高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

たよりfrom天竺舎 10月6日記 その1

2015-10-30 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
 津野町 天竺舎の山下幸一です。

1997年3月24日発行の「たよりfrom天竺舎」No.2より転載

唯我独想  吾者だけが想っているのではないだろう。

 都市型生活の便利さの中で失われしものの如何に多いか。
「より速く」「より効率的に」が標榜され、
生命の糧たる食事さえも、“チン”とやって、
便利だ、有難いと思う人の如何に多いことか。

 東海道を30日かけて歩いたとしよう。
往古、30日間の自由な時間があった。
現在、便利な新幹線電車に乗ると、
3時間弱の自由時間しかない。
しかも、風景や人情に触れる暇もない。
Mエンデが『モモ』の中で描いたところの
時間を盗られた人々なのだ。

 郷村の生活が都市型へ移行している。

 「合併浄化槽」なる自然に「やさしい」装置を
行政が推奨し補助金さえでる。
下肥を否定し金肥まみれの農家の終着が、これか。

 古式に固執しはしないが、
古式を不便の一言で廃絶する姿勢には同調できない。

 三槽式改良便所は普及しなかったようだ。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』11月号より転載しました。
管理人記
まあ懐かしいこと。
18年前のお便りです。
でも中身はちっとも古ぼけていません。
当時は、手書きで、わら半紙に印刷してました。
ちなみに、これが通信の題字です


コメント
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