
1997年3月24日発行の「たよりfrom天竺舎」No.2より転載
唯我独想 吾者だけが想っているのではないだろう。
都市型生活の便利さの中で失われしものの如何に多いか。
「より速く」「より効率的に」が標榜され、
生命の糧たる食事さえも、“チン”とやって、
便利だ、有難いと思う人の如何に多いことか。
東海道を30日かけて歩いたとしよう。
往古、30日間の自由な時間があった。
現在、便利な新幹線電車に乗ると、
3時間弱の自由時間しかない。
しかも、風景や人情に触れる暇もない。
Mエンデが『モモ』の中で描いたところの
時間を盗られた人々なのだ。
郷村の生活が都市型へ移行している。
「合併浄化槽」なる自然に「やさしい」装置を
行政が推奨し補助金さえでる。
下肥を否定し金肥まみれの農家の終着が、これか。
古式に固執しはしないが、
古式を不便の一言で廃絶する姿勢には同調できない。
三槽式改良便所は普及しなかったようだ。
※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』11月号より転載しました。
管理人記

まあ懐かしいこと。
18年前のお便りです。
でも中身はちっとも古ぼけていません。
当時は、手書きで、わら半紙に印刷してました。
ちなみに、これが通信の題字です。
18年前のお便りです。
でも中身はちっとも古ぼけていません。
当時は、手書きで、わら半紙に印刷してました。
ちなみに、これが通信の題字です。
