高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

「玄米酵素」という食べ方。

2011-11-04 16:38:31 | 読んでみたら・・・
玄米マニアの運営委員Hです。

先日の記事「今日も『びっくり炊き』」(こちら)へのコメントで
「小豆をいれて炊いた玄米を保温しておくと酵素が出てもちもちしてくる」ということを話題にしていただきました。
ありがとうございました。

「玄米酵素」と呼ばれる食べ方です

主婦の友社からでているこの本(714円+税)

でも紹介されています。

炊飯器で小豆入り玄米ご飯をたいて
1日に1回かき混ぜながら3日おきます。
この本によると、5日目がいちばんおいしく、
2週間まで食べられるとのことです。

確かにご飯がもちもちふわふわしてきます。
どっさり炊いておけばいいので便利です。
実は次の日から玄米がもちもちに変化しだします。

ちなみに
高知市帯屋町の「光の種」というカフェバー(088-823-8329)では
この玄米をだしてくれてます。
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『複合汚染』。

2011-09-14 07:07:22 | 読んでみたら・・・
波照間から西表にきた
運営委員Hです

からだを動かすのにくたびれて
宿で本を読んでいることもあります

有吉佐和子『複合汚染』(新潮文庫、781円+税)。


もともと1974年から75年にかけて朝日新聞に連載されたものです。

私たちNPO法人「土といのち」の前身の「土と生命を守る会」が誕生したのが1977年。

その時代の雰囲気がこの本から伝わってきます。
食品や環境ですすむ汚染への危機感。
それなんとかしようとするひとびとのエネルギー。

「土といのち」の現会長の井上正雄さんが有機農業にふみきったのも、
新聞連載を読んでだった、と聞いています。

さて。
肉や卵を食べるのをやめかけている私ですが、
なんとなく食欲をそそられるものがこの本で紹介されていました。

塩たまご

もうこれ以上は塩が溶けないという濃い食塩水に
たまごをつけておくだけです。
つぼのようなものに入れてフタをして
床下に置いておくそうです。
食べるときに茹でます。
有吉さんが食べたのは3か月つけたものでしたが、
「塩の濃いチーズみたいな風味だった」そうです(331ページ)。
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マクロピオティックとトマトソース。

2011-09-05 17:21:52 | 読んでみたら・・・
マクロビオティックの原点である
桜沢如一さんの本を読みました。

『無双原理・易』(サンマーク出版、1600円+税)と


『ゼン・マクロビオティック』(サンマーク出版、1600円+税)です。  


中国古代の「陰陽(いんよう)」の考えかたを
現代によみがえらせようとする試み
だと思います。

その判断基準がむずかしくて
よくわからないところもあるのですが、
すべての食べ物はに分類されます。
さらに、同じ陰に分類される食べ物でも、
ものすごく陰だったり、
ちょっと陰だったり、
というようなちがいがあります。

ちなみに、
陰の食べ物はカラダを冷やし
陽の食べ物はカラダを暖めます。

あとはシンプルです。
陰陽のバランスがとれた食べかたをすれば
いいだけです。

ただしそのさいに、
あまりにすぎるもの(たとえば白砂糖)や
あまりにすぎるもの(たとえば肉)は、
陰陽のバランスをくずすものとして
避けなければならないとされます。

その結果、玄米菜食が理想的なバランスの食事だ
ということになるわけです。

トマトソース作りに明け暮れる夏をすごした私(運営委員H)は
ここでアタマをかかえることになります。

ナス科の野菜(ナスやトマトやジャガイモ)も
陰すぎる野菜として
食べてはダメな野菜になっているからです。

煮ると、陰の食べ物でも陽になる、とされていますが、
トマトは煮ても、まだまだ陰であり、
食べてはダメなのです。

別の本には、
陽すぎる食べ物である肉といっしょに煮れば、
なんとかバランスがとれる、
とも書かれています。

ということは、ベジタリアンは、
トマトを食べられない、ということになります。

私はトマトソースを食べちゃダメなのか…と
うろたえました。
そして、かってに、こう考えてみました。

は、暑い陽の季節です。
人間も暑さで陽になります。
しかも私は、
家でも職場でもエアコンを一度もつけないという、
かなりの暮らしをしました。
だから、トマトソースがでも
バランスがとれるかも、と。

しかられるかもしれませんが…。
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とろろ昆布でダイエット。

2011-09-02 19:48:32 | 読んでみたら・・・
ちょっと前ですが、
がごめ昆布を食べたらダイエットになるかもしれない、
ということを書きました(こちら)。

ひょっとして、と思って探してみたら、
こんな本がありました。
がごめ昆布の本ではありませんが。

さっそく買ってみました。
『とろろ昆布ダイエット』(レタスクラブMOOK、税込500円)。

1日10gをめどに、食事やおやつでとろろ昆布を食べるようにする、というだけです
それだけで、体重がへったり、ウンチがよく出るようになるようです
健康には、こういう小さな工夫のつみかさねが大切なのかもしれません

運営委員Hでした。
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サイレント・スプリング。

2011-08-30 21:51:55 | 読んでみたら・・・
運営委員Hです

夏ですが
この本を紹介します。
レイチェル・カーソン『沈黙の春』(新潮文庫、629円+税)。


あまりにも有名な本なので紹介はいらいないかもしれません

沈黙の春(サイレント・スプリング)というのは、
農薬等による汚染のために春になっても鳥の鳴き声が聞こえなくなった野山のことです。

「鳥がまた帰ってくると、ああ春が来たな、と思う。
でも、朝早く起きても、鳥の鳴き声がしない。
それでいて、春だけがやってくる-合衆国では、こんなことが珍しくなくなってきた。
いままではいろんな鳥が鳴いていたのに、急に鳴き声が消え、目を楽しませた色とりどりの鳥も姿を消した。
突然、知らぬ間に、そうなってしまった」。

ひさしぶりにこの本のページをめくりながら
私が驚いたのは、
この本が1962年に書かれていることです。
今から約50年前です。

私たちがどれほど自然を破壊しているかは
すでに50年前からわかっていたのです。
にもかかわらず、自然を破壊しつづけているのです。

もうひとつ私が驚いたのは
著者の感性のみずみずしさです。
そして、破壊された自然をなげく著者のやさしさです。

それもまた、50年かけて私たちが失ったものなのかもしれません
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食品添加物。

2011-08-28 20:06:47 | 読んでみたら・・・
「土といのち」の運営委員ならば
とっくに読んでいなければならない本ですが、
ようやく読みました。

すでに読まれたかたも多いと思います。
阿部司さんの『食品の裏側』(東洋経済新聞社、1400円+税)です。

スーパーやコンビニで売られている食品につかわれている添加物のお話です。

私の第一印象は
「よくこんな添加物だらけのもの食べていて生きてるな-、
人間ってすごくじょうぶなんだなー」
ということでした。

が、そのじょうぶさも限界なのかもしれません。
だからこれほど健康をコワすひとばかりなのかもしれません。

阿部さんはもともと食品添加物業界のひとだったかたです。
「どうしてこんなことになってしまったのか、
どうすれば抜け出すことができるのか」
という阿部さんの悩みが正直に書かれていて、
その正直さがこの本の救いになっています。

いのちより大切なものはない」ということばがあります。
けれども、ほんとにそうなのか、と思うことがあります。
いのちがそれほど大切なものだったら、
これほど添加物まみれの食品をつくることも、
そのことにこれほど無関心でいることもできないはずです。
自分のいのちをこれほど粗末にする人間って悲しい生き物だなーと思いました。

運営委員Hでした。
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小豆のスプラウト。

2011-08-25 19:57:52 | 読んでみたら・・・
運営委員Hです。

スプラウトとは、
大豆で言えば「もやし」です。
大根で言えば「かいわれ」です。
発芽野菜」と訳されるようです。

玄米に入れるための買ってあった小豆
スプラウトにしました。


鶴見隆史さんの『スプラウトひとつまみ健康法』(幻冬舎、1000円+税)

によると、
スプラウトには
酵素とかの栄養素が
おどろくほどぎっしりつまっています。

加熱すると酵素がこわれるので、
でトッピングとかにして食べます。
元気をもらえた気がします
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牛乳。

2011-08-14 10:19:14 | 読んでみたら・・・
ちいさいころ牛乳が大好きだった運営委員Hだけに、
この本にはうろたえさせられました。

ジェイン・プラント『乳がんと牛乳』(径書房、2400円+税)です


著者はイギリスの女性科学者ですが、
乳がんになり手術をしたあと、がんが再発します。
4回目の再発のとき「ひょっとして乳製品が原因ではないか」と考え、
乳製品をやめたら6週間でがんが消えました。

もちろん乳製品をやめただけではありません。
すでに、野菜と未精製小麦粉が中心の食生活をしていました。
リラクセーションもしていました。
が、乳製品をやめるまでは、がんは消えてくれませんでした。

その理由について著者は、
牛乳にふくまれる成長ホルモン
がん細胞の分裂・増殖をうながすことになるのではないか、
と考えています。

牛乳を飲みすぎることの問題については、
フランク・オスキー『なぜ「牛乳」は体に悪いのか』(東洋経済新聞社、1100円+税)もあります。


牛乳の問題は
成長ホルモンだけではないようです。

牛乳は牛の子どものための飲み物です。
人間にはむかないようです。
栄養源にはしないほうがいいようです
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VEGAN。

2011-08-11 08:08:05 | 読んでみたら・・・
肉・卵・牛乳をほとんど食べない生活を続けている運営委員Hです。
ついついその方面の本を読んでしまいます

エリック・マーカス『もう肉も卵も牛乳もいらない!』(早川書房、1800円+税)

を読みました。

本のもともとのタイトルは『VEGAN』
肉だけじゃなく卵も牛乳もとらない完全なベジタリアンのことです。
ヴィーガン」とか「ビーガン」とカタカナ表記されます。

肉にされて食べられるために育てられるのというのは、
動物にとってあまり幸せなことではない、
ということは私もわかっているつもりでしたが、
その現実にはショックをうけます

生きているうちから生き物としてのあつかいをうけません。
飼われかた、殺されかたがあまりにもかわいそうです

食べられるために殺されるとは限りません。
病気とかでいらなくなったら殺されます

が、効率優先のなかで、殺す手間さえもはぶかれ、
ただ捨てられる家畜もいるようです。
捨てられて、のたれ死にしてゆきます。
アメリカでの話ですが

そうした捨てられた家畜を集めて飼っている農園のお話も、
この本にはでてきて、少しなぐさめられます

この本を読むと、かわいそうで、かわいそうで、
もう肉を食べられなくなります
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肉を食べない理由。

2011-08-09 06:25:26 | 読んでみたら・・・
からだやこころが健康だということは、
からだやこころの静かさ、穏やかさのことだと思います

私(運営委員H)が、もうひと月ほど、
肉や卵や牛乳をほとんど摂らない生活をしているのは、
そうすると、
からだやこころに静けさがひろがることが
わかったからです。
おなかいっぱいたべないことも大切ですが

イギリス人のピーター・コックスの
『僕が肉を食べないわけ』(築地書館、2200円+税)

を読んでこころがうたれるのは、
静けさ、穏やかさをもとめる著者のきもちです

とくに、食肉用の家畜が
どのような飼われかた、殺されかたをするかの記述には
こころが、おそろしさでふるえました。

奴隷制度が過去のものとなったように
肉食も過去のものとなる日がやがて来るだろう、
という著者のことばは、
私もそう思いました

この本で残念なのは、
ちょっと訳がたどたどしいことと、
そのためなのか
古書でしか手に入らないことです
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