当然文春側は、この件をなんとか「大した過ちではない」と装おうとしている。インパクトの重大さがわかっていないのではなく、わかっているからこそ、過ちを認める「訂正」を避けてシレッと続報の「上書き」で済ませようとした。

 文春自身が指弾しているフジテレビ同様に身内を庇っていないで、同誌は編集長が記者会見し、なぜこのような誤報が起きてしまったのか、どう再発を防ぐのかを(10時間でなくて良いから)説明しなければ、読者の信頼も、続報の迫力も褪せてしまうのではないか。

 特に、性的トラブルのような詳細を伏せざるを得ない出来事を報じる場合、読者には様々な憶測を招きやすい。伝聞情報を確定情報かのように書いて煽ることは、厳に慎まねばならない。