先日飯田橋のホームを歩いていたとき、上野動物園のポスターを見て釘付けになった。
ハシビロコウがこっちを向いて「お静かに。」といっている。題して「真夏の夜の動物園」。
なんとなく、わくわくする気分だ。
金曜日に行ってみようと思ったが、仕事が終わる時間が遅いので無理はせず、翌日土曜日に行ってみた。
昼過ぎに雨が降ったが、出かける頃にはやんで青空に。電車に乗っていたら、虹が出てきた。
そろそろ日が暮れかけているが、パンダなどは部屋の中なので普段と変わらず見学できる。
レッサーパンダはふてくされていて・・、というわけではないが、野外展示の動物は、暗いのでよく見えない。基本、動物園は昼間見るように作られているので、野外の動物はよく見えないのだ。
ペンギンは昼行性?というより、あそこは白夜になったりするから、ちょっとちがうのか。
さて、本命のハシビロコウのコーナーです・・。あっち向いてます。
会社の子にこの鳥の話をしたら、友達が動物園でこれを見ていたら、それまでじっとしてたのが、急にその子の前に寄ってきたのだとか・・。獲物だと思った??
こいつはじっとしていて動かない。それは、魚などを捕るときに、相手に悟られないようにするためらしい。
写真は限界まで感度を上げて(ISO6400)撮影したので、細かなニュアンスは失われいているが、何となく、頭の周りの毛は、ふわふわした感じのようにも見える。
カバとかカンガルーとかも見たが、とりあえず目的は果たしたので園を出た。
古代エジプトの、ファラオになった女性ファトシェプスト女王を中心に、メトロポリタン美術館の収蔵品を集めたものだ。
こちらの方は比較的すいていて、ゆっくり眺めることができた。というか、ちょっと空きすぎていて寂しいような感じも漂っていた。夜間だからというのはあるが。
展示物もすこし地味というか、アカデミックな展示を目指しているようにも見える。
反面、ややフェミニズム的な面を強調しているようにも思えるが、当時の死生観がキリスト教社会や、今の我々とは違うように、性差に対する観念も今とは違っていたのか、そのあたりに対するはっきりした言及はなかった。
僕などは、古代エジプト人社会についての知識がなくて、そういったことを知りたいと思うのだが、全体に、すこしきめ細かさに欠けるな、という印象がある。
職人達が頭像などを作るために使っていた道具、のみやのこぎりなど、そして身だしなみを整えるための道具(彼らはとても身だしなみを気にかけ、女性は1日3回もお化粧直しをした)、かみそりや、香油、軟膏を入れた壺などが面白かった。壺の中には、軟膏がまだ入っていたものもあったらしい。道具によっては、古代人の指紋がついていたものもあったとか。
それと、ヒエログリフ、今まで興味を持ったことはなかったけど、面白そうですね。売店で、子供向けの解説冊子みたいなのをめくっていたら、その辺の言及があったので、買おうと思ったが結局買わなかった。代わりに、古代文明地図みたいなのを見つけたのでそれを買った。
精密な装飾を見ると、人類の進歩というのは何だったのか、考えさせられる。
というわけで、楽しい上野の夜でした。