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「17歳の頃」、「Love is Blind」や「Will You Dance」などで知られるジャニス・イアンが2022年に15年ぶりにリリースしたアルバム。本作を集大成としてレコーディングからは引退を表明しているという。
紙ジャケットの輸入盤にジャケット全体を包むようなタスキ?をつけて、そこに上柴とおる氏の詳細な解説を添えている。
輸入盤を基に店頭で分かりやすいように日本語のタイトルを添える手法は、クラシックCDに時折見られる。
この種の洋楽CDはもはや国内プレスするほどの需要はないのだろう。
ジャケットのポートレートはなんだかおばあちゃんぽいが、確かに"Aftertones"などでブルージィな曲を披露していた頃を思うと声のトーンは落ち着いた感じはするものの、今自分ができる手法であれこれ手段を変えながら曲作りをしている、という様子が感じられる。中にはResistのように強い主張が感じられるものもある。Dark Side of theSun, Summer in New Yorkなども往年を思わせる、味のある歌いぶりだ。
繊細な少女の心情を歌っていたジャニスが、齢を重ねてたどり着いた境地がこのアルバムであるとすると、なんとも興味深い。
ジャニスさんのFBアカウントをフォローしているけど、おもしろい画像とかを取り上げたり、あと日本についても一方ならぬ興味を持っておられるようで、なんか人柄がにじみ出ているようなアカウントになっています。
さいきん映画が見られなくなった。
たしか最後に観た映画はダウントンアビー(映画2作目)だったかな。今年は見ていない。
気になる映画はあるのだけど、どうもその気になれない。
ただ、何度も見た古い映画は時折ビデオにかけて観る。
「ジュリア」は、前にいちど紹介したと思うけど、ちょうど今頃の季節にぴったりの映画だ。晩秋のヨーロッパの、パリやベルリンの枯葉の舞う通り、小春日和の公園、慌ただしい夕刻の駅などを舞台としている。
この描写が大好きで、繰り返し見ている。
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ジェーン・フォンダ演ずるリリアン・ヘルマンは、作品が認められて多少自信を持つようになった劇作家。同居人のダッシュには作家として頭が上がらないところもあるが、時にけんか腰になることもある。少女時代からの親友ジュリアには、恋愛に近い感情を抱いている。
このジェーン・フォンダがとってもかわいい。
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大人の女性として、一定の自信と社交性も身に着けているし、ふだんは強気で押していくけど、大戦を目前に控えた欧州社会の重苦しさ、自らに降りかかる過酷な運命に戸惑い、苦しむ。
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リリアンの原作の設定はわかりませんが、ジェーンは当時40代ですね。
前から同じようなこといってますけど、こういう可愛さって、日本のロリコン文化ではなかなか受け入れられないというか、出てこないですね。
もうひとつ、時折世間で聞く、(今の世の中が)まるで戦前のようだという言葉を、この映画見ながら思い出します。昔初めて観たときよりも、確かにこの映画の世界に近づいているかもしれませんね、今は。
なんか、上と下がつながらなくなってますけど。
あれです。大人の女性、かっこいいです。ってことで。