20日(月)。わが家に来てから今日で1418日目を迎え、全米の300以上の新聞社が16日、メディアを「国民の敵」、政権に批判的な報道を「フェイク」と呼ぶトランプ米大統領を批判する社説を一斉に掲載した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプが言っていることこそフェイクだ! ジャガリコはじゃがいものフェイク?
昨日、神楽坂のギンレイホールでセバスティアン・レリオ監督による2017年チリ・アメリカ・ドイツ・スペイン合作映画「ナチュラルウーマン」(104分)を観ました
ウエイトレスをしながらナイトクラブで歌っているトランスジェンダーのマリーナ(ダニエラ・ベガ)は、歳の離れた恋人オランド(フランシスコ・レジェス)と暮らしていた しかし、オランドは自身の誕生日の夜、自宅のベッドで意識が薄れ、マリーナが病院に連れて行こうとするとき階段から転げ落ちて亡くなってしまう
最愛のオランドの死により、彼の妻や子供たちとの思いがけないトラブルに巻き込まれ、容赦ない差別や偏見を受けるマリーナだったが、女性として生きていく権利を胸に前向きに歩くことを決意する
この映画は自身もトランスジェンダー歌手であるダニエル・ヴェガが、自分らしさを貫くヒロインを演じています この映画で私が一番印象に残ったのは、マリーナが街を歩いているとき、向かってくる暴風に身体を前のめりにしながら前に進もうとする姿です
これはあたかも、トランスジェンダーに対する差別や偏見の嵐にもめげず、前向きに生きていこうとするマリーナの強い姿勢を表しているかのようでした
映画の最後は、先生について歌を習っているマリーナが、コンサート会場で「オンブラ・マイ・フ」を歌うシーンですが、この曲はヘンデルのオペラ「セルセ」第1幕第1場で歌われるアリアで、プラタナスの木陰への愛を歌ったものです 詩は次のような内容です
「生い茂った木々の蔭よ
お前ほどいとしく優雅に
やさしいものはなかった
木々の蔭よ」
この曲は 速度記号から「ヘンデルのラルゴ」と呼ばれています。この曲はカストラート(去勢された男性歌手)のために書かれた作品です マリーナが歌うのに最も相応しい選曲と言えるかも知れません
「オンブラ・マイ・フ」と言えば、1986年夏にソプラノのキャスリーン・バトルによる録音がニッカウヰスキーのテレビCMに使われ、大きな話題を呼んだことを思い出しました ウィスキーも 1986年5月にロンドン・アビーロード・スタジオで収録されたCDも 売れに売れたようで ご同慶の至りです
私はニッカウヰスキーを飲みながらCDを聴いていました
そのCDがこれです
昨日、「METライブビューイング2018」の4枚セット券(10,400円)を購入しました 通常価格は1枚3,100円ですが、1枚当たり500円引きになっています
絶対に観たいと思っているのは①プッチーニ「トゥーランドット」、②ロッシーニ「セヴィリャの理髪師」、③ヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」の3本ですが、いずれも3回目か4回目となります 他にもヴェルディ「ドン・カルロ」、レハール「メリー・ウィドウ」、プッチーニ「マノン・レスコー」、ロッシーニ「オリ―伯爵」等も観たいと思います
いずれ もう1枚セット券を買うことになるでしょう
「METライブビューイング2018‐19」の上映日程等の詳細が決まりました
ラインナップと上映日程は次の通りです
①ヴェルディ「アイーダ」 11月2日(金)~8日(木)
②サン=サーンス「サムソンとデリラ」 11月16日(金)~22日(木)※新演出
③プッチーニ「西部の娘」 12月7日(金)~13日(木)
④二コ・ミューリー「マーニー」 1月18日(金)~24日(木)※MET初演
⑤ヴェルディ「椿姫」 2月8日(金)~14日(木)※新演出
⑥チレア「アドリア―ナ・ルクヴルール」 2月22日(金)~28日(木)※新演出
⑦ビゼー「カルメン」 3月8日(金)~14日(木)
⑧ドニゼッティ「連帯の娘」 4月12日(金)~18日(木)
⑨ワーグナー「ワルキューレ」 5月10日(金)~16日(木)
⑩プーランク「カルメル会修道女の対話」 6月7日(金)~14日(木)
上記10作品の中で、観るのが楽しみなのはソプラノのアンナ・ネトレプコが歌う「アイーダ」と「アドリア―ナ・ルクヴルール」、メゾソプラノのエリーナ・ガランチャが歌う「サムソンとデリラ」、ソプラノのディアナ・ダムラウとテノールのフアン・ディエゴ・フローレスが歌う「椿姫」の4作品です
チケット代は1作品3,600円ですが、ムビチケカード3枚セットは9,300円と1枚当たり500円引きになっています 私としてはセット券を3枚購入することになります