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少し前の話になるが、母校のOB会総会に出席したときのこと。
会が終わり、通りに出て友人たちとタクシーを探していた。
行き交う車を眺めていると、さっき出てきた正門からグレーのテスラ モデル3が出てきた。
少し間をおいて、今度はブルーのモデル3がやってくる。
自分の友達とかはあれだけど、母校とつながりが深い人たちー卒業してもOB会の運営とかをやっているような人たちーは、日本の社会の中でもある種特別な位置にいる人たちかもしれない。世の中色んな人がいるものだし、アメリカなんかに比べれば日本人なんてみんな同じような階層の人ばかりかもしれないが、細かく見ていけば当然違う。
急に稼ぎが良くなって、羽振りの良い生活をしている人は世間一般よく見かける。しかし、長い間には色々あったし、家系にはいろんな人も入ってきているけど、今でも当主は親から受け継がれた家とか、人のつながりとか、色々のものを受け継いでいて、そうした古いつながりとか、しきたりの下で日々暮らしている、という人たちも、少数ながらいる。
そういう人たちは、ある角度から見ると非常に古式ゆかしいというか、重厚な枠組みの中で生きているのだが、すこし角度を変えるとまた違う側面も見えてくる。彼らとて普段はスマホを手にLINEなどで連絡を取り合ったり、YouTubeを見たり、スタバにも行くかもしれないし、オンラインゲームとかもしてる人もいるかもしれない。
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車も、その時々のそれなりの車に乗る。今は昔ほどそういう傾向はなくなったけど、羽振りの良くなった方がレクサスLSに乗ったり、ベントレーに乗ったりすることがある。しかし、その方向性はうちのOBたちのそれとは少しちがう。あまり大げさではなく、すこしだけ贅沢な車、たとえばCクラスとかBMWの3,4系あたりだろうか。
僕らが中学生の頃は、既にアメリカ車はそれほど人気はなかったが、その頃でもこうした人たちがビュイックとか乗っていると、なんかちょっと気品があるような感じがした。ビュイックというブランド自体、もともと東部エスタブリッシュメントの人たちがターゲットだったらしいけど。
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何十年かたって、ふたたびアメリカ車の登場である。
昔からの車好きの友達らも、テスラの話はあまりしない。テスラの好きな人は旧来の車好きというより、なにか新しい「もの」が好きな人たちなのかもしれない。それからエコ思想に魅力を感じる人たち。
比較的若い人たちが多い気がする。
しかし、うちのOBたちはそういう典型的ユーザーとは違う選び方をしている気がする。ある種の話題性があり、威張った感じではなく、価格もそこそこ。
今思えば初期のプリウスも、そんなユーザーをつかんでいた気がする。今のプリウスはトヨタのラインナップに埋もれてしまい、かつてのような革新性はない。
「ふつうの」車好きには語るのが難しいテスラだが、モデル3は街でよく見かける。iPhoneみたいな白色は少し食傷だが、プロポーションも悪くないし、フェイシアも新鮮だ。先日は洗車場でモデルS(全長5mもある高級セダン)を初めて見たが、セダンのフォーマリティと斬新なディティールが魅力的だった。けっこう、車好きにアピールするものを持っている気がする。
そういえば北米にいる友達も、ガルウィングのテスラを買ったとSNSに書いてたな。