上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

予算決算委員会しめくくり質疑報告 その4・・・・・市庁舎建替え「基本計画」策定予算7500万円は撤回を

2020-03-24 09:41:21 | 熊本市議会
予算決算委員会しめくくり質疑の4つ目のテーマは「市庁舎建替え」問題。
今回の議会には、2020年度当初予算案に「建替え基本計画」の策定を含めた「市庁舎あり方検討経費」7500万円が提案されています。
市民も、議会も建替えは了承しておらず、意見は分かれたままです。
ところが、そんな状況をよそに、基本計画策定へと進む、7500万円の予算を提案しているのです。
新年度になると、専門家の意見も分かれてきた現庁舎の地下にある「杭と連壁」の調査が行われます。
その結果を待って「基本構想」を検討し、その先へと進むべきです。
市民や議会の意向を無視して、建て替えありきで突っ走っていく熊本市のすすめ方は絶対に認められません。

【質問の内容】
庁舎整備について伺います。
第1に、2月の市民説明会では、耐震性能不足に対する疑問や建替えありきの市の姿勢、市の財政など、建て替えに慎重の意見が圧倒的多数でした。また、先週16日には市民団体から722人の反対署名も提出されたようです。このような市民の声をどのように受け止められていますか。
第2に、現有庁舎建設時の「市庁舎建設の記録」によれば、各界・各種団体の代表はもちろん、無作為抽出の一般市民による公聴会も含め、一人の反対もない中で庁舎建設がすすめられていったそうです。庁舎建設という市政の大事業は、住民の総意ですすめるのが基本ではないでしょうか。
 第3に、2月の特別委員会では「基本構想案」に複数の委員から異論が出され、その後の基本構想案では「現行の建築基準法の耐震基準を満たしていない」が、「現行の建築基準法等が求める耐震性能を有していない」と書き換えられました。これまで市がさまざまな場で述べてきた「現行の建築基準法の耐震基準を満たしていない」「一般施設としても基準を満たしていない」というのは誤りです。撤回すべきと思いますが、いかがでしょうか。
 第4に、先週の総括質疑で市長は、建替えの最終判断は「杭と連壁の調査結果を見て、総合的に判断していく」と答弁されました。ならば、「建替える方向で検討をすすめる」と書かれた「基本構想」(案)決定は、いったん保留し、杭・連壁の調査後にすべきではないでしょうか。
 第5に、基本構想案に異論が相次ぐ中で、さらに1歩先の基本計画策定へと進むことは問題です。新年度予算にある基本計画策定を含む「本庁舎のあり方検討経費」は撤回すべきだと思いますが、いかがでしょうか。
 以上、市長に伺います。

(答弁)

「建築基準法の耐震基準を満たしていない」というのが、建替えが必要だという市民の間違った理解につながっているので、間違いをはっきりすべきです。いろいろ言われても、庁舎建替えに市民や議会の合意が得られていないことは明らかです。それに耳をかさず強引にすすめるべきでありません。桜町・花畑地区整備に市民の合意を得ていると言われたアンケートの中身は、実際払うことはないと前置きし、毎月いくら負担できますかと聞き、8割の人が300円以上負担していいと回答したからということですが、市民が納める税金で負担するのですから、負担がないというのは大ウソです。市役所建替えも同じです。費用が2倍かかる建替えを、割る年数を違えて、年間負担額は建替えが安いと説明し、建替えに誘導するのはごまかしです。基本構想策定も、「基本計画」策定へ進むことも止め、立ち止まり、市民合意のない「本庁舎あり方調査検討経費」7500万円の撤回を強く要望します。
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予算決算委員会しめくくり質疑報告 その3・・・・・花畑広場に、「穴を掘って5億円のサービス棟」は必要ありません 

2020-03-24 09:00:07 | 熊本市議会
わずか、10分のしめくくり質疑でしたが、ちょっと欲張って質問しました。
3つ目は、23億7000万円も使い整備されている「花畑広場」です。

穴を掘って5億円もかかる「サービス棟」は必要ありません
産業文化会館を解体して広場にするのに20億円も使い、その広場を綺麗に整備するのにプラス23億7,000万円もの事業費を使う「花畑広場」。
これまでのアスファルトをはがして、地面を綺麗にするのに5億円が使われましたが、2020年度予算には15億5,000万円が提案されました。
そのうち、5億2000万円が「サービス棟」の建設費です。
5億円も使って建設するサービス棟がどんなものかと、説明を受けると、わずか100数十平方メートル程度の施設でした。(地域コミュニティセンターよりも小さい)
それだけならば、数千万円でできます。しかし、5憶円もの事業費になるのは、サービス棟の地下に穴を掘って、辛島地下通路につなげるためです。
辛島地下通路の入り口は、花畑広場のスクランブル交差点を渡ってすぐ、目と鼻の先にあります。それなのにわざわざ穴を掘ってサンクンガーデンをつくって5億円もの事業費にしています。
お金をどんどん使えば、見栄えのいい公園になるに違いありませんが、その費用対効果を考えれば、必ずしも急ぐべき事業とは思えません。
熊本市は、桜町再開発に450億円もの事業費をつぎ込み、その前庭のような花畑ひろば。・シンボルプロムナード整備にも、43億円をつぎ込んでいく予定です。
景気の低迷や新型コロナ感染症による経済や暮らしへの影響が深刻な時に、インバウンド型の都市整備に湯水のように市民の税金をつぎ込んでいいのでしょうか。
暮らしや生業の応援にこそ、市は手立てを講じてほしいというのが、市民の率直な思いではないでしょうか。
不要不急の都市整備・開発事業に莫大な税金をつぎ込む、開発行政は転換すべきです。

 

【質問内容】
シンボルプロムナード等整備事業についてお尋ねします。
 第1に、契約議案のオープンスペースサービス棟新築工事5億2085万円の内訳を詳しくご説明ください。
 第2に、サービス棟の設置目的は何でしょうか。
第3に、サービス棟建設費用5億2085万円の費用対効果は、どのように検証されたのでしょうか。
 第4に、23億7000万円かかるシンボルプロムナード等整備事業に付随して行われる地下通路の整備費、市電の電停移設ほか、周辺の整備費の見通しを事業ごとにご説明願います。
 第5に、シンボルプロムナード等整備事業の検討過程で、市議会都市整備委員会や桜町・花畑周辺地区まちづくりマネジメント検討委員会に事業費がどのように報告され、検討されてきたのでしょうか。
 以上、都市建設局長に伺います。
(答弁)
 答弁にありましたように、広場のサービス棟は1階部分がわずか100数十平方メートルで、コミセンの半分くらいしかありません。地下通路につながる穴を掘らなければ、数千万円で建設できるものです。穴を掘るから5億円を超える事業費になっています。
 そこで市長に伺います。
1、新型コロナの重大な影響とその対応が迫られる時に、総事業費23億7000万円のシンボルプロムナード等整備が急ぐべき課題でしょうか。
2、5億2000万円もかけてサービス棟を建設することを市民が納得しているとお考えでしょうか。
(答弁)
 いまの答弁には、多くの市民が首をかしげると思います。新型コロナで訪日外国人が激減している今、地下に穴を掘るのに5億円も使うような投資が急ぐべきものとは思えません。花畑広場・シンボルプロムナードにお金をかけ、綺麗になって喜ぶのは、桜町マンションに住んでいる人くらいでしょう。コロナ対策への思いきった投資こそ、市民の今の願いだと思います。
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