さいきんちょっと忙しい。
忙しいと何だか情感が麻痺するというか、普段のような感覚でものを見られなくなってくる。歩いているときと、走っているときでは考えていることが違うのと似てるかもしれない。それがいいことなのかどうか、わからないけど。
で、偶々テレビをつけたら、このドラマの予告編をやっていたので、見ることにした。ちょっと、心のリセット。
「ラスト・ディナー」というのは、1話完結のシリーズで、30分の短いお芝居のような形のドラマである。最後にエンディングテーマを平原綾香が歌う。番組案内(NHK BS Premiun)のページには;
レストラン「L'Éterenité(永遠)」は、パラレルワールドに存在する不思議なレストラン。そこでは、永遠に引き裂かれたカップルたちが一度きり の再会を許されます。運命に引き裂かれ別々の道を歩んだ恋人たちがー不慮の災難で死別した親子がー会うことの許されない二人が向き合い、思い出を語り、心 を伝え合います。
とある。
第5回は前田旺志郎,八木瑛美莉の出演で、
少年(前田旺志郎)は両親の離婚で東京に引っ越した少女(八木瑛美莉)と久しぶりの再会を果たす。すっかり大人びた少女は、少年に二人の未来を語り始める。
(以下、ネタバレあり)
なぜか少女は、自分たちの未来を知っているのだ。そして、これが自分たちにとって最後の出会いである事も知っている。少年ははじめ、自分の気持ちを素直に出せずに、少女やウェイターをからかったりしているが、少女から自分たちの運命のことを聞き、大人になったら、絶対にお前に会いに行く、運命を変えてみせる、と、少女に誓う。
でも、たぶん少年はわかっているのだ。運命を変えることができないことを。エンディングの歌と、少年が泣く姿がオーバーラップする。
二人ともとても演技がうまい。八木瑛美莉はとてもかわいい。思春期の恋って、それが実るとか、続くとか言うことがまずないし、彼らのようにお互いの気持ちを確かめ合うまでいくことすら難しい。僕を含め、多くの人たちが同じような経験をしていることだろう。
最後の前田旺志郎くんの涙。ああ、もらい泣き・・・。