モーターサイクル日記

モーターサイクルと日常

DUCATI250 Mach1 (記録用20)

2015年04月04日 | メンティナンス
しばらく放置していたドカティMach1はエンジン始動まで漕ぎ着けていたのだが、色々不具合が発生してエンジンフルOHをする事になった。

折角ここまで仕上げて不安の残るエンジンでは仕方ないし、何しろ乗ってて不安なのはいただけない。

クランクシャフトはクラッチ側までオイルが回っていなかった。

大端にはかろうじて回っていたようだが、無理をしていたらシリンダー&ピストンまで焼きついていただろう。

クランクメクラブタを外す。





びっしりと詰まってる。




ほじり出すと出て来る出てくる。
このカスが油道に詰まと、オイルは正常に供給されない。
まあ血管のコレステロールみたいなもの。




さらに悪い事にクランクエンドの磨耗傷。




オイルポンプから吸い上げたオイルは、クランクエンドが刺さってる部分からクランクシャフトに供給される。

砲金のブッシュとクランクエンドがガタガタなので、油圧が逃げてしまう。






クラッチ側のエンドはボールベアリング支持なのだが、ここも何故かガタガタ。






何かの理由で削ったような跡(旧記事画像)




ガタガタなクランクエンドを削り込む





SK材で作ったカラーを圧入(ピンボケすみません)





この部分を規定量まで切削して




ベアリングがピッタリハマるように仕上げる。
この部分には油道は通らない。





今度は逆の油圧側

磨耗してるブッシュを抜くのに手間取った。







同じようにクランクエンドを仕上げて、内径に合うブッシュを製作。

ケースと合わせてみる。 良い感じだ。
今度は油圧もバッチリかかって、オイル通りも良いだろう。





色々回り道をしてしまったが、やはり完全分解して一つ一つ直していくのが近道になる。


続く





コメント
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