
今日の「お気に入り」は、山本夏彦さん(1915-2002)のコラム集から。
「職人と芸術家は区別しがたい。職人の上手が芸術家だと思って、たいした間違いはない。」
(山本夏彦著「変痴気論」所収)
「個性というものは、生きてあるかぎりあり続けるから、二十年でも三十年でも続いてよさそうだが、その全盛時代はまず三年かと
私は見ている。」
「(才能というものは)のぼり坂が三年、のぼりつめて三年、くだり坂が三年、〆て十年続けばいいほうである。」
「自分が自分をまねするのは、まねの中で情けないものの一つであるが、ながく生きた芸術家のまぬかれぬところである。」
(山本夏彦著「二流の愉しみ」所収)
「著作権は以前は三十余年で自然消滅したが、それを五十年に延長せよと、作詞作曲家たちは当局に迫って、のばしてしまった。
歌は自らうたわれることを欲するのに、うたえば二重三重に金をとって、なお不足で五十年にのばすとは図々しい。
この協会はいまに我々が鼻歌をうたっても、かけつけていくらかくれと手を出すようになるに違いない。
『もらい乞食はよしとくれ』と、子供なら言うところだ。」
(山本夏彦著「毒言独語」所収)
「職人と芸術家は区別しがたい。職人の上手が芸術家だと思って、たいした間違いはない。」
(山本夏彦著「変痴気論」所収)
「個性というものは、生きてあるかぎりあり続けるから、二十年でも三十年でも続いてよさそうだが、その全盛時代はまず三年かと
私は見ている。」
「(才能というものは)のぼり坂が三年、のぼりつめて三年、くだり坂が三年、〆て十年続けばいいほうである。」
「自分が自分をまねするのは、まねの中で情けないものの一つであるが、ながく生きた芸術家のまぬかれぬところである。」
(山本夏彦著「二流の愉しみ」所収)
「著作権は以前は三十余年で自然消滅したが、それを五十年に延長せよと、作詞作曲家たちは当局に迫って、のばしてしまった。
歌は自らうたわれることを欲するのに、うたえば二重三重に金をとって、なお不足で五十年にのばすとは図々しい。
この協会はいまに我々が鼻歌をうたっても、かけつけていくらかくれと手を出すようになるに違いない。
『もらい乞食はよしとくれ』と、子供なら言うところだ。」
(山本夏彦著「毒言独語」所収)