Lo chiamavano Jeeg Robot di Gabriele Mainetti 皆はこう呼んだ「鋼鉄ジーグ」
監督 ガブリエレ・マイネッティ
日本でも公開~!
イタリアで初の本格的エンターテイメント映画、という触れ込みはオーバーではなかった。
この手の映画を見ることは(アメリカ映画でも)ほとんどないので気が付かなかったが、確かにイタリアにはこういうファンタジーアクションが欠けているような気がする。
(アメリカ産で充分という意見が出る??)
映画のタイトルが最初の方でどーんと出てくるが、日本語(とイタリア語が小さく)! なんだか日本の映画を見るような気分。(背景はローマだけど)
アニメ、マンガと、お姫様ものが好きだったので(笑)ジーグと言っても、そしてイタリア語ではジグ・ロボと発音することもあって、わからず、みんなに
日本のアニメだよ~
と言われていたのだが、そう、鋼鉄ジーグのことだったのである。(そういえば、そんなアニメがあったような。。。)
バットマンやスパイダーマンではなく、日本のアニメヒーローがモデルというのは、日本大好きイタリア人の多いこの国ならではのような気もする。
ローマの郊外、トル・ベッラ・モナカというと、結構’すごい’ところで有名なのだが(住んでいる方、ごめんなさい)そこでちょっとした盗みをして暮らしているエンゾ、ローマの中心で時計を盗み、警察に追いかけられ、逃げる逃げる。捕まりたくない~ そこで、ついにテヴェレ川に飛び込んだ。(かなり汚い。。。)
(ーここでちょっと思い出したのが「ローマの休日」。ヘップバーンもテヴェレ川に飛びんだ。ほぼ同じ場所。ちなみにエンゾ役は足だけつけたそう。スタントマンは大変!)
川から這い上がろうとした時、踏み台にしたドラム缶に放射能物質が入っていたらしく、放射能を浴びてしまった。這々の態で、なんとか家にたどり着くが、気分が悪いなんてもんじゃあ無い。しかし、翌日には回復。
盗んだ時計をお金に変えに行く。そこでちょっとした仕事をもらったが、仕事をくれた男の娘、アレッシアと知り合う。幼少時のドメスティックバイオレンスの犠牲者で、精神的にちょっと問題ありの、少女のような女性で鋼鉄ジーグのアニメが大好き、ヒロシの大ファン。
そのヤバい仕事でアレッシアの父親は殺され、エンゾは9階から突き落とされてしまう。ところが一瞬気絶するくらいで死なない。どうも何かすごい力が加わったのではないかと悟る。
これは使わない手はない。ATMを壊してATMごと家に持って帰ってしまった。(笑)
防犯ビデオがテレビで有名になり、「スーパークリミナル」と呼ばれる。
次は、現金輸送車を襲って大金を手に入れる。
なにせ、殴られても、ナイフで切られても、ピストルが当たっても、へっちゃらなんだから怖くない。
そうこうしているうちに、トル・ベッラ・モナカにある「ジプシー」率いるチンピラ的犯罪組織と、女ボス、ヌンツィア率いるナポリの犯罪組織カモッラの抗争になった。
その頃には、エンゾはアレッシアのことが好きになっている。
ジプシーが、防犯ビデオの映像から、「スーパークリミナル」はエンゾではないかと悟る。
どうやってすごい力を手にしたのか。脅されたエンゾがジプシーをテヴェレ川に連れて行った。
そこで、ちょうどヌンツィアの仕返しに合い、アレッシアは弾丸に当たり死に、ジプシーは半身焼かれて川に捨てられる。
ここで死ぬかと思うと死なない。と言うより、彼にも同じ力がついてしまう。悪役なのに、あれーどうしよう。
その頃、エンゾは、偶然起こった交通事故で火の手の上がった車から子供を救出。
「スーパークリミナル」が「スーパーヒーロー」に変身!
同時に、ジプシーがヌンツィアに復讐、次の目的はオリンピックスタジアムに爆弾を仕掛けることを知る。オリンピックスタジアムへと走るエンゾ。
ジプシーもすごい力を得ているので、戦っても、どちらも死なない。
その隙にジプシーが爆弾を仕掛け、爆発まで5分。5分以内にどこかに持っていかないと。。。。(ウルトラマンは3分~!アニメじゃないから知らないだろうな~ でも、3分も5分も15分になる。。(笑))
警察に阻まれても走る走る。スタジアムはテヴェレ沿いにあるのだが、なぜかたくさん走る。(笑)
近くにある、とても絵になる「音楽の橋」で時間切れ。(そうだよね~)
なんとかジプシーと爆弾を一緒に川に落とすのに成功。
さすがに爆弾の威力には勝てずジプジーは死に、エンゾは本当のスーパーヒーローに。
次がありそうな予感の終わり方。まだ決めていないそうだが、ありそうな気がするのは私だけではないだろう。
映画はすでにあちこちでノミネートされ、日本での配給も決まっているそう。
すごい、と思うのが監督の才能。
役者でもあり、監督業もし、プロデュース、そして作曲までしてしまうという、まだ若いのにすごい才能。
ストーリーだけ追うとアクション映画なのだが、かなり恋愛映画の要素も含んでいるところがにくい。
監督曰く、恋愛も、そして、母性愛も、いろいろな内容を盛り込んだ、とのこと。
それも、非常にうまく織り込んであるところがこの映画のいいところ。
審査員の一人が、ローマとトスカーナで見たが、ローマでは観客が笑い、トスカーナでは笑わず真面目に見ていたのが印象的だったと言ったが、確かに、なにを取るかで見方が変わってくる作品。
なお、ナポリ方言の映画は時々イタリア語字幕スーパーが出てくるくらい聞くのが大変なのだが、バリバリローマ方言も負けない。。。
さて、いつから日本公開だろう。
台本作者は二人いて、うちメノッティ氏が私の友人の親友。
公開されたらぜひ見てね~!
監督 ガブリエレ・マイネッティ
日本でも公開~!
イタリアで初の本格的エンターテイメント映画、という触れ込みはオーバーではなかった。
この手の映画を見ることは(アメリカ映画でも)ほとんどないので気が付かなかったが、確かにイタリアにはこういうファンタジーアクションが欠けているような気がする。
(アメリカ産で充分という意見が出る??)
映画のタイトルが最初の方でどーんと出てくるが、日本語(とイタリア語が小さく)! なんだか日本の映画を見るような気分。(背景はローマだけど)
アニメ、マンガと、お姫様ものが好きだったので(笑)ジーグと言っても、そしてイタリア語ではジグ・ロボと発音することもあって、わからず、みんなに
日本のアニメだよ~
と言われていたのだが、そう、鋼鉄ジーグのことだったのである。(そういえば、そんなアニメがあったような。。。)
バットマンやスパイダーマンではなく、日本のアニメヒーローがモデルというのは、日本大好きイタリア人の多いこの国ならではのような気もする。
ローマの郊外、トル・ベッラ・モナカというと、結構’すごい’ところで有名なのだが(住んでいる方、ごめんなさい)そこでちょっとした盗みをして暮らしているエンゾ、ローマの中心で時計を盗み、警察に追いかけられ、逃げる逃げる。捕まりたくない~ そこで、ついにテヴェレ川に飛び込んだ。(かなり汚い。。。)
(ーここでちょっと思い出したのが「ローマの休日」。ヘップバーンもテヴェレ川に飛びんだ。ほぼ同じ場所。ちなみにエンゾ役は足だけつけたそう。スタントマンは大変!)
川から這い上がろうとした時、踏み台にしたドラム缶に放射能物質が入っていたらしく、放射能を浴びてしまった。這々の態で、なんとか家にたどり着くが、気分が悪いなんてもんじゃあ無い。しかし、翌日には回復。
盗んだ時計をお金に変えに行く。そこでちょっとした仕事をもらったが、仕事をくれた男の娘、アレッシアと知り合う。幼少時のドメスティックバイオレンスの犠牲者で、精神的にちょっと問題ありの、少女のような女性で鋼鉄ジーグのアニメが大好き、ヒロシの大ファン。
そのヤバい仕事でアレッシアの父親は殺され、エンゾは9階から突き落とされてしまう。ところが一瞬気絶するくらいで死なない。どうも何かすごい力が加わったのではないかと悟る。
これは使わない手はない。ATMを壊してATMごと家に持って帰ってしまった。(笑)
防犯ビデオがテレビで有名になり、「スーパークリミナル」と呼ばれる。
次は、現金輸送車を襲って大金を手に入れる。
なにせ、殴られても、ナイフで切られても、ピストルが当たっても、へっちゃらなんだから怖くない。
そうこうしているうちに、トル・ベッラ・モナカにある「ジプシー」率いるチンピラ的犯罪組織と、女ボス、ヌンツィア率いるナポリの犯罪組織カモッラの抗争になった。
その頃には、エンゾはアレッシアのことが好きになっている。
ジプシーが、防犯ビデオの映像から、「スーパークリミナル」はエンゾではないかと悟る。
どうやってすごい力を手にしたのか。脅されたエンゾがジプシーをテヴェレ川に連れて行った。
そこで、ちょうどヌンツィアの仕返しに合い、アレッシアは弾丸に当たり死に、ジプシーは半身焼かれて川に捨てられる。
ここで死ぬかと思うと死なない。と言うより、彼にも同じ力がついてしまう。悪役なのに、あれーどうしよう。
その頃、エンゾは、偶然起こった交通事故で火の手の上がった車から子供を救出。
「スーパークリミナル」が「スーパーヒーロー」に変身!
同時に、ジプシーがヌンツィアに復讐、次の目的はオリンピックスタジアムに爆弾を仕掛けることを知る。オリンピックスタジアムへと走るエンゾ。
ジプシーもすごい力を得ているので、戦っても、どちらも死なない。
その隙にジプシーが爆弾を仕掛け、爆発まで5分。5分以内にどこかに持っていかないと。。。。(ウルトラマンは3分~!アニメじゃないから知らないだろうな~ でも、3分も5分も15分になる。。(笑))
警察に阻まれても走る走る。スタジアムはテヴェレ沿いにあるのだが、なぜかたくさん走る。(笑)
近くにある、とても絵になる「音楽の橋」で時間切れ。(そうだよね~)
なんとかジプシーと爆弾を一緒に川に落とすのに成功。
さすがに爆弾の威力には勝てずジプジーは死に、エンゾは本当のスーパーヒーローに。
次がありそうな予感の終わり方。まだ決めていないそうだが、ありそうな気がするのは私だけではないだろう。
映画はすでにあちこちでノミネートされ、日本での配給も決まっているそう。
すごい、と思うのが監督の才能。
役者でもあり、監督業もし、プロデュース、そして作曲までしてしまうという、まだ若いのにすごい才能。
ストーリーだけ追うとアクション映画なのだが、かなり恋愛映画の要素も含んでいるところがにくい。
監督曰く、恋愛も、そして、母性愛も、いろいろな内容を盛り込んだ、とのこと。
それも、非常にうまく織り込んであるところがこの映画のいいところ。
審査員の一人が、ローマとトスカーナで見たが、ローマでは観客が笑い、トスカーナでは笑わず真面目に見ていたのが印象的だったと言ったが、確かに、なにを取るかで見方が変わってくる作品。
なお、ナポリ方言の映画は時々イタリア語字幕スーパーが出てくるくらい聞くのが大変なのだが、バリバリローマ方言も負けない。。。
さて、いつから日本公開だろう。
台本作者は二人いて、うちメノッティ氏が私の友人の親友。
公開されたらぜひ見てね~!