「信じなさい」と彼女は言った。「これはみんな過ぎていくことなのよ。悪いことはかさなるものなのかもしれないけど、いつかは終わることなのよ。永遠につづくことじゃないわ」
「信じるよ」と私は答えた。
しかしその穴は永遠につづくように私には思えた。まるでおなじところをぐるぐるとまわっているような気さえする。私はもう一度刷りたての朝刊のことを考えた。指にインクのあとがついてしまいそうなほど新しい朝刊だ。
(「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」下巻)
今年も色々あって、特にここ数か月は何かと悩まされる事も多い状況にあります。とはいえ、色々な方からのご助言、あるいは古い仲間との久しぶりの邂逅など、心励まされることもまた多く、やはり自分は恵まれているとも思いなおしたりもします。
もちろんそういう感謝の気持ちはありますが、しかしその場にいると、この状態は永遠に続くように思えるのもまた人情であります。ここは小説で「私」が暗闇のなかで思ったように、なにかこう、細胞のひとつひとつをうるおわせるようなことを考えることにしましょう。
で、それがレンズかよ、というのはどうもあれなのですが、考えてみると1年前に単焦点を立て続けに3本買ったのを最後に、カメラ関係はなにもしていないので。あ、春に安物のストロボは買ったけど。
ここでおさらいすると、Pentax KPの購入時に揃えたレンズは、DA18-135mm F3.5-5.6ED, DA55-300mm F4-6.3ED PLM, smc DA35mm F2.8 Macro Limited (名称はどれもやたらと長いので、適当に省略しています)の3本でした。1年前の暮れから正月にかけて、DA15mm F4, 21mm F3.2 のLimited レンズ、それからDA50mmF1.8と、単焦点を揃えました。
これらのうち、望遠は必須ですがあんがい使う機会は少ない。一番多いのはやはり18-135mm、次いでマクロの35mm。広角はそれなりに使いますが、50mm F1.8は安価な割に良く映って楽しいものの、使用機会は余り多くない・。
ボディはKPだけだし、大きなレンズは使いこなせないと思うので、望遠のほうは当面考えなくて良いでしょう。広角ー中望遠域で考えると、店頭でよくKPと組み合わせられているDA20-40mm F2.8-4が浮かび上がってきますが、焦点距離的にこれ、どのくらい使うかな、と考えてしまうところがあって。。たしかに設計思想を買う、ということはありだとは思いますが。Limited系をコンプリート する方向で考えるなら、あとは40mm,70mmと残っていますが、この辺の焦点距離もなかなか使いこなしにくそうですね。。
あとはちょっと変わった魚眼ズームとか、もう少し応用範囲の広そうな12-24mm超広角ズームとか。超広角はタムロンの10-24mmというのもあって、価格も安いのですが、うちにはQマウントの08(超広角ズーム)があるから、使用頻度を考えるとそれでもいいのかな、という気もしてきます。。同様に魚眼もQのレンズがあるし。。
マクロレンズも35mmだけは不便なので、50mmあるいは100mmがあったほうが良いかもしれません。ここでもタム9という選択肢がありますが、どんなものでしょうか。。
上の写真は50mmF1.8ですが、これ、最短撮影距離が45cmmなので、そこがね。。軽くて面白いんですけど。