昨年の12月に広島県呉市のお友達が、
ご自分の畑で採れたじゃがいもを送ってくれました。
農林1号、デジマ、ニシユタカの3種類です。
どれも、大きくて、煮崩れしにくく、肉質がなめらか。
とっても使いやすくて、甘味がありました。
この3種は、とてもよく似ているのです。
そうなると、系譜図を調べずにはいられませんね。(^^♪
農林1号
【実物が手元にないため、画像お借りしました】
北海道生まれ。
昭和12年に「男爵」と「Deodara」を交配し、
選抜を行い育成された品種で、
昭和18年に品種登録されました。
日本で育成されたじゃがいもには、
この農林1号が親になっているものがたくさんあります。
デジマ
北海道生まれ。
昭和37年、「北海31号」を母、「ウンゼン」を父として交配。
翌々年春昨に、長崎県で実生養成を行い、
選抜を重ねて、昭和46年に品種登録されました。
この父親である「ウンゼン」は、農林1号から生まれた品種。
ここにも農林1号の血は流れていました。
ニシユタカ
長崎県生まれ。
昭和45年、「デジマ」を母、「長系65号」を父として交配。
昭和53年に品種登録されました。
デジマの父親である「ウンゼン」の親が農林1号ですから、
このニシユタカにも、農林1号の血が流れています。
【ニシユタカとカリフラワーのスープ煮】
農林1号は、西南暖地において春秋二作を可能にし、
秋作に向く品種として最初に奨励されました。
そして、その血を受け継ぐデジマとニシユタカ。
この3種の秋じゃががとてもおいしいのも頷けますね。
地味な名前だけど、農林1号の底力を感じました。