3月8日は国際女性デーでした。
私が大変注目して読んだ対談がありました。
大崎麻子さんと長野智子さんの「なぜ日本のジェンダーギャップ指数はこんなに低いのか。"男女平等"の社会は男性も生きやすい?」という対談です。
とても勉強になるだけでなく、言葉もむずかしくありません。
男女格差の度合いを示す「ジェンダーギャップ指数」で、日本は世界144カ国中114位となったことの理由について、次のように示しています。
日本の順位が低いのは、「経済」と「政治」の分野。「経済」では、男女間の賃金格差が大きい。「経済」でも「政治」でも、方針決定に関わるポジションに占める女性割合が著しく低い。
衆議院議員の女性の比率が約10%であることに触れ、次のように書いています。
クリティカルマスという理論がありますが、ある場で意思決定するときに、同じ属性を代表する人が3割いないと、全体の意思決定に影響を及ぼすことはできないと言われています。
これを読み、私の職場である日本共産党都議団がものすごい場であることを改めて実感しました。
日本共産党都議団の女性議員比率は、72.2%。クリティカルマスの理論で言えば、男性議員が3割を切っているので、圧倒的に女性の意思決定が大きな影響を及ぼすことになります。
もちろん共産党都議団では民主的な議論を尽くし、一人ひとりの議員や事務局が自由に意見表明をしています。なので、男性の意見が取り入れられにくいということはありませんが(笑)、改めてすごいことだと実感しました。
私が強く実感しているのは、女性が暮らしやすい社会は男性も暮らしやすいということです。
このことは、対談のタイトルにもなり、本文の中でも豊かに語られています。
さらに「女性の活躍」についての違和感の指摘もとてもシンプルです。
女性活躍という言葉は、ともすれば誤解を招く。上から活躍しなさいと命じられているような気がする。活躍しないといけないの? という疑問も抱く。だけど実は責任の分割っていうことだから、男女がもっと自由になれるということなのね。
責任の分担なのだという、明快な指摘だと思いました。
国連の定義──「ジェンダー平等社会というのは、機会、権利、あと責任を男女間で分かち合える環境が整った社会」。ここにも、責任を男女間で分かち合える環境が整った社会だと規定されています。
にほんブログ村←日本共産党池川友一のオフィシャルブログ「都政への架け橋」を見ていただきありがとうございます。一日1回、応援クリックをお願いします。