6日(月)。わが家に来てから今日で1404日目を迎え、ポンぺオ米国務長官と中国の王毅国務委員兼外相は4日、シンガポールでそれぞれ記者会見を開き、南シナ海問題で相互批判を繰り広げた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
中国は放っておくと 海を埋め立てて自国の領土だと主張する これは覇権主義だ!
昨日、ミューザ川崎で東京都交響楽団「鬼才ミンコフスキのくるみ割り人形」を聴きました これはフェスタサマーミューザの一環として開かれたコンサートです。内容はチャイコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」全曲の演奏です 指揮はマルク・ミンコフスキ、児童合唱はTOKYO FM少年合唱団です
マルク・ミンコフスキ(1962~)は19歳の時にレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルを創設し、斬新な解釈のバロック音楽を積極的に演奏してきました
午後3時からの公演に先立って、正午から同じ会場で公開リハーサルが開かれました ミンコフスキは曲の途中で指揮台を降り、客席に降りて音のバランスをチェックし、また指揮台に戻り、といったことを繰り返し、かなり細かくチェックを入れていました 最初はフランス語で話しているのかと思いましたが、よく聞いてみると英語で指示を与えていることが分かりました 第1幕終盤で少年合唱団によるコーラスがありますが、ミンコフスキは、彼らに対し1段下がって(オケに近づいて)歌うように指示をしました 彼はこれまでの他の指揮者とは違い、休憩なしで100分間リハーサルを続けました
さて本番です。オケは左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、その後ろにコントラバスという特殊な対向配置をとります コンマスは矢部達哉。ヴィオラ首席には読響ソロ・ヴィオラ奏者の柳瀬省太がスタンバイします。都響さん、レンタルしましたね。夏休みだし
会場は9割近く入っているでしょうか。「くるみ割り人形」だからでしょうか、家族連れのお客さんもチラホラ見受けられます。夏休みだし
バレエ音楽「くるみ割り人形」は序曲と2幕から成りますが、当初、休憩なしで演奏する予定だったのが、第1幕と第2幕の間に20分の休憩を入れ、第2幕に3曲追加されることになりました
上下黒の衣装のミンコフスキが指揮台に上がり、序曲の演奏が開始されます 軽快な音楽を聴くと、チャイコフスキーってやっぱりメロディーメーカーだな、と思います
続いて「第1幕」の情景(クリスマスツリー)、行進曲、子どもたちの小ギャロップと両親の登場、踊りの情景(ドロッセルマイヤーの贈り物)、情景と祖父の踊り、情景(招待客の帰宅、そして夜)、情景(くるみ割り人形とねずみの王様の戦い)、情景(松林の踊り)と続いて演奏され、最後に「雪片のワルツ」のところで左袖にスタンバイしていた少年合唱団の合唱が活躍します 「1回目よりも2回目の時に大きな声で」というリハーサルでの指摘を受け、少年たちは指示を忠実に守りました
休憩後は第2幕です。情景(お菓子の国の魔法の城)~情景(クララと王子の登場)を経て、お馴染みの曲=チョコレート(スペインの踊り)~コーヒー(アラビアの踊り)~お茶(中国の踊り)~トレパック(ロシアの踊り)~葦笛の踊り(フルート三重奏が素晴らしい!)の4曲が演奏され、次いでジゴーニュ小母さんと道化たちが続き、いよいよ有名な「花のワルツ」が華麗かつダイナミックに演奏されます 次いで、パ・ド・ドゥ(金平糖の精と王子のパ・ド・ドゥ)が演奏されますが、この2曲における首席・古川展生率いるチェロ軍団の演奏が凄まじいまでの迫力でした また、金平糖~ではチェレスタの演奏が素晴らしかったです
ついで、ヴァリアシオンⅠ~ヴァリアシオンⅡ:ドラジェ(金平糖)の精の踊り(ハープでは珍しい男性奏者の演奏が素晴らしい!)~コーダと繋ぎ、終幕のワルツとアポテオーズで大団円を迎えます
全曲を通じて感じたのは、ミンコフスキは速めのテンポで音楽を進め終始 緊張感を保っていたということと、演奏者では特にフルートが素晴らしかったということです
私はこれまでバレエ「くるみ割り人形」を一度も観たことがありません CDのハイライト版を聴いてきたに過ぎません。これは致命的です 一度でも観たことがあれば、その時のバレエ・シーンを思い出しながら もっと音楽を楽しむことができたはずです これを反省材料にして、一度バレエを観ようと思います
昨日、午後7時からTOKYO FMで「村上RADIO」が放送されました 村上春樹ファン(本人は「ハルキスト」という名称は嫌いで、「村上主義者」が良いそうです)は例外なく耳を傾けたことでしょう この番組は、毎年ノーベル文学賞候補に上がりながら話題だけに終わる、あの村上春樹が初めてディスクジョッキーに挑戦するラジオ番組です 周知の通り、彼はマラソンランナーでもあります そこで付いた番組タイトルが「村上 RADIO RUN & SONGS」です 彼が走る時に聴く iPod の中からセレクトした楽曲を、その曲との関りを語りながら紹介するというものです
冒頭、村上春樹の語りを聞いた時、思った通りの声と話し方だと感じました 話し方としては、彼のエッセイに書いていることをそのまま言葉として発しているようなフレンドリーな感じ、と言ったらよいでしょうか
新聞各紙のPR記事には、「番組のテーマを含め楽曲はすべて村上自身が選んでいる 彼の小説にはジャズからクラシックまで登場するが、今回はロックがメイン」とありました 記事の通りロックばかりがかかりました どんな曲がかかったか、と訊かないでください。若き日はロックに背を向けて生きていたので 彼の小説にはシューベルト、リスト、ヤナーチェクといったクラシックの作曲家の作品が登場するので、「ロックがメイン」とは言え、1曲くらいはクラシックも紹介されるのではないか、と期待していましたが、残念ながらかすりもしませんでした もしも「次回」があり、クラシック音楽をかけてくれるなら、一時的にヤクルトスワローズのファンになってもいいです