というわけで、ゴールデンウィークは絶賛休養中、しずかな午後を過ごしております。
なにかの機会にこの本のことを書こうと思っていたのですが、この機会に引っ張り出してみました。もう10年前の古い本ですが。
出しているのが小学館ですし、表紙のキャプションがちょっと刺激的ですね
日本の近代史は全く詳しくなくて、日中戦争や太平洋戦争のあたりの記録も、何度読んでもわかった気になれないのですが、明治期になると本当にわからないです。。
本書では田原史と板野氏の会話に出てきた人物や用語が丁寧に解説されているので、そういう勉強になったというのが、第一の感想。
もうひとつは、戦前=暗黒時代に対する修正主義的な発言です。具体的な事実以前に、レジームが変わることによってそれ以前の世界が否定一色に塗りつぶされてしまう、ということは、人類の歴史上、そう珍しいことではないように思います。過去を全否定すると、今が見えなくなってしまいますよね。
このほか、なるほどと思ったのは、日本では二大政党制が定着しない、という指摘、日本を戦争に導いていったのは政治家でもマスコミでもなく、国民世論だったという発言など。
もうすこし明治~昭和の時代を勉強して、自分の中で歴史のパースペクティブを作っていかないとな、と改めて思い直しました。