認知症本に虚偽記載 

2015年12月23日 07時55分14秒 | 医科・歯科・介護
兵庫医科大教授 処分検討
毎日新聞社 2015年12月21日 (月) 配信

 兵庫医科大(兵庫県西宮市)は18日、認知症研究が専門の主任教授(61)の著書に、虚偽記載があったと発表した。ある成分の効能を確かめるために患者らを対象に行った研究について、大学が設置する倫理委員会の審査を経ていないのに「承認を得た」と書いていた。大学は教授の処分を検討している。
 大学によると、虚偽記載が見つかったのは認知症を扱った本で、4月に出版された。この中で、卵黄や大豆由来の物質「ホスファチジルコリン」入りのカプセルを飲んだ認知症患者ら310人を調べたところ、症状が改善したと報告した。さらに「兵庫医大倫理委員会の承認を得た」と記載していた。ところが、大学側が倫理委の承認がないことに気づき、6月に教授から聞き取りを開始したという。
 大学側は9月に学内外の弁護士や研究者らで調査委員会を設立して調査を始め、11月に「虚偽記載にあたる」との報告書をまとめた。
 一方、教授は取材に対し「研究は別の医療機関で行った。兵庫医大の倫理委員会の承認を得たというのは誤記で、出版後すぐに気づいた。大学からの指摘前に増刷分以降は削除している」と話した。【吉田卓矢、畠山哲郎、柳楽未来】


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兵庫医科大教授、著作に虚偽記載か 
認知症関連の試験で


朝日新聞デジタル 2015年12月18日 朝日新聞・福島慎吾

 兵庫医科大の西崎知之教授(生体情報学)が今春に出版した認知症に関する本で、サプリメントの機能の試験をめぐって、うその記載があったと、同大が18日発表した。大学の倫理委員会で審査・承認を受けたと書かれていたが、審査されていなかった。
 大学によると、虚偽が見つかったのは、西崎教授が今春出版した「認知症はもう怖くない」。実際に販売されているサプリメントの主成分として含まれている物質が認知機能の改善に有効だと紹介。認知症の患者ら310人に飲んでもらう試験を、大学の倫理委の承認を受けて実施したとも書かれていた。
 しかし、大学が確認したところ、倫理委は審査・承認をしていなかった。大学の聞き取りに西崎教授は「ほかの病院だった」「ライターが書き直しの際に誤記した」と説明したが、その病院でも審査や試験が行われた事実は確認できていない。
 試験データの提出要請に西崎教授は応じていないという。大学は西崎教授を自宅待機とし、調査を続ける方針。処分も検討している。倫理委の承認についての記述は、直近の刷りでは削除されているという。
 大学は「本学教授の肩書で出版されており、管理・監督責任を感じている。全教員への指導を徹底する」とコメントした。(福島慎吾)





















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