うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

ちょっともや

2022年08月13日 | 日記・エッセイ・コラム
久しぶりにPentax Q10を使ったら、ちょっと不思議な絵を出した。

今日は台風ですね。。皆さまおきをつけを。

今年は戦後77年ですが、明治維新からアジア太平洋戦争終結までの期間もちょうど77年ということで、2022年はひとつの節目となる年である、という議論があります。ちょうど米下院議長が訪台し、中国が反発し、というニュースに、日経ウェブ版のコメントとしてどなたかがこれを紹介していました。
曰く、日本でも今年は一つの節目となる年になるのではないかと。

明治~昭和の大日本帝国、昭和~令和のいわゆる戦後日本を、それぞれひとつのレジームとして捉える・。
似たような議論は半藤一利さんが生前よく、40年周期説として語っておられました。
これは、明治維新後、近代日本として国際社会に進出し、1905年の日露戦争勝利を一つの頂点と捉える。
その後日本は、アジアの寵児として、また軍国日本としての評価が定着するのですが、徐々に暗雲が立ち込め、40年後の1945年には存亡の危機に立たされます。

戦後は平和外交と経済復興に努力邁進し、40年後の1985年ごろには一定の成果が見えてきます。ちょうどプラザ合意があった年に当たりますが、豊かな国日本というイメージは、この頃定着しました。
その先のことはご存知の通りです。

戦前において軍は非常に専横的であり、市民の言論は上から強く制限されてきた、という見方が今日大勢ですが、そうしたイメージはおそらく1930年代後半の状況がステレオタイプ化されて定着したものと思われます。

丁寧に歴史を手繰っていけば、市民が政治よりも軍に期待し、また市民自身もかなり政治的に自由に活動していた様子がうかがえます。

他方、戦中の過酷な状況の中でも、市民が国家、軍に対し強い批判精神を持っていたことも、残された当時の日記などから知ることができます。

戦前には華族制度や小作農の存在など、厳しい身分制が社会の中に組み込まれていたのですが、特に華族制度は日本ではあまり社会的に影響のあるものではなかったのかもしれません。。
実質的な身分差別の問題は諸外国でも長期にわたり存在し続け、今でも解決していないことはご存知の通りです。

こうしたことは、確かに戦争前と戦争後で体制は大きく変わってはいるのですが、市民レベルでは―人々の意識や行動は基本的に変わっていないのではないか、という事を思わせます。
楽しかったり、悲しかったり、腹が立つようなことは昔も今もそう大きくは変わっていないのではないか。時代特有の、様々な枠組みを外していくと、生身の人間はいつでも同じような人間であると。

ただ、戦争末期から戦後の混乱期、これは間違いなく大きな分水嶺であり、これによって影響を受けなかった人は一人もいないのでしょうね。



昨日NHKで「あちこちのすずさん」を、今年もやっていましたが、この番組のコンセプトは戦争時代に子供や若者であった方々の逸話を、今の高校生たちが自分の身に引き寄せて体感し、今身近に、かつてと同じようなことが起きたらどう思うか、考えさせるというものであるように思います。

その結語として浮かび上がってくるものは、やはり戦争はいけない、あの時代に戻ってはいけない、というものであるかと思います。

当然そのことに、異論をはさむことなど全くないのですが、今年に入り、ロシアが隣国に対し、非道な暴虐を行う、という事態が生じました。ロシアはそう言っていませんが、これは普通の人の感覚では戦争そのものです。

今年は去年までと違い、戦争はよくないね、でもあれはずっと昔のことで、いまは違うからね、という感覚でもなくなってきているように思えます。

もともとそれは、認識としては素朴でありすぎたものだったのでしょう。パレスチナやチェチェン、ジョージア、シリア、今世紀に入ってからも戦闘行為は世界のどこかで行われていたわけですし、昨年だけ取り上げてもミャンマーやアルメニアなどで、何らかの戦いが行われています。

日露戦争を勝利した後の日本が、その後の政策運営や軍隊がとった行動について、今日ではあまり高い評価を聞くことがありません。まったく劣っていたわけではなく、むしろ世界的に見ても一目置かれるような実力を備えていたはずなのですが。

今日の日本が、将来歴史家が振り返った時にどういう位置づけをされるのかは、わかりません。
ただ、このさき道を誤って、困ったことにもなりうるでしょうし、既に始まっているのかもしれませんが、願わくば平らかであってほしいと思います。

昔も今も、その時代の人たちはその時代なりに、社会の事を憂えていた気がしますが、どうしても今の方が情勢厳しいように思えてしまいますね。。


上と全然関係ない余談。

車でCD聴く人は、もしかしたら今少ないのかしら。
うちは時折聴くけど、ケースのまま持っていくと入れ替えが面倒だし、運転しながらだと危ない。
ので、100円ショップでこんなケースを買い、不織布のフォルダに入れ替えたCDを入れておくようにした。聴き終わったCDは取り出して別のフォルダに入れる。
という方針で、ちょっと試してみたけど、それなりに使える気がする。

近頃はみんな配信で聞くんだろうけど、特にクラシックとかは聞きにくいんだよね。。

もひとつ。

新しい車になって、なぜか(外が暑いせいもあるが)手のひらに汗をかくのが気になってきたので、ドライビンググラブスを買ってみた。ホムセで見たけどなくて、結局アマゾンで買った。安いものだけど悪くない。ただ、外すのがちょっとめんどくさい。それと、繰り返し汗かいてるとすぐ悪くなっちゃいそう。



コメント (2)
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