幸せ色いっぱいのオペラ、「フィガロの結婚」。一番好きなオペラの一つだ。
上映期間が11/15-21と限られているので、ドタバタしている中何とかやりくりをつけて行ってきたが、いやあ、行って良かった。
日曜日夜の東劇は、このシリーズにしてはかなりの入りで、珍しく若い人も多かった。映画なのに「ブラボー!」と声を掛けている人もいたし、何人もの人が拍手をしていた。
ジミー・レヴァイン氏がこれを指揮するのは今回で75回目だという。すごいなあ。
素人の感想で余り参考にならないかもしれないが、全体にあまり軽くつるつるした感じではなく、なんというか質量感のあるというか、手触り感のある演奏ぶりだな、という感想を持った。
演出はリチャード・エア氏で、スピーディな場面転換と、1930年代風だという衣装が妙に音楽とマッチしていて、非常に良かった。現代風演出も確実に進化しているようで、以前のようなこれ見よがしなものではなく、よりフレンドリーでこなれた自然さを感じさせるようになりつつあるのかな、という気がする。