上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

手続きを飛ばし、実施設計を急ぐ熊本市・・・熊本市庁舎建替え問題

2024-02-26 22:13:36 | 熊本市庁舎建替え問題
市民の声も聞かずすすむ「市庁舎建替え」
一般的な手続きを飛ばし、実施設計を急ぐ熊本市

2月22日の市議会予算決算委員会・しめくくり質疑で、市庁舎建替え問題について質問しました。
2023年度補正予算には、市庁舎建替えのコンサル契約を結ぶための予算・4,000万円が、債務負担行為として提案されました。その問題点を指摘しました。

基本計画・設計予算をつくるコンサル契約を随意契約です
提案されている「検討支援業務委託」4,000万円は、債務負担行為という、次年度執行の予算を前年度内に決めて、年度内契約を実施するものです。業務内容は、基本計画・基本設計・実施設計の予算化に必要な庁舎の規模や機能を整理し、建設候補地決定の支援を行うコンサル業務です。
契約は、プロポ―ザル方式の随意契約です。
厚木市では、基本設計に公開プレゼンが行われていました。
プロポーザル方式選択の明確化、業者選定委員会に外部委員を入れる、選定委員の公表、公開プレゼンテーション開催など、市民に開かれた公正・公平な契約となるよう求めました。
選定委員に外部委員を入れなければ出来レースと思われることは間違いありません。事前の委員公表は、信頼ある契約の前提条件です。

不透明なプロポーザル契約の改善には「要綱」が必要
熊本市には、プロポーザル契約の内部マニュアルしかなく、公表されていません。
プロポ契約の検証が難しいので、質疑で「プロポーザル方式実施要綱」策定を求めました。
総務局長が「プロポーザル方式実施要綱」の策定を約束しました。

異例の基本計画・基本設計・実施設計の一括発注
手続きを踏まず、民間丸投げの拙速なやり方は異例

熊本市は、内容が大幅変更となる「基本構想」見直しに、市民の意見を聞かず、パブリックコメントもしません。
しかも、「基本計画」策定を後回しにして「基本計画・基本設計・実施設計」予算を一括提案し、一括発注・契約するやり方です。
全国的にも、事業費が500億円の大事業で「基本計画・基本設計・実施設計」を一括発注という事例はなく、基本計画・基本設計の手順を踏まず、民間丸投げの拙速で異例な手法です。
市政史上最大のハコモノ・庁舎整備は市民の税金による事業です。必要な手続きを踏み、市民の理解・納得を得てすすめる、この当たり前のことができないならば、庁舎整備はやめるべきです。

引き続き、3月4日㈪午前11時10分から行う、本会議の一般質問で、市庁舎建替えの問題点を質問します。
本会議場での傍聴や、市議会HPでのインターネット中継をご覧ください。


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