“ストップ!使い捨て”
-ファストファッションを考える
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愛媛に「石鹸を広める愛媛県連絡会」があります。
私も愛媛に住んでいたときから会員で、
その季刊誌「せっけんだより」を購読しています。
今回は、その「せっけんだより」から
私たちの身近な話題である
ファストファッションの記事(2021年6月第2111号)を
一部転載させていただきます。(編集部M)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
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眞部 修子
私の中で、ティッシュペーパーと
ストッキングは特別な物です。
使ったら捨てる物(使い捨て)という
今までに無い価値観を味わった物だからです。
小学校時代は、
チリ紙ハンカチ検査があり、
毎朝左右のポケットに
大切に折りたたんで入れ、
登校したものです。
1980年頃になると、
そのチリ紙がティッシュに取って代わり、
なんとテーブルや床を、
布や雑巾でなく、
ティッシュペーパーで
拭くようになったんです。
えっ?
そのティッシュはもう
洗って使い直さなくてもいいの?
すててしまっていいの?
となんだか、
肩透かしをくらったような、
忘れ物をしたような
気がしたものでした。
それが、今や[7回着たらゴミ箱行き]
ファストファッションの
すさまじい実情を知り、
時代がとてつもない速さで
激変してしまったことを実感しています。
大量の服が、
まるでティッシュのように
消費されているのです。
多くの人が身を以て知っている通り、
安価でおしゃれな某ブランドの服は、
長持ちしない。
米紙「ニューヨークタイムズ」によると、
大量に生産・消費される生地の繊維は、
60%以上が化石燃料由来の合成繊維だそうです。
私がよくみるのは、
ポリエステルとポリウレタンの混紡の生地が
圧倒的に多いように思います。
そのため、これらの衣服は
埋め立てられても分解されません。
このようにファッションは、
最も環境を汚染している産業の一つです。
世界中で排出されている
排水の20%、炭素10%は、
この業界によるということです。
また炭素排出量は、
2050年までに25%に増加する見通しです。
私たちが買っている服は、
環境も破壊し、
貧しい人の安価な労働力を搾取しています。
今後買い物をするなら・・・
買う前に、すでにあるのでは?
誰かに借りれば?
作れば?と考え、
買う事は最終手段にする。
自分の価値観に合った物を楽しむ。
その企業が何に力を入れ、
どのような信念を持っているかで選ぶ。
使い終わった後まで責任を持つ。
私たちが着ているポリエステルの服は、
20~200年は地中に留まるのだから(後略)
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-ファストファッションを考える
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愛媛に「石鹸を広める愛媛県連絡会」があります。
私も愛媛に住んでいたときから会員で、
その季刊誌「せっけんだより」を購読しています。
今回は、その「せっけんだより」から
私たちの身近な話題である
ファストファッションの記事(2021年6月第2111号)を
一部転載させていただきます。(編集部M)
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眞部 修子
私の中で、ティッシュペーパーと
ストッキングは特別な物です。
使ったら捨てる物(使い捨て)という
今までに無い価値観を味わった物だからです。
小学校時代は、
チリ紙ハンカチ検査があり、
毎朝左右のポケットに
大切に折りたたんで入れ、
登校したものです。
1980年頃になると、
そのチリ紙がティッシュに取って代わり、
なんとテーブルや床を、
布や雑巾でなく、
ティッシュペーパーで
拭くようになったんです。
えっ?
そのティッシュはもう
洗って使い直さなくてもいいの?
すててしまっていいの?
となんだか、
肩透かしをくらったような、
忘れ物をしたような
気がしたものでした。
それが、今や[7回着たらゴミ箱行き]
ファストファッションの
すさまじい実情を知り、
時代がとてつもない速さで
激変してしまったことを実感しています。
大量の服が、
まるでティッシュのように
消費されているのです。
多くの人が身を以て知っている通り、
安価でおしゃれな某ブランドの服は、
長持ちしない。
米紙「ニューヨークタイムズ」によると、
大量に生産・消費される生地の繊維は、
60%以上が化石燃料由来の合成繊維だそうです。
私がよくみるのは、
ポリエステルとポリウレタンの混紡の生地が
圧倒的に多いように思います。
そのため、これらの衣服は
埋め立てられても分解されません。
このようにファッションは、
最も環境を汚染している産業の一つです。
世界中で排出されている
排水の20%、炭素10%は、
この業界によるということです。
また炭素排出量は、
2050年までに25%に増加する見通しです。
私たちが買っている服は、
環境も破壊し、
貧しい人の安価な労働力を搾取しています。
今後買い物をするなら・・・
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誰かに借りれば?
作れば?と考え、
買う事は最終手段にする。
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その企業が何に力を入れ、
どのような信念を持っているかで選ぶ。
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私たちが着ているポリエステルの服は、
20~200年は地中に留まるのだから(後略)
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※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2022年11月号より転載しました。