ご存じ(かどうか)「特捜最前線」のテーマとして使われた曲である。
といいながら、僕は特捜最前線をそれほどよく見た記憶がない。大滝秀治さんと、音楽がなぜか印象に残っている。
この音楽-刑事ものドラマなのに、なぜか妙にしんみりとした曲調・・。
なにより、「十字架」という言葉が引っかかる。
話者はあの人に対し何か取り返しのつかない悔いのようなものを感じているのだろうか?
よくわからないですね。
ただね・・、昔の刑事ドラマにはこういうしんみりした感じが似合うものがよくあったような気がしますよね。
こういう曲は、都会の音楽なのだと思う。田舎には似合わない。牛が草を食んでいるような牧草地や、軒先に干し柿がぶら下がっている農家の縁側に、似合わないでしょう・。
表参道とか道玄坂あたりの、ほこりっぽい歩道をコートの襟立ててあるいたりとか、三愛のネオンを見ながら有楽町に向かって歩くと、向こうに国電が走っていたりとか、知っているんだか、頭で作り上げたんだかわからない、懐かしい都会風景を思い起こしたりしてしまう。
「特捜最前線」は70年代後半からバブル直前くらいの放映だそうだ。あの頃は日本がいちばんきらきらしていた時代だと思うが、まだすこし大人の世界が残っていたのかも知れないな。そうした大人の香りは、社会や経済が落ち着いてくると急速に姿を消してしまったような気がする。まあ、世代が変わったということなのでしょうね。あと、社会が上り調子な分、すこししんみりできるだけの、ゆとりもあったのかも知れない。
僕はちょっとだけ昔を知っているから、ときおりこんな曲を聴いて、忘れていたものを思い出したくなる。
藍川由美さんの代表的なCD(を録音したMD)。20年ほど前のリリースだが、この「私だけの十字架」はじめ、誰もが知っている(かな?)有名なテレビドラマや映画のテーマ曲が収録されている。
話がとぶようだけど、「人間交差点」も、日本経済の成熟期からバブル最盛期にかけて書かれているんですね。あの頃の日本・・。日本人、やっぱり変わったよね。
三愛のネオンを見ながらの有楽町、国電、、、。わかります(笑)
数寄屋橋阪急地下の駐車場に父がいつも車を留めるのが子供心に嫌で嫌で、その時のイメージがなぜか
刑事ドラマ「太陽にほえろ」のメインテーマじゃない、、トランペットだけのもの悲しい曲、。石原裕次郎がオフィスのブラインド越しに夕陽を見てるみたいな、、物悲しくて都会的な街並みとその頃耳にしたドラマの挿入曲や夕陽は、あの時代だけのものかもしれませんね。
意外と私達は、昭和の様々な風景を感受してきた世代なのだと気づかされました!
「太陽にほえろ!」の間奏曲、ありましたねえ・、物悲しい感じのアレンジ。今も昔も、都会は多くの人が集まり、華やかなところもあるのですが、昔は陰影がちゃんとあって、影の部分が余計目立つ、みたいなところがあった気がします。
そこはたしかに、昭和時代ならではの風景かもしれませんね。
なんかね、いつの間にか変わっていったもので、ふだんは気がつかないものがあるみたいで、気がつくとよけい懐かしく思ったりするんですよね。
はなし、飛びますけど、エレクトロラックスのハンディクリーナー、すごくパワフルで使いやすいです!使えば使うほど、その良さを実感できますね・・