百菜健美☆こんぶ家族ラボ

おいしい
と感じることは生きる喜びに
そして笑顔になります。
舌で味わい、
目は閉じていても
耳は心で。

昆布締め宗田鰹のにんにく焼き

2023-06-02 | 昆布
 
早朝、錆色の雲が 穏やかになびいている。
新緑の山に山桃がひと際目立つ岬、初夏。
引き縄は船の両端の竿で、疑似餌をつけて縄を引く漁法です。
父と乗り込む、「船ぇ、だすでぇ 釣れるとええなぁ」
鰹漁には、水温が重要で港の水温は18℃くらい、
これが黒潮に混ざると22℃、ぐっと高くなる。
昨日までに父は手作りの疑似餌をあれやこれや工夫をこらして拵えていた。
船をだしてから一時間。
黒潮にぶつかり、漁を始める。
「準備しとかへんと・・・」 あわてて疑似餌の段取りをたてる
仕掛けを流して30分、あたりがくる。
「おぉ!おぉ!あれ!」
『こりゃぁ』と引き揚げると、鰹ではなく、色鮮やかな「シイラ」。このあたりではよくとれる。
黒潮に沿って、出羽島の手前、網代岬を西へ漁場を移動して、更に狙う。
父 「何か かかっとるで!」 揚がったのは「宗田鰹」 宗田節になる魚だ。
「宗田ガツオやけんど、鰹ちゃうで」
徳島のここらへんでは「平宗田」のことを「すま」、「丸宗田」のことを「ずぼ」とよぶ。
その日は(ずぼ)が多くとれたが(すま)もそこそこ(しいら)や(ごまさば)も釣れ
私の遊びのために船をだしてくれた父も笑顔だった。
脂ののった平宗田(すま)は、刺身・たたきで最高に旨い。
丸宗田(ずぼ)の血合いは、生食すると体に合わない、と言って食べない人がおります。
血合いが多く、人によっては下痢などをする場合があるのです。
要は、身の真ん中の赤い所これが血合い。
血合いをとれば、刺身でいけますが、でも食べられるところが少しになるんですね。
だからお勧めは、刺身を食べて、あとは血合いたっぷりの煮魚です。
でも、丸宗田を嫌わないでほしいんです。
何より正面から見た顔がつぶらな瞳で可愛いィんだ。
丸宗田の血には、アレルゲンであるヒスタミンが含まれていますよ。
初夏から夏、丸宗田鰹は田舎では茹でて炙ったものに醤油や「ひしお」 
と呼ばれる味噌や醤油につけて良く食卓に上りました。
母は丸宗田鰹(ずぼ)をようさん茹でて炙り、干して保存しておき、
削ってだしに使ったりしていましたね。
鰹は骨を強くするビタミンDや、筋肉疲労に効果のあるビタミンBのほか
血液サラサラ成分であるEPAなどのほか、鉄分やタンパク質も豊富で、
夏ばて予防には最適の食材です。
でも、私にとっては懐かしい故郷の味も
生食すると青魚特有の生臭い匂いがあります。
宗田鰹は体温の高い魚で、傷みやすいので釣ったら、
首を折り水を張ったバケツに入れるなどして血抜きをし、しっかり氷で冷やす、そして
すばやく内臓などの処理をする事が美味しく食べれるコツなんですね。
また、新鮮な宗田鰹をしっかり塩漬けし真っ黒になるまで漬け込み
塩漬け保存する時もあります。
見た目は何だか汚い色合いです、でもそこまで漬け込むと
内の中まで塩気が染み込み美味しくなります。中途半端はだめなんですよ。
食べ方は表面を水洗いし焼いてから身をほぐす、お茶漬けには欠かせない一品です。
今日の料理レシピは【昆布締め宗田鰹のにんにく焼き】 です。
もちろん「本かつを」もOKです。
 
一度昆布で締めた宗田鰹は冷凍保存をしておくとよりおいしくなって重宝しますよ。
 
【昆布締め宗田鰹のにんにく焼き】
 
【材料】  (2人分)
 
宗田鰹            一尾   (本かつを  1/4)
昆布             20センチ角を二枚
 
{漬け汁の材料}
おろししょうが        一片
おろしにんにく        一片
砂糖             大さじ2
醤油             カップ1/2
味醂             大さじ1
酢              大さじ1
酒              大さじ1
昆布水            大さじ3
 
{別の材料}
にんにく           一片
万能葱            適量
一味唐辛子          お好みでどうぞ
サラダ用の野菜        お好みでどうぞ
 
【作り方】
 
(1)宗田鰹は体の側面の硬い鱗をそぎおとし、3枚におろして中骨を取り腹骨を取り除きます。
   中骨についた身も削いでおきます。
  (市販のかつをのおろしたものはそのままです)
 
(2)昆布を水に3分間浸してくださいね。
   水は捨てないでください。後から使います。
   水分を吸って柔らかくなった昆布を、手で延ばして容器の長さに切ります。
 
(3)容器の長さに切った昆布の水気をとり宗田鰹の身を挟み冷蔵庫に一度しまいます。
   24時間昆布締めにしたら身を取り出します。
   残った昆布ですが、延ばして袋に入れて冷凍庫に昆布だけを入れておきましょう。
   そうして2度3度と昆布を、使い回しましょう。
   昆布を取り出した後はレシピの昆布水として使います、残った昆布水はだしとして使ってください。
 
(4)宗田鰹の身を{漬け汁の材料}に15分ぐらい漬け込んでください。
   身の汁気を軽く切り一口の大きさに切ります。
   一晩つけておいて翌日調理してもいいですよ。
   たれの分量は身の量とお好みに合わせて適当に調節してください。
 
(5)フライパンに油を熱し、みじん切りにしたにんにくを弱火で炒めます。
   焦げ付かないように注意しましょうね。
   にんにくの香りが立ってきたら火を少し強め、身を入れ炒めます。
 
(6)身の色が白っぽくよい感じになってきたら、軽く混ぜながら{漬け汁の材料}のたれを加えます、汁気が少しなくなってとろっとしてくるまでひと煮立ち。
   混ぜすぎて身を崩さないように注意しましょう。
   使用する調味料によって、漬けだれが濃いようでしたら薄めてください。
   鰹でも鮪でもお肉でも使えるタレです。
 
(7)お皿に盛りつけて万能葱のみじん切りをかけます。
   サラダの野菜を添えて、お好みで一味唐辛子をかけて、
   さぁ!ビール・日本酒とも合いますね。
 
   ☆中骨や頭のアラは鰹ダシが出ますので、是非有効利用してください。
   宗田鰹の甘みがひきたつやさしい味わい 、幸せなひと時です。
 
   
   
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昆布会席料理

2023-06-02 | 昆布

昆布会席料理

 

●塩昆布水 花桜 あたたかくして
●山椒塩昆布と甘納豆和え 茶碗を模した最中に入れて

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茶碗型の最中には、昆布と甘納豆が入っています。

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塩昆布水も桜風味が春らしい。



●食前酒 完熟おちうめ酒の昆布水割り

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●新子いか沖漬け

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新子いかです。

●昆布〆真鯛白子河豚鰭酒風味 ほうれん草ジュレ
●塩黒豆昆布煮

●桜葉鮨 昆布〆的鯛の昆布鮨米

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桜葉で巻かれたお寿司。

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●昆布〆おつくり盛り合わせ

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すごい種類の昆布締めです。

松笠つくり真鯛 青きす かわはぎ 的鯛 めばる サーモン 帆立貝柱
富山蛍烏賊 新子いか ほうぼう するめ烏賊 うまづらはげ
熟成昆布醤油 熟成昆布酢  ローズマリーとタイムの新芽 あしらい他色々

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秋田の「一白水成」をぬる燗で。



●ずわい蟹昆布和え海苔巻きと浜あざみ(高知・室戸)のてんぷら

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浜あざみのほろ苦い天ぷら。

●椀物 ほうぼう真子昆布〆 こごみ わかめ 木の芽

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真子を昆布締めにしています。

●新子いか昆布オリーブオイルソテー

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新子いかを昆布オリーブオイルでソテー。


●わらび塩昆布煮 からすみ塩

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●昆布水フォンドボー 蝦夷鹿煮込み 昆布赤ワイン煮 イタリアンパセリ

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一緒に煮込んであった昆布もこれまた美味。



●昆布〆蝦夷鹿ルイベ 浜あざみお志多し チコリ 山椒ドレッシング

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鹿肉の上にチーズ、旨味の相乗効果抜群。
浜あざみのお浸しも良いアクセント。


●昆布〆蝦夷鹿ステーキ 焼そらまめ 難波葱 牛蒡昆布ソース

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牛蒡と昆布を使ったソースの下には

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蝦夷鹿のステーキが隠れています。
昆布締めにされたこの鹿肉は
牛蒡のソースとの相性も抜群。



●昆布水で漬け込んでいた松茸と塩昆布水ジュレ

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昆布水で漬け込んだものを冷凍にしていた松茸。


箸休め

●わかさぎ新子のキャラメーゼ 昆布パウダー和え
●いかなごくぎに柚子風味 昆布パウダー和え

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昆布パウダーを使っているので、甘味に旨味も加わってとても美味。


●鶏叩き 昆布豆腐ソース 浜あざみ

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豆腐も旨味のある食べ物なので、ここに昆布が加わると旨味がぐっと増します。



●泉州水茄子 氷塩昆布水

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昆布の味が程良く茄子に入っています。




●昆布〆 蕪千枚漬け
●平子鰯昆布醤油から煮
●こぶらー   昆布 アーモンド 大蒜の食べるラー油仕立て
●昆布からしめん鯛子

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●うさぎ家新商品 手羽むす    もろみだしで煮込んだ骨抜き手羽先と昆布米
●赤ワイン煮昆布 自家製柚子胡椒和え

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唯一「昆布」が使われていないのが、この清美オレンジです。



●それ以外の昆布料理
  昆布味噌に漬け込んだ和豚炭火炙り
  真鯛の肝の昆布蒸し
  蕗味噌昆布パウダー和え
  昆布潮汁冷製

#昆布  #昆布大使レシピ

 

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母の味  こかぶの甘酢漬け

2023-06-02 | 昆布
 
【母の味  こかぶの甘酢漬け 】
 
この季節になると食べたくなる料理があります。
 
今日の料理は、
幼い頃から大好きだった母が作ってくれたこかぶの甘酢漬け。
 
こかぶを切る時の隠し包丁で料理が生きる、簡単レシピです。
 
【こかぶの甘酢漬け】
【材料】
こかぶ(葉を取り除いた重さ)   200g
甘酢(下記)
酢                   大さじ4
砂糖                 大さじ2
みりん                大さじ1
塩                   1つまみ
赤唐辛子(種をとって小口切り) 1本
昆布(細切りにしておく)      3センチ位
 
①鍋にみりんを入れて火にかけ煮立ったら弱火にして約3分煮詰める。火を止め砂糖、塩を加えて溶かす。
②粗熱がとれたら酢を加えて混ぜる。
 
【作り方】
 
①こかぶは上と下を切って皮を厚めに切り落とします。
②茎の面を下にして底を切り離さない為に箸を両端に置き細かい格子状に切ります。
③隠し包丁を入れます。
④4%の塩水にしんなりするまで漬けておきます。
⑤こかぶの水気をギュッと絞ってボールに入れ、甘酢を加えます。
⑥冷蔵庫で2日寝かせて完成です。
 
味がなじむのに2日程度置いたほうがいいのですが、
母は作りたてを食べるのが好きでした。
 

こんぶネット材料

材料

こかぶ(葉を取り除いた重さ)
200g
長昆布
10cm
[A]
大さじ4
砂糖
大さじ2
みりん
大さじ1
1つまみ
赤唐辛子(種をとって小口切り)
1本

作り方

  1. [A]の甘酢の作り方
    1.小鍋にみりんを入れて火にかけ、煮立ったら弱火にして約3分煮詰める。
    2.火を止め、熱うちに砂糖と塩を加えて溶かす。
    3.粗熱がとれたら酢を加えて混ぜる。
  2. こかぶは上と下を切って皮を分厚いめに切ります。
    皮は浅漬けに使いますから捨てませんようにね。
  3. 茎の面を下にして底を切り離さない為に箸を両端に置き細かい格子状に切ります。
  4. 粗くてもいいです。切れ目を入れます。
    *こかぶを切る時の隠し包丁です。
  5. 海水程度の昆布塩水にしんなりするまで漬けておきます。
    *海水程度とは、水500ccに対して塩20g程度になります。
    そのまま30分おいておきます。
  6. こかぶの水気をギュッと絞って大鉢の中へ入れ、[A]を入れます。
  7. こかぶをつけていた後の昆布 (昆布塩水に使った昆布を 3センチ位に細切りにします)を甘酢のなかにいれます。
  8. 冷蔵庫で2日寝かせて完成です。

 

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草の中のアスパラ・アスパラ・自然農法

2023-06-02 | 昆布

アスパラ・自然農法・疲労回復・薬膳

北海道からアスパラが届きます。

道産だからといって全て同じ味ではありません。

作り手の農家さんや土、日の当たり方によって変わります、まるでワイン造りの葡萄のようですね。
アスパラの下の方の皮を剥いて、生の状態で口にしてみるとそれがよくわかります。

農薬や有機肥料さえも使わない、自然の連鎖だけの栄養分で育った赤井川の貴重なアスパラ。

少し細身で穂先はうっすら紫色、元気に育ったアスパラは、とても甘くてみずみずしい、良い香りがします。
アスパラに含まれるアスパラギン酸は滋養強壮に富み、その生命エネルギーが体を奥深く潤すような感覚を覚えます。
一本足の野菜は(椎茸やブロッコリー等)特に体によい野菜だと聞いたことがあります。
アスパラは、美肌にもよく消化器系の働きを促します。

体の余分な熱を冷ますので、蒸し蒸ししている日などにもお勧めの野菜です。

 

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