映画「ダウントンアビー」が公開になったのは(日本では)1年前のこと。
世界的にも好評だったようで、当時から続編への期待が高かった。
もともと10年ほど前(本国イギリス)に始まったテレビドラマシリーズだが、シーズン6でいちおうの終止符が打たれた。ヴァイオレット様(マギー・スミス)も、頃合の良いうちに終わりにしたいというようなことを語っていた。
だから、制作に難航したと言われた映画版が出たときはうれしかった。
続編についてはあったらいいね、ぐらいしか期待していなかったが、こんなニュースが飛び込んできた。
ファンも、制作者、演じる人たちも、あの世界が好きなのだろう。
早速SNSのグループに投稿した(こんな話がありますよ、と)。どなたかがコメントされていたが、なんか悪いことが(ドラマ中で)起きるかもしれなくて、見たいような見たくないような。。と。ダウントニアンとしてはその気持ち、よくわかるなあ。。
映画版の設定年代が1927年、狂騒の20年代の最中である。。続編というからにはそこから数年を経なければならないわけで、暗黒の木曜日とそれに続く恐慌、ファシズムの足音が聞こえる時代を背景にすることになる。それこそカズオ・イシグロ「日の名残り」の世界である。
映画ではそれなりにおめでたいお話になっていたが、さてどんなストーリーになっていることやら。。
続編怖い、論はテレビドラマ時代にもあって、やはり時代がだんだん暗くなることが心配されていた。僕はいちどSNSのコメントに書いたことがある(前にも書いたかな?)。
「時代がずっと下った、1960年代ぐらいの設定にしたら面白いかもしれません。」
世代交代が進んで、メアリーやトムの子供たちの時代に。メアリーたちは昔はこんなことがあったわねえ、と過去を懐かしむ、みたいな。ビートルズが登場して、眉をひそめる大人たちがいる一方、ローズなんかノリノリになるんじゃない?みたいな会話で盛り上がった。
現実の世界もドラマの放映されていた時代から変わり、イギリスはEU本当に離脱しちゃったし、ドラマ(シーズン2)のスペイン風邪を彷彿とさせるCovid-19は今まさに猛威を振るっている。こういうドラマって、繰り返し見ると色々染み出てくるものがあって、現実世界を見るときにも、参考になるんですよねえ。
去年ベートーヴェンイヤーだったせいで、なにかとベートーヴェンを聞きすぎたのでいささか飽きてしまった(とかいったらベートヴェニアンにおこられそう)。
モーツァルトもいいけど、あんがいと聞くチャンスの少ないマーラーをちょっと聞いてみようかと。
クーベリックの全集(大地の歌は含まれていない)は、最初に買った全集なので馴染み深い。マーラーも、4番と1番、あとは3番ぐらいかな。それも長いこと聞いていない気がする。2番、3番と聞いたが、なんとなく往時の時代背景とかを考えながら、ゆっくりと聞いていきたいと思っている。。