高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

ソフリットってなんだろう?

2013-08-21 09:00:00 | 作ってみたら・・・おいしそう
丸井シュフ(主夫=シェフ)の高知の素材簡単料理法
ブォノアペティート・ボナペティ(たんと召し上がれ!)♪

★レシピでよく紹介されている「ソフリット」ってなんだろう?そんな疑問にお答えします。★

もともとソフリット(soffritto、ソッフリットーとでも発音するのでしょうか)とはイタリア語で軽く炒めたもののことをいいます。家庭や手軽な食堂(トラットリーアなど)では、本格的なレストラン(ristorante)でのように、仔牛などで作るスーゴディカルネ(フランスのフォンにあたる)といった「調理の素」を用意できません。その代わり、ソフリットを丁寧に作って様々に使います。(もちろんリストランテでも使います。)イタリア料理の名声の秘密はこれだという学者もいるほどです。
基本はタマネギ、ニンニク、ニンジン、セロリ、パセリなど香味野菜をみじん切りにしてオリーブ油で炒めるだけです(バターは例外的にしかお勧めしません)。塩味が必要なら、特別なベーコン(日本の市販品とは別物)やアンチョビー(アッチューゲ)を入れます。「こつ」は、野菜の風味が出るよう、ほどよく火を通し、しかも炒めすぎないことです。

  

基本的に2通りの作り方、使い方があります。
★ まず、何とでも合わせられるよう、タマネギ、ニンジン、セロリなど基本素材だけで、塩味も付けないか、または薄味にし、大量に作って冷凍保存するのがその一つ。肉の焼き汁に加えてソースにするなど、応用の利く常備素材です。
★ もう一つは、上の保存素材を一部利用してもいいのですが、その時の中心になる素材に応じて、香味野菜の種類や風味付けの肉・魚類加工品を厳選し、調理方法もそれに応じて選ぶやり方。野菜・肉・魚、なんでも中心素材の風味をよりよく生かし、場合によってはパスタ(リゾット)ソースまで副産物で仕上がるやり方です。たとえば、高知地方では新鮮な魚(シイラ、イサキ、アジなど)が手に入りますが、粉をはたくかどうかは別として、これをソテーやフライにするだけではつまらない。醤油や既製の(ウースター)ソースなどをかけるのは情けない。そういう時に、同じフライパンの中で、魚の調理と同時にソフリットを作って、主菜の一皿(と副産物のパスタソース)を仕上げることができます。

コメント
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