2016.3.7 追記
この記事、コメントでも指摘されているように、当時の私の認識不足があるので補足して再投稿します。
この件に関して、私は推測以上のことはできないのですが、それでも記事とそれにまつわる日本側の反応にはいろいろと誤解があると思います。
まず、イスンファンの「フランダースの犬」という作品は、彼が子供のころに聴き親しんだアニメの主題歌にインスピレーションを得て、自分のオリジナルを付け加ええたリメイク作品です。
そもそも、作品名を「フランダースの犬」としていることから、この作品が「盗作」などに当たらないことは明らかです。「盗む」ならオリジナルの名前を付けたりしないでしょ。あくまでもこの作品は、昔好きだった歌をベースにした新しい創作です。
なにか問題があるとすれば、その原作者をイスンファンが知らなかったということ。それは不可抗力です。
それで、本当の作曲者を意識しないでCDを出していて、ずいぶん後になってから、「あの歌、日本の歌だったんだ・・・」と気が付いたんだと思います。
韓国でも日本のアニメ「フランダースの犬」は放送されていましたが、すべて韓国語になっていて(もちろん主題歌も)見ていた子供たちは日本のアニメだと全然気が付いていなかったそうです。(何年か前に韓国の掲示板でそのことが話題になったっていう記事をネットでみました)
しかも、韓国版「フランダースの犬」の主題歌「よあけのみち」は韓国人の作詞作曲としてひろまっていたんです。(もちろん、今から考えればそのことが問題であったわけですが、イスンファンがリメイクしなければ、日の当たるところに出なかったでしょうね。)
というわけなので、当時のイスンファンにはこの曲の本当の作曲者はわからなかったのだと思います。不可抗力と書いたのはそういうことです。
時代はめぐり、韓国でも著作権について敏感になってきました。
日本の曲のカバーなら、ちゃんとそうクレジットするのが当たり前の時代になってきました。
それで、イスンファンもある時点で気が付いた自分のCDに入っている曲について、実は日本の曲だと気が付いた。と言及したんでしょう。彼自身がクリエーターですから当然本当の作者が誰かということについては敏感に感じたでしょうし。
この問題には、日本と韓国の歴史がかかわってきます。
戦後、かなり長い期間、韓国では日本の歌や芝居(日本語文化)を公共の場で流すことが禁じられていました。そして、日本と韓国の間で著作権についての協定はありませんでした。
こんな話があります。ずいぶん昔に作家の曽野綾子氏の小説が韓国語に翻訳されヒットしました。翻訳したのは曽野さんのファンだった韓国人です。原作者本人に何の断りもなく翻訳を出版し、それが売れてしまったものだから、さすがに気が咎めて曽野綾子に連絡を取りました。事後承諾的なものですね。でも、当時日本と韓国には著作権についての取り決めがなかったために、法的には曽野さんは韓国側に権利を主張することはできませんでした。そこで、彼女は翻訳者側に「もしお気持ちがあるなら、私の本の翻訳の収入の一部をどこかに寄付してください」と言ったそうです。
あまり期待せずにそう言ったそうですが、果たしてしばらくして、韓国のハンセン病関連施設から曽野さんにお礼状が届き、ちゃんと寄付がなされたことがわかったそうです。それが1970年代初頭のことで、今も続く「海外邦人宣教者活動援助後援会」の活動につながっていったそうです。
下にそのことを取り上げた記事を貼っておきます。
第4回(1997年度)読売国際協力賞 海外邦人宣教者活動援助後援会
ちょっと脱線しましたが、当時こういう風に原作者に連絡を取るケースは普通に考えてまれだったことでしょうし、日本語の文化は長く韓国ではアンダーグラウンドで、著作権どうのという話にならなかったんじゃないかと思います。(いまはそんなことないはず)
「盗作だった」なんて書き方、腹立たしいですね。
マスコミのあおり記事とそれに反応する「嫌韓ネット民」という構図。
さて、私がイ・スンファンを好きなのは、10年以上前からズーッと言っておりますが・・。
彼が、なんと日本のニュースに出てきましたよ。
この記事↓しか読んでいないので、背景は全く分からないけれど、ぱっと読んだ感じ、イ・スンファンだからこそいえたことかな。と思います。
自分に自信がなければ、なかなか、ね。
自分の音楽性や、これまでの活動に、確固としたものがあり、もうどこからどう攻撃されても揺るがない自信がなければ、わざわざ言うというのは、できないだろうな~と。
それともヒトに指摘されるより先に言ってしまおうって考えたかな?
ところで、「フランダースの犬」は彼の初期のヒット曲で、もちろん私も知ってますが、クレジットとか気にしたことなかった。
「フランダースの犬」というタイトル自体が、日本のアニメだし。
きっと韓国でも放送されてて、それでレコードに入れたんだろうと思ってました。
デビューしたばかりでまだ力のない歌手が、自分の思うようなレコードを出せないのは当たり前で、レコード会社とかの力が強いとこういうことが起こって来るのは想像に難くないです。
日本のブログを見ると、この話題かなり敏感に反応してるヒトが多い。
やっぱり「盗作」って言う文字は、美味しい響き。
ぱくって食いつきたくなる話題ですもんね~。
それにしても、日本デビューを考えてたんだ。
コンサート来てほしいな~。
で、その時には、ぜひ日本人に優先的にチケットを売ってほしいです!
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100712-00000002-jct-soci
この記事、コメントでも指摘されているように、当時の私の認識不足があるので補足して再投稿します。
この件に関して、私は推測以上のことはできないのですが、それでも記事とそれにまつわる日本側の反応にはいろいろと誤解があると思います。
まず、イスンファンの「フランダースの犬」という作品は、彼が子供のころに聴き親しんだアニメの主題歌にインスピレーションを得て、自分のオリジナルを付け加ええたリメイク作品です。
そもそも、作品名を「フランダースの犬」としていることから、この作品が「盗作」などに当たらないことは明らかです。「盗む」ならオリジナルの名前を付けたりしないでしょ。あくまでもこの作品は、昔好きだった歌をベースにした新しい創作です。
なにか問題があるとすれば、その原作者をイスンファンが知らなかったということ。それは不可抗力です。
それで、本当の作曲者を意識しないでCDを出していて、ずいぶん後になってから、「あの歌、日本の歌だったんだ・・・」と気が付いたんだと思います。
韓国でも日本のアニメ「フランダースの犬」は放送されていましたが、すべて韓国語になっていて(もちろん主題歌も)見ていた子供たちは日本のアニメだと全然気が付いていなかったそうです。(何年か前に韓国の掲示板でそのことが話題になったっていう記事をネットでみました)
しかも、韓国版「フランダースの犬」の主題歌「よあけのみち」は韓国人の作詞作曲としてひろまっていたんです。(もちろん、今から考えればそのことが問題であったわけですが、イスンファンがリメイクしなければ、日の当たるところに出なかったでしょうね。)
というわけなので、当時のイスンファンにはこの曲の本当の作曲者はわからなかったのだと思います。不可抗力と書いたのはそういうことです。
時代はめぐり、韓国でも著作権について敏感になってきました。
日本の曲のカバーなら、ちゃんとそうクレジットするのが当たり前の時代になってきました。
それで、イスンファンもある時点で気が付いた自分のCDに入っている曲について、実は日本の曲だと気が付いた。と言及したんでしょう。彼自身がクリエーターですから当然本当の作者が誰かということについては敏感に感じたでしょうし。
この問題には、日本と韓国の歴史がかかわってきます。
戦後、かなり長い期間、韓国では日本の歌や芝居(日本語文化)を公共の場で流すことが禁じられていました。そして、日本と韓国の間で著作権についての協定はありませんでした。
こんな話があります。ずいぶん昔に作家の曽野綾子氏の小説が韓国語に翻訳されヒットしました。翻訳したのは曽野さんのファンだった韓国人です。原作者本人に何の断りもなく翻訳を出版し、それが売れてしまったものだから、さすがに気が咎めて曽野綾子に連絡を取りました。事後承諾的なものですね。でも、当時日本と韓国には著作権についての取り決めがなかったために、法的には曽野さんは韓国側に権利を主張することはできませんでした。そこで、彼女は翻訳者側に「もしお気持ちがあるなら、私の本の翻訳の収入の一部をどこかに寄付してください」と言ったそうです。
あまり期待せずにそう言ったそうですが、果たしてしばらくして、韓国のハンセン病関連施設から曽野さんにお礼状が届き、ちゃんと寄付がなされたことがわかったそうです。それが1970年代初頭のことで、今も続く「海外邦人宣教者活動援助後援会」の活動につながっていったそうです。
下にそのことを取り上げた記事を貼っておきます。
第4回(1997年度)読売国際協力賞 海外邦人宣教者活動援助後援会
ちょっと脱線しましたが、当時こういう風に原作者に連絡を取るケースは普通に考えてまれだったことでしょうし、日本語の文化は長く韓国ではアンダーグラウンドで、著作権どうのという話にならなかったんじゃないかと思います。(いまはそんなことないはず)
「盗作だった」なんて書き方、腹立たしいですね。
マスコミのあおり記事とそれに反応する「嫌韓ネット民」という構図。
さて、私がイ・スンファンを好きなのは、10年以上前からズーッと言っておりますが・・。
彼が、なんと日本のニュースに出てきましたよ。
この記事↓しか読んでいないので、背景は全く分からないけれど、ぱっと読んだ感じ、イ・スンファンだからこそいえたことかな。と思います。
自分に自信がなければ、なかなか、ね。
自分の音楽性や、これまでの活動に、確固としたものがあり、もうどこからどう攻撃されても揺るがない自信がなければ、わざわざ言うというのは、できないだろうな~と。
それともヒトに指摘されるより先に言ってしまおうって考えたかな?
ところで、「フランダースの犬」は彼の初期のヒット曲で、もちろん私も知ってますが、クレジットとか気にしたことなかった。
「フランダースの犬」というタイトル自体が、日本のアニメだし。
きっと韓国でも放送されてて、それでレコードに入れたんだろうと思ってました。
デビューしたばかりでまだ力のない歌手が、自分の思うようなレコードを出せないのは当たり前で、レコード会社とかの力が強いとこういうことが起こって来るのは想像に難くないです。
日本のブログを見ると、この話題かなり敏感に反応してるヒトが多い。
やっぱり「盗作」って言う文字は、美味しい響き。
ぱくって食いつきたくなる話題ですもんね~。
それにしても、日本デビューを考えてたんだ。
コンサート来てほしいな~。
で、その時には、ぜひ日本人に優先的にチケットを売ってほしいです!
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100712-00000002-jct-soci
代表作は日本アニメの盗用だった 韓国人気歌手異例の告白 7月12日18時52分配信 J- CASTニュース 「韓国や中国で日本の歌が盗作された」とされる「疑惑」は決して少なくないが、韓国の人気歌手が、ラジオ番組の中で、自らの代表作が日本の楽曲からの盗用だったことを明らかにした。「盗用だったことが分かったので、日本側に著作権料を払った」などと話しているものの、自分が歌っていた曲が盗用だったことを告白するのは異例だ。 盗用を告白したのは、2010年5月にデビュー20周年を迎えたばかりの人気歌手、イ・スンファンさん。 ■盗用したのは韓国の作曲家 複数の韓国メディアによると、イさんは、2010年7月1日と8日、民放SBSのラジオ番組「イ・スギョンのパワーFM」に出演。20年以上続いている人気番組で、05年の3000回記念放送では東京・麹町のTOKYO FMのスタジオから韓国に向けて放送するなど、日本ともつながりがある。 イさんは番組の中で、1990年代に発表された自らの代表作「フランダースの犬」について、 「この歌は、(韓国)国内の作曲家の名前で登録されていたが、国内の作曲家が、日本のアニメの主題歌を盗用したものだったことがわかった」 と告白。その上で、 「その後、日本に著作権料を支払ったが、その曲はあまり歌わなくなった」 などと釈明した。 ■盗用されたのは人気アニメ「フランダースの犬」の主題歌 盗用されていたのは、1975年からフジテレビ系で放送された人気アニメ「フランダースの犬」の主題歌「よあけのみち」。今でも、番組改編期のいわゆる「アニメ特番」では、必ず流れると言っても良い有名な曲だ。「フランダースの犬」は、韓国でも1976年に放送され、繰り返し再放送されている。 韓国側では、このニュースを総じて淡々と伝えている。例えば、ニュースサイト「民衆の声」では、イさんが98年から日本進出の希望を持ち続けていることを紹介した上で、 「(イさんは)『(日本の)関係者にCDを贈ってみても10年以上連絡がない』と話し、周囲を笑わせた」 と、あくまでもラジオで発言した内容を報じているというスタンスのようだ。 韓国では、10年6月にも歌手のイ・ヒョリさんがアルバムに収録された楽曲に盗用があったことを認め、芸能活動の自粛に追い込まれている。イ・スンファンさんは、韓国内では「実力派」だとする評価もあり、今回の「盗用告白」が波紋を広げる可能性もある。 なお、「よあけのみち」の著作権を管理している日本音楽著作権協会(JASRAC)では、 「JASRACが楽曲の利用許諾を行っている範囲は日本国内なので、韓国国内での利用許諾については把握していない」 と話している。 |