14日(火)。昨日、息子と二人で埼玉県S市の菩提寺に墓参りに行ってきました 帰りに実家に寄りましたが、家に来て12年となる猫のミラ(未来ではなく、ミラクル・デブ 7キロ)が出迎えてくれました 恥ずかしくて腹部は見せられないと言って猫をかぶっておりました 帰りがけ 巣鴨駅で雷雨に見舞われ、ビニール傘が1本増えました 涼しくなるのは良いのですが、傘が増えるのは困ります。カサばるので
ということで、わが家に来てから今日で1412日目を迎え、大阪府警は13日、強制性交や強盗致傷の疑いで逮捕され、富田林署で留置中だった住所不定・無職の樋田淳也容疑者が逃走したと発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
富田林でそんな事件起きるとは とんだ話だ いや とんでもない話だ はよ逮捕して
昨日の夕食は、息子がプルコギを作ってくれました。とても美味しかったです 海ぶどうは数日前に賞味期限が切れていましたが、大勢に影響はありません わが家は皆 胃が丈夫です
フェスタサマーミューザの一環として開かれた「昭和音楽大学」公演の払い戻しが11日から開始されました これは8月8日のコンサート当日、台風の影響で公演が聴けなかった人のための救済措置です ミューザ川崎のホームページから「昭和音楽大学 払い戻し方法について」を呼び出し、「払い戻し連絡票」に必要事項(住所・氏名・電話番号・振込先口座等)を記入のうえ、9月11日(火)必着で、チケットと共に 「ミューザ川崎シンフォニーホール 昭和音楽大学払い戻し係」宛に簡易書留で送ると、書留送料・振込手数料と共に指定口座に3週間後くらいに振り込まれるそうです。チケット代は1000円なので、1000円+αの返金となります
私も昨日、チケットを郵送しましたが、戻されたチケット代はコンサートのために使いたいと思います
奥田英朗著「我が家のヒミツ」(集英社文庫)を読み終わりました 奥田英朗の本は久しぶりです。1959年岐阜県生まれ。雑誌編集者、プランナー、コピーライターを経て97年「ウランバーナの森」で作家デビューし、2002年「邪魔」で第4回大藪春彦賞を、04年「空中ブランコ」で第131回直木賞を受賞したのをはじめ、各賞を受賞しています
この本は、2012年から15年までに「小説すばる」に掲載された6つの短編小説を収録したものです
「虫歯とピアニスト」は、31歳の小松崎敦美は結婚してから数年経つが子どもが出来ないことで悩んでいるが、ある日、勤務先の歯科医院の受付に憧れのピアニストが現われるという話
「正雄の秋」は、53歳のサラリーマン・植村正雄は社内での出世競争に敗れるが、これからの生活のビジョンが描けないでいるという話
「アンナの12月」は、母と離婚した実の父に16歳のアンナが会いに行き セレブでイケメンの実父に夢中になるが、育ての父親のありがたさに気付くという話
「手紙に乗せて」は、母の死をきっかけに実家に戻った社会人2年目の亨が、伴侶を失い憔悴した父親を見て心配するが、会社の上司が父親あてに手紙を書くという話
「妊婦と隣人」は、産休中の32歳・松坂葉子は隣に越してきた謎めいた夫婦が気になってしかたないのだが、夫は妄想だと取りあわない。しかし、葉子の心配は当たっていたという話
「妻と選挙」は同じ著者による「家日和」の「我が家の問題」の「妻とマラソン」に続く大塚家の物語で、作家・大塚康夫の妻・里美が市会議員へ立候補するが、いつの間にか康夫も選挙運動に巻き込まれてしまうという話です
それぞれの物語の主人公は性別も年齢も職業などの立場も全く異なりますが、筆者はどこにでもありそうな「我が家の秘密」を温かい目で見守っています
私が一番面白かったのは最初の「虫歯とピアニスト」です 歯科医院の受付をやっている小松崎敦美のところに、憧れのピアニスト・大西文雄が歯の治療にやってくる 敦美は彼のファンであることを伏せて彼に接するが、内心では大西が親知らずを抜いたことを知っているのは自分だけだ、と密かな優越感を抱いている そして、ついに彼のリサイタルに行って前から3列目の正面の席で聴くことになる 演奏後、真っ先に立ち上がって拍手をしたら、大西がこちらを見たので 慌ててパンフレットで顔を隠した その後、再び大西が治療にやって来た時、「先週の土曜日、ある場所で小松崎さんにそっくりな女の人を見かけたけど、あれは他人の空似なのかなあ」と顔を覗き込まれる。敦美はやっぱりバレていたのかと赤面するが、大西は「あなた本人だとしたら、初めからぼくのことを知っていたわけで、知らんぷりを決め込んだというのは、人が悪いともとれるし、職業倫理的には正しいともとれるし・・・・。まあ、どちらでもぼくは好きだけどね」と言われる。敦美は「他人の空似でお願いします」と言うと、大西は「わかった。それでいこう」と肩を揺すって笑う
この最後の「他人の空似でお願いします」と「わかった。それでいこう」がいいですね 奥田英朗の作品の良いところは、それ以上深く踏み込まないところです ちょっとした憧れはそのままにしておきます。そのため 爽やかな気持ちで本を閉じることができます