高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

畑作入門一歩前 その23

2016-11-08 09:00:00 | 連載
小幡 尚

 ようやく秋を感じるようになった(昨年の)9月初旬、自身にとって3回目の大根の播種を行ないました。1週
間後には発芽が確認できました。小さな芽に、前年に続いての豊作を願いました。
 10月下旬の秋晴れの日曜日、芋掘りのために5歳の息子を連れて畑へ行きました。収穫する芋は、たいもとさ
つまいもです。
 畑では、奥を流れる「水路」付近の地面の一部がぐしゃぐしゃになっていることにまず驚きました。いのしし
が「ぬた場」(「猪・鹿など大型の獣が泥をあびる場所」〔広辞苑〕)にしたようです。幼稚園児の1人や2人では
とうていできそうもない、ダイナミックな「泥遊び」でした。前年、いのししにさつまいもを壊滅させられたこ
とを思い出して一瞬血の気が引きました。しかし、ぬた場は畑の外にあり、「けものよけネット」を越えて中に
入ってきた形跡はありませんでした。
 まず先にたいもを掘りました。どの株も親芋も子芋もよく育っており、想像を越える豊作でした。
 私の生まれ育った北海道は、さといもをあまり食べない地域です。子供の頃、さといもを食べるのは年に一度
か二度でした。たいもを食べ慣れ、そのおいしさが分かったのは近年のことです。
 初めて自分で植えて収穫したたいも(赤目芋)はたいへんによい出来でした。また、ぬめりの少ない赤目芋は
わたしたちの好みに合いました。わが家では、秋から冬にかけて、おいしいたいもをたっぷりと食べることがで
きたのです。
※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2016年11月号より転載しました。

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