人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

秋山和慶 ✕ 洗足学園音楽大学 ✕ 牧阿佐美バレエ団、谷桃子バレエ団、東京シティ・バレエ団他でプロコフィエフ「ロメオとジュリエット」「シンデレラ」、ハチャトゥリアン「仮面舞踏会」ほかを観る

2019年08月02日 07時22分28秒 | 日記

2日(金)。わが家に来てから今日で1584日目を迎え、セブン&アイ・ホールディングスは、スマートフォン決済サービス「セブンペイ」が何者かに不正利用された事件を受けて、9月で終了する方針を固めた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     セブンペイはペイしないうちに終了してしまった ラッキーセブンじゃなかったね

 

         

 

昨日、夕食に「キャベツとソーセージの中華卵炒め」と「シメジの中華スープ」を作りました 夜コンサートがあるので手早く出来る料理にしました

 

     

 

         

 

昨夕、ミューザ川崎で洗足学園音楽大学「オーケストラとバレエが織りなす夢物語」コンサートを聴きました プログラムは①プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」組曲から、②同「シンデレラ」組曲から、③ハチャトゥリアン「仮面舞踏会」組曲から、④同:バレエ音楽「ガイーヌ」組曲からです 出演は管弦楽=洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団、バレエ=牧阿佐美バレエ団、谷桃子バレエ団、東京シティ・バレエ団、洗足学園音楽大学バレエコース学生、指揮=秋山和慶です


     


いつものフェスタミューザとは異なり、家族連れやバレエをやっていそうな若い女性の姿が目立ちます 娘が小学生の時、6年間バレエ教室に通っていたので、毎年1回開かれた発表会を思い出します オケだけによるコンサートが多いなか、洗足学園の公演は毎年楽しみにしているコンサートです

自席は2CA1-46番、2階センター右ブロック1列目の右から4つ目です。ステージが良く見えます

ステージ奥に洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団のメンバーがスタンバイします オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成です バレエはステージ手前のスペースで踊られます

1曲目はプロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」組曲から①序曲、②朝の踊り、③仮面、④モンタギュー家とキャピュレット家、⑤マドリガル、⑥大公の宣言~間奏曲、⑦アンティル諸島から来た娘たちの踊り、⑧ジュリエットの墓の前のロメオです この曲はセルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953)が自ら台本を書いて作曲、1938年にチェコで初演された後、1940年にレニングラードのキーロフ劇場(現マリインスキー劇場)で初演され、大成功を収めました

バレエを踊るのは牧阿佐美バレエ団と牧阿佐美バレエ団クラスです ジュリエット役の織山万梨子さん、ロメオ役の濱田雄冴さんをはじめ、ダンサーの皆さんは素晴らしいバレエを披露しましたが、とくに最後の「ジュリエットの墓の前のロメオ」は感動的でした この曲は純粋な音楽として聴く機会は多いのですが、バレエを伴って鑑賞する機会はほとんどありません その意味では、本来の”バレエ音楽”として目で見て耳で聴くことができて良かったと思います


     


休憩後の2曲目はプロコフィエフ:バレエ音楽「シンデレラ」組曲から①イントロダクション、②喧嘩、③シンデレラのワルツ、④マズルカ、⑤舞踏会に着いたシンデレラ、⑥シンデレラのワルツ、⑦真夜中です この曲は1945年にモスクワのボリショイ劇場で行われました 「シンデレラ」はロッシーニのオペラ「チェネレントラ」として観たことはありますが、プロコフィエフのバレエ作品として観たことはありません

バレエを踊るのは谷桃子バレエ団と谷桃子バレエ団クラスです 結論から書くと、本当に素晴らしいパフォーマンスでした まずシンデレラ役の北田有希さんと王子役の齋藤拓さんがいい 彼らに負けず劣らず素晴らしかったのは、男性にも関わらず個性的な強い女性を見事に演じた継母役の横岡諒さん、そして、能天気な三枚目に成りきって姉妹を演じた中村杏奈さん、久富礼子さんです そして、仙女を演じた蔦田彩恵さん、道化を演じた逸見優さんも良かった 彼らの素晴らしい演技を引き出したのは、間違いなく再演出・再振付の日原永美子さんでしょう また、オレンジ、マズルカ、星の精を踊ったダンサーたちも、一人一人名前を挙げませんが、皆さん見事なパフォーマンスでした

 

     


2回目の15分休憩後の最後のプログラムの1曲目はハチャトゥリアン「仮面舞踏会」組曲から①ワルツ、②マズルカ、③ロマンス、④ギャロップです この曲はアラム・ハチャトゥリアン(1903-1978)が1941年に戯曲の劇音楽として作曲し、1944年に管弦楽組曲として編まれました 物語は「賭博師ベルシーニンは、妻のニーナが仮面舞踏会で腕輪をなくしたことから不貞を疑い、彼女を殺害するが、その後自分の過ちに気付いて気がふれてしまう」という内容です。今回は「ノクターン」を含む5曲のうち4曲が取り上げられます

バレエは東京シティ・バレエ団とグローバルクラスです 物語の内容と違って、楽しい音楽が続きます。1曲目の「ワルツ」は素晴らしい音楽に合わせて生き生きと踊られました 最高に楽しかったのは最後の「ギャロップ」です。管楽器が音程を外したような頓珍漢なメロディーを演奏し、それに合わせてバレエが踊られますが、もう最高でした ハチャトゥリアンの「ハチャ」ってハチャメチャのハチャではないのかと思ったりしました

最後はハチャトゥリアンのバレエ音楽「ガイーヌ」組曲から①序曲、②友情の踊り、③ヌーネの踊り、④バラの乙女たちの踊り、⑤剣の舞、⑥子守歌、⑦レズギンカです このバレエは1942年に完成され、同年キーロフ・バレエによって初演されました 

バレエは前の曲と同じく東京シティ・バレエ団とグローバルクラスです とくに印象に残ったのは、まず「友情の踊り」における男性ダンサーのパフォーマンスです 女性6人によって踊られる「ヌーネの踊り」と3人の女性によって踊られる「バラの乙女の踊り」も素晴らしかった

3組の公演が終了し、大きな拍手の中、3つのバレエ団がステージに勢ぞろいし、さらに秋山和慶氏に促されてオーケストラの面々が立ち上がり、会場に一礼しました

ところで、バレエを観ていて「気持ち良いなぁ」と思うのは、ダンサーが登場する時と退場する時です 音を立てずにさっと出てきて、踊って、さっと引っ込みます。この潔さがたまらなく好きです また来年も是非観に行きたいと思います


     

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井上道義 ✕ 読売日響でブルックナー「交響曲第8番ハ短調」を聴く ~ 力で押し切った感のある演奏:フェスタサマーミューザ2019

2019年08月01日 07時23分21秒 | 日記

8月1日(木)。わが家に来てから今日で1583日目を迎え、トランプ米政権が 東アジアの主要同盟国である日本と韓国に対し、「アメとムチ」を織り交ぜた要求を突き付けている というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      日韓仲裁という大義名分のもとで 最終的に漁夫の利を得るのはどこの国だろう?

 

         

 

昨日、夕食に「豚バラ麻婆茄子」と「小松菜のお浸し」を作りました 「豚バラ~」は豆板醤の辛みが効いていてとても美味しいです

 

     

 

         

 

昨夜、ミューザ川崎で読売日本交響楽団のコンサートを聴きました これは「フェスタサマーミューザ2019」の一環として開かれたコンサートです プログラムはブルックナー「交響曲第8番ハ短調」(ノヴァーク版:第2稿1890年)です 指揮は井上道義です

井上道義氏については今さらご紹介するまでもないと思いますが、念のため当日配布のプログラムに掲載のプロフィールを簡単にご紹介します 1946年東京生まれ。桐朋学園大学卒業。ニュージーランド国立交響楽団首席客員指揮者、新日本フィル音楽監督、京都市響音楽監督、大阪フィル首席指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督を歴任 2014年4月、喉頭がんのため一時指揮活動から離れるが同年10月に復帰 そして、プロフィールの最後の1行にこう書かれています。「自宅にまたアヒルを飼っている」

この1行は井上氏の「オフィシャルサイト」のプロフィールにも書かれていますが、もともとは「自宅にアヒルを飼っている」だったのが、途中から消えて、今度は「自宅にアヒルを”また”飼っている」として復活したのです。なぜわざわざアヒルを登場させているのか、理由までは書かれていません 私の勝手な推測は次の通りです

井上道義氏の小学校時代からのニックネームは「ミッキー」だった ミッキーの相棒はだれか?  「ディズニー・ワールド」ではミッキーマウスの相棒はドナルド・ダック(つまりアヒル)だ ここからミッキーとアヒルを結び付けてアヒルを飼うようになったのではないか さあどうでしょう? 真相は本人に訊いてみなければ分かりません

 

     

 

ブルックナー「交響曲第8番ハ短調」はアントン・ブルックナー(1824‐1896)が1884年から1887年にかけて作曲(第1稿)、その後、1889年から1890年にかけて改訂(第2稿)した、全4楽章の形で完成した最後の交響曲です この日の公演では最も多く演奏される「ノヴァーク版  第2稿」によって演奏されます

第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「スケルツォ:アレグロ・モデラート」、第3楽章「アダージョ(荘重にゆっくりと、しかし遅すぎず)、第4楽章「フィナーレ(荘重に、速くなく)の4楽章から成ります

 

     

 

午後7時からの本番に先立って、6時20分から井上道義氏によるプレトークがありました 彼はギュンター・ヴァントの大きな写真パネルとともに登場、概略次のように語りました

「約50年前(1968年6月20日)にギュンター・ヴァントが読響定期演奏会でブルックナーの第8番を振った時のリハーサルを「よみうりランド」にある読響の練習所で隠れて聴いたのが読響との出会いだった そのような経緯もあって、今回のコンサートで指揮の依頼があった時、まさか受け入れてもらえるとは思わずに、ブルックナーの第8番を提案したところ、受けてもらえることになった 例年は夏休みを取るのだが、今年はそういう訳でブルックナーを指揮することになった ブルックナーはジジイになってからでないと振れないということになっている もっともダメな人は一生ダメだ。朝比奈隆さんがブルックナーを振ったのは50歳を過ぎてからだった。彼からは大阪フィルの指揮をした関係でブルックナーの交響曲の楽譜を受け継いだが、楽譜には事細かな書き込みがあり、勉強の跡が見えた しかし、実際の演奏は楽員に任せっぱなしで、勉強の成果が生かされていなかった これは彼を非難しているわけでは決してない(と言っているが、非難しているとしか思えない)。50年前の読響は男のオケだった。女性はハープのみだった。男は常に他の男に追い抜かれるのではないかと恐怖心を抱いているところがある そこで男ばかりの集団はギクシャクする。男には女が必要だ 現在の読響は当時とはまったく違う。素晴らしいオケだ ブルックナーの話に戻ると、交響曲第7、第8、第9番は特に素晴らしいと思う 「先に進んで欲しくない、いつまでも音楽に留まっていてほしい」と思う音楽だ 音の響き、旋律、リズム・・・同じことが繰り返されるが、それが愛おしく思われる。そういうことが、ジジイになると分かってくる 第8番はノヴァーク版とハース版とあるが、私は分かり易いという点でノヴァーク版を選ぶ。ブルックナーの音楽は教会の聖堂で聴くのが相応しいような音楽だ。1階席より2階以上で聴いた方が良さが分かると思う 1階席の人で、もしも2階席が空いていたら移動したらどうか(指揮者がそんないい加減なことを言っていいのか)。本当は、指揮者は演奏に当たり あまり話さない方が良いと思う

 

     

 

さて本番です と思ったら、開演7分前に「ただ今、京浜東北線が運転を見合わせている関係で、開演時間を10分遅らせ、7時10分とさせていただきます」というアナウンスが入りました どうやら人身事故があったようです それ以上の遅れが心配されましたが、7時10分には開演しました

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの読響の並びです コンマスは日下紗矢子さんです

井上氏が登場し、さっそく第1楽章に入ります。冒頭のホルンがずれているように思いました この楽章を聴いて思ったのは、井上氏は「力で押しているな」ということです。私は特に第7番以降はブルックナーが神に捧げた音楽だと思っています その観点からすると、やや強引な音楽作りという印象を受けます。確かに管楽器にしても弦楽器にしても打楽器にしても良く鳴っています。しかし、どこか「やらされている」感があるのです 別の言葉で言えば、楽員の自発性に基づいた音楽作りが聴こえてこないのです それは第2楽章のスケルツォでも同様でした。軌道修正されたのは第3楽章「アダージョ」でした まさに神に捧げる”祈りの音楽”です しかし、第4楽章に入ると、また「力で押す」演奏に戻ってしまいました 井上氏はプログラム・ノートで「ブルックナーは、身体的にとても合う作曲家。ムリがないんです。指揮者というのは身体から発するものが音楽になるので、これは大事なことです」と語っていますが、私にはそうは思えません ショスタコーヴィチやマーラーだったら「身体的に合う作曲家」というのが分かる様な気がしますが、ブルックナーは同じ爆音交響曲作曲家でも違うのではないか、と思います

圧倒的な拍手とブラボーにカーテンコールが繰り返されましたが、井上氏は最後に大きな声で「夏休み」と叫んで舞台袖に引き上げました

プレトークで本人も語っていた通り「指揮者はあまり話さない方が良い」のです 井上氏は聴衆へのサービス精神からいろいろと面白可笑しく話をしたのでしょうが、喋り過ぎです 「過ぎたるは及ばざるがごとし」ということわざもあります 男は黙って札幌麦酒 はっきり言ってプレトークは必要なかったと思います

 

     

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