCD付き4,800円」

オーケストラの演奏で「お互いの音を聴き合いながら演奏するのが大事」というのは良く聞く話です 比較的分かり易いのは「指揮者なしの演奏」です。フォルクハルト・シュトイデ率いる「トヨタ・マスタープレイヤーズ、ウィーン」や都響の矢部達哉率いる「トリトン海のオーケストラ」などでお馴染みのスタイルですが、少数精鋭のメンバーによって、コンマスのリードで見事にベートーヴェンの交響曲などを演奏します しかし、メンバーはコンマスや首席を意識して”揃えて”演奏していると思われます その点、全員が前を向いて 指揮者を見ない(当然、コンマスも首席も見ない)で演奏して、果たしてアンサンブルは乱れないのだろうか、と疑問に思います 

これについては、記事の中で、3年前に加わったコントラバス奏者のS氏が、ヴァイオリンにジュリアード弦楽四重奏団のジョセフ・リンを迎えた録音で劇的に響きが変わる体験をした、として次のように証言しています

「弦がまとまり、音がイメージしやすくなった 耳が開いて全体が聞こえ、肩の力が抜けて楽に弾けた

演奏者が皆、S氏のように感じていたとしたら、やはり効果があったのだと思います クラシックの演奏スタイルはこうして少しずつ変化していくのでしょうか

 

         

 

舞城王太郎著「世界は密室でできている」(講談社文庫)を読み終わりました 舞城王太郎(まいじょう・おうたろう)は1973年、福井県生まれ。2001年に「煙か土か食い物か」で第19回メフィスト賞を受賞してデビュー、03年に「阿修羅ガール」で第16回三島由紀夫生を受賞しています

 

     

 

そもそも私がこの本を読もうと思ったのは、新聞のコラム「読書日記」に女優の栗山千明さんが「お風呂で はまった舞城ワールド」という感想を寄せていたからです   栗山さんは高校生の頃、お風呂に本を持ち込んで読書するのが習慣だったようで、1回8時間も入っていた時があったそうです   それ労働者の基準労働時間ですから その時に読んだ本で一番好きなのが「世界は密室でできている」だそうです

舞台は架空の街、福井県西暁町。家が隣同士の中3男子の西村友紀夫と親友の自称名探偵「ルンババ」こと番場潤二郎のコンビが 次々と起こる密室事件を解決していくという内容です

修学旅行で訪れた東京で椿(ツバキ)と榎(エノキ)というエキセントリックな姉妹と出会い、いつの間にか殺人事件に巻き込まれていきます

4つの建物の中で合計15人もの人が殺されている密室事件の謎解きは、どうも理屈に理屈を重ねたようでしっくりきませんでした むしろ、この本の魅力は、栗山さんも指摘しているように友紀夫とルンババの会話にあるように思います

屋根の上でルンババの「あ!」という声。「どうした!?」「見つけた!」「何を!」「理想の結婚相手!な訳ねえやろ!」「いや下らん冗談はいいで。何を見つけたんだよ」「凶器!」「嘘!屋根の上にあるんか?」「違う。林の中の、木の上!」「・・・・・」

という調子です 

なお、この本の著者本人が書いたイラスト(4コマ漫画風)が何枚か出現しますが、これがすごく・・・・・下手くそで、驚きます 小学生のいたずら書きレベルと言っても過言ではありません しかし、表紙もそうだとすれば、表紙だけは魅力的です

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