在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

レッチェ

2009-06-17 19:47:48 | もろもろ、つれづれ
レッチェの町には初めて行った。
噂には聞いていたけれど、とても可愛い、素敵な町であった。
特に、バロック様式で有名なサンタ・クローチェ教会は、町一番の教会、つまりドゥオーモより気に入った。
教会前の広場は小さく、そういう意味では貫禄がないのだが、教会のファサードと、それに続く旧修道院部分の装飾が本当に素晴らしい。
バロックというと中身のない、ごてごてした芸術という印象があるかもしれないが、ここまで美しい装飾には心が打たれる。
ところで、教会は外見と内部の印象が違うことも多いのだが、この教会は中もバロックで統一されている。
温かみのあるやや黄色みを帯びた感じのレッチェ産の白い石灰岩を使い、内部も非常に美しい。真白な建物の中、深見のある茶色の格子天井が、また印象的である。

さて、レッチェに仕事で行って、取ってくれたのがB&Bだった。イタリアでB&Bに泊まるのは初めてのような気がする。
仕事には予算というものがあるから、別に4つ星ホテルでなくても構わないのだが…と思っていると、どうもレッチェには2つ星とか3つ星とかのホテルがかなり少ないらしい。
現地で話をすると、最近、少しできたが、以前は4つ星以上かB&Bの選択しかなく、そのせいでB&Bが発達している町だという。
なるほど、町を歩いていると、確かにB&Bの看板をたくさん見かけた。

泊まったところは、町の中心からちょっと離れてはいるが、歩いて10分はかからないので不便ではない。まだ新しく、部屋も広く清潔で、バルコニーも付いていて、非常に快適であった。それに、光がさんさんと入り込み、部屋がとても明るいのがうれしかった。
全部で4部屋ということで、あと、2部屋を見せてくれたが、少しずつ雰囲気が変わっていて、とても良い。またレッチェに来ることがあったら、定宿にしたい感じであった。
なるほど、レッチェでは、ホテルでももちろん良いが、B%Bに泊まるという手もあるのだと思った。
快適だし、何より値段が安いのも魅力的である。


新型車両フレッチャアルジェント

2009-06-17 19:35:07 | もろもろ、つれづれ
イタリア国鉄は使うたびに話題を提供してくれる。
イタリアだね~

仕事でプーリアのレッチェまで行った。
このところ、インターシティの利用が多かったのだが(ローカルで結構好き)、初めて、フレッチャアルジェントなる列車に乗った。
フレッチャアルジェントは、この秋にイタリア国鉄が導入した、ユーロスターのデラックス(?)クラスである。
フレッチャロッサ(赤)が一番早くて快適なのだが、その次にフレッチャアルジェント(銀)が来る。普通のユーロスターより速く、しかし、その分値段もしっかり割り増しになっている。(ただし、必ずしも速いと限らないが…)

さて、乗るとテレビが上の方に随所にある。
外気温と室内の温度、列車番号、停車駅、行先が書いてある。
発車しても画面は全然変わらないが、停車駅近くになると「次はxx駅」の案内が出た。へ~!ふ~ん…
最初は良かったのだが、いつか、いつぞや迷ったプーリアのモノポリ(他ページを参照ください)を過ぎて、次のファザーノという駅に到着する時になって、画面に「次はモノポリ」と出た。
あれ~、モノポリはさっき停まりましたよ~、と教えてあげたい。
同じく気がついたイタリア人が何人か、くすっと笑っていて、それ以上ではない。
アナウンスでは、「次はファザーノ~」と言っているから、実際に間違える人はいないだろうが、それにしてもね~…日本じゃ考えられないよね!
そして、その次の停車駅からは、もう表示が出なくなったのである。

こんなサービスなら、最初からない方がいいかも?と思った。
それから、すでに仮面の調子が良くない感じのテレビもあり、あと半年もすると、結構壊れているかもしれない、と思う…