高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

宇和島の石鹸屋便り

2013-08-25 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
暑いですね、今年の暑さは、異常です。八坂石鹸の工場は、自宅の裏にあります。中庭があり、梅雨や夏になると、蚊が多くいました。しかしながら、今年は、全然見かけませんし、刺されもしません。暑いのでしょう、蚊も涼しいところにいるのでしょうか?
さて、7月、8月は全国的に、石けん月間です。夏場は洗濯ものが多く出るので、全国の石けんを推奨している生協等が加入している生協連では、その期間中、石けんを広めようと、ポスターを配布したり、石けんの値段を安くしたり、石けんを多くの人に使ってもらおうと、企画しています。もう、20年位前からの月間です。八坂石けんも小さいながらもメーカーですから、納品している、生協や問屋等を通じて、値引きをしています。生協や問屋さんの思惑があり、月間をズラスところもありますが、石けんを使って欲しいという趣旨の企画です。そこで買い置きして、普段の何倍も買っておられる方もいます。私が継いだ頃の粉石けんは、石けんに炭酸ナトリウム混ぜ、それを粉にしたものでした。当時の石けんは、匂いも悪く、水分も残っていましたから、2カ月もすると固まります。カチカチに固まって、カナヅチで割って使う人も居られ、なんとかならないだろうかと相談がありました。未だにリサイクル粉石けんは、そんな商品を出している所もあります。
粉石けんにするためには、同じアルカリ剤の炭酸ナトリウムを混ぜ、乾かして粉にします。梅雨など、湿気が多い時は、水分が混ざり、乾燥が遅く、完全には、乾きません。その石けんを粉にすると時間が経つと固まったりします。そのため違うアルカリ剤を混ぜ、水分を吸収させるのですが、多く入れると石けん分が減りますから、2%位にしています。それがボウ硝。洗剤などにも入っていて、20%位配合されているものあります。石けんには入れすぎると効果が無いようです。八坂石鹸では、水分取りと、粉を保つ為に入れています。土といのちさんには、昔の様な粉石けんは入れていませんから、カチカチになった粉石けんを見たことは無いと思います。時間が経つと、そういったこともあるようです。リサイクル石けんを使いましょう。

八坂石鹸 増田明宏 2013 7/25記



管理人記
ずっとお世話になっている愛媛県宇和島市八坂石鹸
土といのちの月刊誌『お便り・お知らせ』に毎月投稿していただいてます。
八坂石鹸のHPはこちら、ブログはこちら。覗いてみてください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする