”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

お醤油の話

2010-04-30 16:04:25 | 調味料

袋井市健康づくり食生活推進協議会の総会があり、

さわやか株式会社の菅野廣一先生の講演を拝聴しました。

テーマは「良い調味料の選び方や調理法」。

その中でも、お醤油の話に興味を持った私は、

いてもたってもいられず、帰りにスーパーに立ち寄り、

お醤油のボトルを見て回りました。

●お醤油の等級について

 特級、中級、標準といった等級があり、

 うまさの指標と言われる「窒素分」の含有量やエキス分

 などで決められています。

 特級を2倍、3倍にのばしたものが中級、標準となります。

スーパーで売られているものはすべて特級でした。

●特級醤油の原材料による区分

 ①丸大豆、小麦、食塩

 ②丸大豆、小麦、食塩、醸造用アルコール

 ③脱脂加工大豆、小麦、食塩

 ④脱脂加工大豆、小麦、食塩、醸造用アルコール

 ⑤脱脂加工大豆、小麦、食塩、みりん、調味料(アミノ酸など)、醸造用アルコール

醸造用アルコールというのは、消毒用アルコールと同じです。

「酒精」と名前を変えて、味噌などにも使われていますから、

こちらも注意しましょう。

●丸大豆と脱脂加工大豆の違いは?

 丸大豆・・・大豆そのまま

 脱脂加工大豆・・・大豆からあらかじめ油を取り除いたもの

※丸大豆には多量の油脂が含まれており、これが醤油のもろみを

   しぼった上に浮かんできたため、取り除いていた。

  そこで、丸大豆の油をあらかじめ取り除いたものを醤油の

  原料として使うようになった。

脱脂加工大豆というと、いかにもカスのように聞こえますが、

決してそうではありません。

丸大豆で作られた醤油は、まろやかで深いうまみがあります。

脱脂加工大豆で作られた醤油は、香り立つキレのある風味、

強いうまみが特徴と言われます。

これは、もう使う人の好みですね。

さて、特級醤油の原材料による区分に戻ってみましょう。

この中では、①と③が問題のない醤油ということになりますね。

①を倍にのばすと②になり、③を倍にのばすと④になります。

⑤の醤油ですが、業務用のものや、「こいくち」「うすくち」などと

表示されたものに多く見られました。

こちらは、我が家で10年以上使い続けているお醤油。

Cimg2671_2

掛川市横須賀の栄醤油甘露醤油です。

国産丸大豆、小麦、塩を原料とした天然醸造のお醤油。

お醤油自体がおいしいので、

余分な調味料を使わなくなりましたよ!

コメント
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