だしソムリエの大先輩Noriさんから
ご自身の出身地である群馬の「おきりこみ」という麺を
いただきました。
こちらがそのパッケージですが、
幅広で平べったい麺・・・
山梨の「ほうとう」によく似ています。
Noriさんお薦めの食べ方は、煮干しでだしをとること。
お味噌とお醤油で味をつけました。
食感は、「ほうとう」ほどもっちりはしていませんが、
つるんと喉を通っていきます。
麺も平たいので、だしがよくしみています。
では、「ほうとう」と「おきりこみ」はどこが違うのでしょうか?
と、その前に「うどん」とはどこが違うのか?
そこから考えていきましょう。 (^^)
●「うどん」と「ほうとう」、「おきりこみ」はどこが違うの?
うどんは、小麦粉に水と塩を加えてこねていきます。
一方、「ほうとう」と「おきりこみ」は小麦粉に水だけを加えて、こねます。
つまり、すいとんの材料と同じなのです。
団子状にすれば、すいとんになり、
麺状にすれば「ほうとう」や「おきりこみ」になるわけです。
また、うどんは麺を茹でてから、つけ汁で食べたり、
汁をかけて食べたりしますが、
「ほうとう」や「おきりこみ」は、具を煮込んだ汁の中に
打ち粉のついた麺をそのまま入れて、煮込んでいきます。
では、本題に入ります。
●「ほうとう」と「おきりこみ」はどこが違うの?
・生地の水分量が違います。
「おきりこみ」は、「ほうとう」の2/3の量の水で麺をこねていきます。
・「ほうとう」は、具材にかぼちゃを加え、味噌仕立てにします。
「おきりこみ」は、かぼちゃを加えることは少なく、
醤油味にすることが多いようです。
二毛作で小麦生産がさかんな地域では、
粉食料理を常食とする文化が今も根付いています。
小麦粉を練って麺にするだけなのに、
製法、食べ方に地域性があることは、とても興味深いですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます