なぜか瞬間風速的に忙しくなって、不調なのですが・・。
金曜日、さる会社の主催するさるシンポジウムに行ってきました。
さる会社がSNSやブログなんかに書くなよ!と言うので、そのことには触れません。
なので、話はシンポジウムが終わったあとから始まるのですが、その前に差し障りのない範囲で、ちょっとだけ聞いたエピソードを。
ある有名なビジネススクールの学生に、「雪の日にスコップを普段の3倍で売る、ということにあなたは賛成するか?」とたずねたところ、普通の市民は6人に1人が賛成したところを、学生達は4人に3人は賛成したとのこと。
この話は、それが資本主義なのだ、我々はそういう世界で戦っていかねばならないのだ、というコンテクストの中で語られていました。
僕は、話を聞いている途中で、ああ、それは僕も賛成するな、とそのとき思っていました。
震災後の地震で天然ガスがたくさん必要な日本に、ガスを高く売りつけられる・・と話は続きますが、とにかくそれが現実の世界ですよね。
では病に苦しむ人に、特効薬を高く売りつけることは?とか、空いた道で溝にクルマを落とした人を見て、今道を急いでいて助ける暇はないが、50ドル払えば引っ張り上げてやるという話をどう思うか、といわれたら?
我々は資本主義社会に住んではいるけど、どこかでそれも程度問題だ、と思っている面が必ずあるはず。その、資本主義の適用範囲は、人や社会によって違うのでしょうけど。
そんな話はさておき、コンパクトにまとまった通りとイルミネーション。
このさきはさる放送局前の広場。
スケート場になっている。かなり狭く、なぜか風呂屋を連想してしまった。
トヨタの新車。表面をジーンズ地にしたカローラなんかも展示されていた。
道の反対側は、昔からあるツインタワー。そこに入っている本屋。
もう15年も前、昼休みにオフィスからここに来て、本を眺めたり中庭で休んだりしていた。中のレイアウトや、当然商品も変わっているはずだが、不思議と店内に入ると昔のことが思い出され、このあたりが美術書コーナーだったなとか、この辺に雑誌、こっちは文庫本だったとか、不鮮明ながらも心に浮かんでくる。
妙なことを考えるが、街がそのままだと、自分までもが歳をとっていないような気持ちになるものだな、と思った。そこには15歳若い自分がいるような気がしてくる。
何世紀にもわたり変わらない街並みが広がる、ヨーロッパなどで、人々はよりゆったりした時の流れを感じている用に思えるのはそのせいか。
まあ、今更何をという話でもありますが。