在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Davide di Donatello 2016 ドナテッロのダヴィデ賞 2016

2016-04-19 16:34:56 | 何故か突然イタリア映画
ダヴィデ賞 発表



イタリアの映画賞の中でも有名なものの一つ。
ドナテッロのダヴィデ賞。単にダヴィデ、とも呼ぶ。
今年が60年目。

ちなみに、ダヴィデ像というと日本ではミケランジェロのダヴィデが圧倒的に有名だが、それに負けないくらい有名なダヴィデはドナテッロのもの。
ミケランジェロのダヴィデと違って、長い髪でハンサムなダヴィデ。
(同じフィレンツェにあるのでぜひどうぞ。ミケランジェロのダヴィデ像のコピーのある(元々置かれていた場所)シニョーリア広場のすぐ裏、バルジェッロ博物館にあります。)



受賞者が受け取るトロフィーはダヴィデ像。こういうところ、イタリアは粋だなぁ、と思う。

さて、ダヴィデを決めるのは「イタリア映画アカデミー」。
昨夜発表になったが、予想通りというか「皆はこう読んだ 鋼鉄ジーグ」が多くを受賞。
そして、やはり「完璧な他人」が追いつけ、追い越せ。(実際に追い越している)


作品賞はパオロ・ジェノヴェーゼ監督の「完璧な他人」。
かなり面白かった、今時の携帯は怖い~というブラッックジョーク的作品。

参考までに他の候補作品は以下の4つ

-ジャンフランコ・ロージ監督の「海の炎」(日本でも公開します~)
-マッテオ・ガッローネ監督の「童話の中の童話」(私が通っている賞では昨年の候補に入った)
-クラウディオ・カリガーリ監督の「いじわるしないで」
-パオロ・ソレンティーノ監督の「若さ」(これも昨年の候補に入る)

(参考まで、作品賞候補に「鋼鉄ジーグ」は入っていない。。。)

全作品で見ていないものはなし。ただ、昨年見たものと今年見たものに分かれ、個人的には甲乙つけ難いが、「完璧な他人」は妥当な受賞のような気がする。
(全て記事を書いているので、興味がある方はどうぞ~)

最優秀監督はマッテオ・ガッローネ。(個人的に嬉しい~!)

最優秀新人監督賞は「鋼鉄ジーグ」の監督、ガブリエレ・マイネッティ。

最優秀脚本賞は「完璧な他人」の面々。

最優秀主演男優賞は「鋼鉄ジーグ」の主役、ジーグ。
最優秀女優賞も「鋼鉄ジーグ」の主役の女優。(なんと、主役抜擢初めての作品)
最優秀助演男優賞も「鋼鉄ジーグ」の悪役。
最優秀助演女優賞も「鋼鉄ジーグ」の悪役の女性。
ここで「鋼鉄ジーグ」が総ナメした感じ。

最優秀音楽賞は「若さ」。「シンプル・ソング」が素敵だった。

そして、コスチューム、化粧、髪の毛部門(日本では何て言うの~??)部門は「童話の中の童話」が総ナメ。

そのほかいろいろ賞はあるが、以上が主なもの。

うち、通っている賞の候補作品の上映会の監督のインタヴュー時の情報で、日本で公開が決まっているのは「鋼鉄ジーグ」と「海の炎」。
でも他の作品も日本での上映を期待!

イタリア映画もたまにはぜひ見てくださいね~!

5 Fiano di Avellino; Marsella, Villa Matilde ecc. フィアーノ 5種

2016-04-19 00:31:49 | Campania カンパーニア
Fiano di Avellino

Mastroberardino 2014 マストロベラルディーノ
Pietracupa 2014 ピエトラクーパ
Ciro Picariello 2014 チーロ・ピカリエッロ
Villa Matilde 2014 ヴィッラ・マティルデ
Guido Marsella 2012 グイド・マルセッラ



いつものエノテカ、近所のDi Biagioでの試飲会。
土曜日の午後、無料で、今回は5つのワインを振る舞う。
昔はこういう無料試飲をあちこちのエノテカでやっていたが、不況になってからだいぶ少なくなったのではないかと思う。(逆に、有料の試飲会は増えたような気がするが)

心の広い経営者のアウグスト氏は、大判振る舞い。
グラスもちゃんとしているし、試飲のワインの数もいつも4つか5つ、時間にも幅があり、今時、信じられないくらい豪華な無料試飲会。
店内のスペースもあり、また、グラスを持って、ワインの棚を眺めながらちびちびとは最高の幸せ。

さて、今回はフィアーノ。
ワイナリーは5つ。

Mastroberardino 2014
香りが、思いの外、と言っては失礼なのだが、かなり良い。華やかで、しっかり甘みを帯びるくらいの柑橘が綺麗に出ている。
マストロベラルディーノのワインを飲むことはかなり少なくなったが、決して悪くはないと再認識。ただ、香りと味を比較すると、香りの方がよく、味の方は期待にあともう少し。+++

Pietracupa 2014
がらっと変わって落ち着きが出ている。華やかなマストロの後では、好きか嫌いか極端に分かれそう。
つまり、華やかなタイプが好きなら、香りがやや弱めで、渋みを帯びた(タンニンではなく)雰囲気のこちらは物足りなく感じるが、逆に、マストロの華やかさが鼻に着くようならこちらが好きだと思う。実際に極端な意見が聞かれた。味は、やや持続性に物足りないところ、ほろ苦さがかなり出ているところがやや気になった。++(+)

Ciro Picariello 2014
柑橘系が綺麗に出ている。酸味もあり、悪くないが、ある意味、一番印象に残らなかった。。。++

Villa Matilde 2014
昔はよく飲んだものだ、と懐かしかったのだが、ラベルががらっと変わって残念。マストロもそうだが、この雰囲気のラベルが流行り??? 悪いがちょっといただけない。マストロと同じく華やかでモダンな雰囲気。黄色の花、熟したフルーツが綺麗。余韻がややほろ苦いが、これも個性。+++

Guido Marsella 2012
良いのだが、文句をつけたくはないのだが、値段が高すぎ。フィアーノに33ユーロ???うーーーーーーーーん、25ユーロで限界か。。。確かに、いつも他のフィアーノより頭ひとつかふたつ、品質も値段も秀でていたのは認めるが、33ユーロはちょっと高過ぎ。いつの間にかこんなに上がったとは。。。。。++++


マルセッラはこれ。一度も飲んだことがないという人は、絶対に一度は飲むべき。

フィアーノ ディ アヴェリーノ グイド マルセッラ 2012 白 750ml
グイド マルセッラ(TUSCANY)
グイド マルセッラ




マストロベラルディーノはこれ。いたってクラシック。


■【12本セット】 マストロベラルディーノ フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ[2014](750ml)白 Mastroberardino spa Fiano di Avellino[2014]
オンラインワインストアWassy's
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こちらはヴィッラ・マティルデ。結構ファンの多いワイナリー。


フィアーノ ディ アヴェッリーノ ヴィッラ マティルデ 2014 白 750ml
ヴィッラ マティルデ(TUSCANY)
ヴィッラ マティルデ