「大乗本生心地観経」の「報四恩品」を一部でも読誦したり
書写したり 他者に教えたりする事で
その人の福智が増し 諸天の守護や 寿徳が得られ、
臨終においては 望むままに浄土に往生し、
速やかに阿耨多羅三藐三菩提が得られるとされます。
以下 「大乗本生心地観経」の「報四恩品」の一部です。
「爾時(にじ)
五百長者白仏言(ごひゃくちょうじゃびゃくぶつごん)
世尊(せそん)
如是四恩甚為難報(にょぜしおんじんいなんほう)
当修何行而報是恩(とうしゅかぎょうにほうぜおん)
仏告諸長者言(ぶっごしょちょうじゃごん)
善男子(ぜんなんし)
為求菩提(いぐぼだい)
有其三種十波羅蜜(うごさんじゅじっはらみつ)
一者十種布施波羅蜜多(いっしゃじっしゅふせはらみった)
二者十種親近波羅蜜多(にしゃじっしゅしんこんはらみった)
三者十種眞実波羅蜜多(さんしゃじっしゅしんじつはらみった)
若有善男子 善女人(にゃくうぜんなんし ぜんにょにん)
発阿耨多羅三藐三菩提心(ほつあのくたらさんみゃくさんぼだいしん)
能以七宝満於三千大千世界(のうにしっぽうまんのうさんぜんだいせんせかい)
布施無量貧窮衆生(ふせむりょうびんぐうしゅじょう)
如是布施但名布施波羅蜜多(にょぜふせたんみょうふせはらみった)
不名眞実波羅蜜多(ふみょうしんじつはらみった)
若有善男子 善女人(にゃくうぜんなんし ぜんにょにん)
発大悲心為求無上正等菩提(ほつだいひしんいぐむじょうしょうとうぼだい)
以自妻子施(にじさいしせ)
与他人心無悋惜(よたにんしんむりんしゃく)
身肉手足頭目髄脳(しんにくしゅそくずもくずいのう)
乃至身命施来求者(ないししんみょうせらいぐしゃ)
如是布施但名親近波羅蜜多(にょぜふせたんみょうしんこんはらみった)
未名眞実波羅蜜多(みみょうしんじつはらみった)
若有善男子 善女人(にゃくうぜんなんし ぜんにょにん)
発起無上大菩提心(ほっきむじょうだいぼだいしん)
住無所得(じゅうむしょとく)
勧諸衆生同発此心(かんしょしゅじょうどうほつししん)
以眞実法一四句偈(にしんじつほういっしくげ)
施一衆生(せいちしゅじょう)
使向無上正等菩提(しこうむじょうしょうとうぼだい)
是名眞実波羅蜜多(ぜみょうしんじつはらみった)
前二布施未名報恩(ぜんにふせみみょうほうおん)
若有善男子 善女人(にゃくうぜんなんし ぜんにょにん)
能修如是第三眞実波羅蜜多(のうしゅにょぜだいさんしんじつはらみった)
乃名眞実能報四恩(ないみょうしんじつのうほうしおん)
所以者何(そにしゃか)
前二布施有所得心(ぜんいふせうしょとくしん)
第三施者無所得心(だいさんせしゃむしょとくしん)
以眞実法施一有情(にしんじつほうせいちうじょう)
令発無上大菩提心(りょうほつむじょうだいぼだいしん)
是人当得証菩提時(ぜにんとうとくしょうぼだいじ)
広度衆生無有窮尽(こうどしゅじょうむうきゅうじん)
紹三宝種使不断絶(しょうさんぽうしゅしふだんぜつ)
以是因縁名為報恩(にぜいんねんみょういほうおん)
爾時(にじ)
五百長者(ごひゃくちょうじゃ)
従聞聞是(じゅうもんもんぜ)
昔所未聞報恩之法(しゃくしょみもんほうおんしほう)
心懐踊躍得未曾有(しんかいとうやくとくみぞう)
発心求趣無上菩提(ほっしんぐしゅむじょうぼだい)
得忍辱三昧入不思議智(とくにんにくざんまいにゅうふしぎち)
永不退転(えいふたいてん)。」