人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

TOKI弦楽四重奏団のコンサートを聴く~モーツアルト「弦楽四重奏曲第17番”狩”」、ブラームス「ピアノ五重奏曲ヘ短調」他 / 東京藝大「シューベルティアーデ」のチケットを取る

2018年08月03日 07時22分20秒 | 日記

3日(金)。昨日、新国立オペラ11月の「カルメン」の日程の振り替え手続きをしました 2018‐2019シーズン第2回「カルメン」のプルミエ(初日)公演は11月23日(金・祝)午後2時からですが、同じ時間帯にバッハ・コレギウム・ジャパンの定期演奏会がダブってしまったので、同27日(火)午後2時からの部に振り替えました 現在の会員席は1階センターブロック通路側ですが、振替先として2階最前列のセンターブロックが空いているというので、そこにしました 当日は2階の2列目以降が高校生の鑑賞教室で生徒たちが座るがそれでも構わないか、と訊かれましたが、小中学生ではないので大騒ぎは起こらないだろうと思い、了承しました

ということで、わが家に来てから今日で1401日目を迎え、トランプ米大統領は1日、2016年の米大統領選にロシアが介入したとされる「ロシア疑惑」の捜査について、ツイッターに「これ以上、米国を汚す前に、この不正に仕組まれた魔女狩りを今すぐ止めるべきだ」と投稿し、セッションズ司法長官に捜査を即時に止めるように求めた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       身に覚えがないなら焦る必要がないのに ますます怪しいと疑われる馬鹿な行為だ

 

         

 

昨日、夕食に「牛肉と茄子のオイスター炒め」と「生野菜とササミのサラダ」を作りました 「牛肉と茄子~」は初挑戦ですが、上手に出来ました

 

     

 

         

 

11月18日(日)午後3時から東京藝大奏楽堂で開かれる東京藝大主催「シューベルトティアーデ アナ・チュマチェンコを迎えて」のチケットを取りました アナ・チュマチェンコはミュンヘン音楽演劇大学教授、ヴァイオリニストで、日本にも多くの教え子がいます プログラムはシューベルトの①ヴァイオリンとピアノのためのソナタ  ト短調D408、②ヴァイオリン弦楽のためのロンド  イ長調D438、③弦楽五重奏曲  ハ長調D956です 演奏はヴァイオリン=アナ・チュマチェンコ、玉井菜摘、漆原朝子、山崎貴子、ヴィオラ=川崎和憲、チェロ=河野文昭、中木健二、コントラバス=中村元優です

東京藝大主催公演のためチケット代は全席自由で2,000円と格安です シューベルトの名曲を3曲、気軽に聴いてみませんか


     


         

 

昨夕、東京文化会館小ホールで「TOKI弦楽四重奏団15周年記念コンサート」を聴きました プログラムは①モーツアルト「弦楽四重奏曲第17番変ロ長調K.458”狩”」、②ドホナーニ「弦楽六重奏曲変ロ長調」、③ブラームス「ピアノ五重奏曲ヘ短調作品34」です 演奏はTOKI弦楽四重奏団=ヴァイオリン=岩谷祐之(関西フィル ソロ・コンマス)、平山真紀子(南オランダフィル 第2ヴァイオリン副主席)、ヴィオラ=鈴木康治(読響 ソロ・首席)、チェロ=上森祥平)、②のヴィオラ=小熊佐絵子(ロイヤル・コンセルトヘボウ菅 副主席)、チェロ=福富祥子、③のピアノ=平山友紀子です

TOKI弦楽四重奏団は新潟に縁のある中堅の4人のメンバーから成るクァルテットで、TOKIは新潟の「県の鳥:朱鷺」を意味します

 

     

 

全席自由です。E28番、右ブロック左通路側を押さえました 会場は8割以上入っているでしょうか。小ホールでこれほど入る公演は少ないと思います 私の場合は読響のヴィオラ・ソロ首席の鈴木康浩氏の演奏が聴きたくてチケットを買いましたが、皆さん どういう動機なのでしょうか

拍手の中、TOKI弦楽四重奏団の4人のメンバーが入場し配置に着きます。左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラという並びです

1曲目はモーツアルト「弦楽四重奏曲第17番変ロ長調K.458”狩”」です この曲はモーツアルト(1756‐91)が、ハイドンの弦楽四重奏曲に刺激されて1782年から85年にかけて作曲した6曲の弦楽四重奏曲(いわゆる「ハイドン・セット」=第14番~第19番)のうちの1曲です この曲は「狩り」という愛称で呼ばれていますが、第1楽章冒頭が狩りの時に吹かれる角笛を連想させることから後世の人が付けたものです

第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ・アッサイ」、第2楽章「メヌエット・モデラート」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「アレグロ・アッサイ」の4楽章から成ります

第1ヴァイオリンの岩谷氏の合図で第1楽章が開始されます 明るく軽やかなメロディーはハイドンのそれに通じるものがあります。しかし、「最初から惹きつける力」は 師と仰ぐハイドンを超えているように思います 「ハイドン・セット」はいずれも甲乙つけがたい名曲揃いですが、この第17番はポピュラーな作品ということでは一番かも知れません 第2楽章はモーツアルト得意の「メヌエット」です。4人の演奏で聴くメヌエットは優雅です 抒情的な第3楽章を経て、第4楽章のアレグロ・アッサイに入ります。愉悦間に満ちたメロディーはモーツアルト特有のものです 4人の演奏はモーツアルトの魅力を十二分に伝えてくれる素晴らしい演奏でした

2曲目はドホナーニ「弦楽六重奏曲変ロ長調」です この曲はハンガリーの作曲家エルンスト・ドホナーニ(1877‐1960)が若干16歳の時に作曲した作品で、2回の校訂を経て1896年に初演されました 彼は同郷のバルトークやコダーイなどの民族的な音楽路線とは異なる、古典派から受け継がれてきたロマン派の流れの中で作曲活動を展開しましたが、特にブラームスに傾倒していきました この作品にもブラームスの影響が窺えます

第1楽章「アレグロ・マ・トランクィロ」、第2楽章「スケルツォ」、第3楽章「アダージョ・クワジ・アンダンテ」、第4楽章「フィナーレ:アニマート」の4楽章から成ります

ヴィオラの小熊佐絵子、チェロの福富祥子が加わります。岩谷氏の合図で第1楽章が開始されます まさに 中低音域の魅力が前面に出たブラームスの世界です 特にチェロのピッツィカートなどはブラームスそのものです 鈴木氏のヴィオラの美しくも力強い音がガンガン迫ってきます 第2楽章「スケルツォ」は面白い曲でした。ブルックナーのスケルツォを楽しくした音楽とでも言えばいいのか・・・・ここではブラームスは影も形もありません ドホナーニらしさはこの楽章かも知れません。次の第3楽章もドホナーニ固有の音楽でしょう そして、第4楽章「フィナーレ」の快活で喜びにあふれた音楽は、ほとんどメンデルスゾーンの世界です この楽章では、第1ヴァイオリンとともにヴィオラが主導権を握るシーンがいくつもありますが、鈴木康治氏の演奏は素晴らしかったです。彼は常に期待を裏切りません


     

 

休憩後のプログラム後半はブラームス「ピアノ五重奏曲ヘ短調作品34」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833‐1897)が1864年に作曲した作品ですが、当初 弦楽五重奏曲として作曲したものをピアノ・デュオ用に編曲、さらにピアノ五重奏曲に書き直したものです ブラームスにとって、この作品はそれほど思い入れの深いものだったのでしょう

第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アンダンテ。ウン・ポコ・アダージョ」、第3楽章「スケルツォ」、第4楽章「フィナーレ:ポコ・ソステヌート・アレグロ・ノン・トロッポ~プレスト」の4楽章から成ります

4人のメンバーにピアノの平山友紀子が加わります。ひょっとして第2ヴァイオリンの平山真紀子の姉妹か。名前も顔も似ています もし間違っていたらヒラアヤマリするしかありません

岩谷氏の合図で第1楽章が開始されます ピアノと弦楽四重奏による演奏を聴いていて、やっぱりピアノ・デュオや弦楽五重奏でなくピアノ五重奏で正解だな、と思いました 何よりシンフォニックな響きが魅力です 第2楽章はゆったりした音楽が気持ちよく響きます。第3楽章は一転、リズム中心のスケルツォです。聴きようによっては勝利の音楽です 第4楽章はワーグナー風の導入部を経て、躍動感あふれる音楽が展開します

4人の弦楽奏者の演奏は言うまでもなく素晴らしかったのですが、ピアノの平山友紀子の演奏が絶妙でした 出過ぎてもいけないし引っ込んだままでもいけないという難しい立場にありながら、4人の弦楽奏者との間合いの取り方が絶妙で、最適な打鍵により弦楽奏者との見事なアンサンブルを可能にしていました

会場いっぱいの拍手に、4人はブラームスの「ワルツ」を演奏し 聴衆のクールダウンを図りました

帰り際、出口に向かう人々を見ながら、これほどの聴衆を集めるTOKI弦楽四重奏団は大したものだ、とあらためて思いました

 

     

コメント (2)
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