”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

マッシュルームとスイートコーンの夏

2016-01-20 10:56:13 | ブログ

連日、カレーチェーン「CoCo壱番屋」の廃棄カツが

横流しされた問題が大きく取り上げられています。

 

  

このニュースを見て、

私はマッシュルームとスイートコーンをたくさん食べた

4年前の夏を思い出しました。

  

それは、水煮のマッシュルームと缶詰のスイートコーン。

スイートコーンは、ホールタイプとクリームスタイル、

両方がありました。

 

ある養豚業者さんのところに、

賞味期限が迫った食品が送られてきます。

それを豚さんの飼料に加工するのですが、

賞味期限が近いとは言っても、

食べられるものはたくさんあります。

  

その養豚業者さんが、

「よかったら使う?」と言って分けてくれたものが、

こちらに回ってきたというしくみ。

私たちは、大喜びで仲間と分け合い、

その夏は、マッシュルームとスイートコーンを使った料理が、

何回も食卓に登場しました。

  

もちろん、養豚業者さんには1円も払っておらず、

そこには、「もったいない」という気持ちと、

善意の気持ちが流れていたように思います。

  

通常、スーパーなど店頭で売られている商品の

賞味期限が近づいた場合は、

 1.その店でワゴンセールをおこなって安く売る。

 2.ディスカウントショップで販売される。

 3.飼料やたい肥に加工される。

 4.フードバンクで活用する。

などの方法がとられますが、

それでも処理しきれなかったものは、廃棄されます。

  

私たちが、あの夏いただいたマッシュルームとスイートコーンは

3に当たるものですね。

  

食品として売られているものは、

商品である前に、まず食べ物です。

そして、食べ物になる前は、生き物でした。

それを忘れてはいけないと、

食の安全を揺るがす事件が起こるたびに思うのです。

 

コメント
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