在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

まるで自分が無能力、あほ、バカかと思った瞬間

2016-04-06 12:31:24 | もろもろ、つれづれ
まるで自分が無能力、あほ、バカかと思った瞬間(そんなのしょっちゅうだけど)

昨日の試飲会。その前に用事があって、早めに家を出た。
その時、お財布がすっからかんであることに気がつかなかった。

イタリアは本当に盗難が多い。
そこで現金はできるだけ持たないようにしているというか、お財布を分けている。
大金(でもない~)の入っているお財布は入れっぱなしの非常用。
たまに、突然の出費でそこからお札を出すのだが、この最後の1枚を少し前に出したのをすっからかんに忘れていた。

 あれ~ 試飲会に支払うお金がない~

と気がついたのは試飲会の1時間前。
お財布を見ると非常用財布ゼロ、お財布も悲しい金額しか残っていない。。。。。

でも

  あと1時間あるから、カードでおろそ~ 通り道に銀行は(たくさん)あるし~

と楽観視していた。

キャッシュを下すのは、実は日本のカードしか使っていない。
イタリアのカードは買い物の時だけ使用(普通に使える)。つまり、このカードでお金をおろしたことはない。(笑)

1軒目。
日本のキャッシュカードが使えない。
でも、いろいろな理由で使えないことがあるから、次。(ここはイタリア)

ここも使えない。

3軒目。
ここもダメ、となったら、これは日本の銀行とのオンライン接続に問題があると推測し、諦める。
そこで、仕方がない、イタリアのキャッシュカードを使うぞぉ、でないと試飲会に行けない、と思ったら。。。。

カードが機械に入らないのである。
え???こんなことってあるの???

これは機械が悪いのかと思い、次に行く。
そこでもダメ。
振り向くと、待っている人が、イライラはしていないが、まだかなぁという顔をしている。

恥ずかしいので、また銀行を変える。
再びトライ。でも、同じ。
カードが機械に入らないなんて、そんなぁ?いったいどうして??
私の入れ方が悪い?入れ方を知らない?ATMの使い方を知らないほど私って無知だったのお?????
すごーいバカ、あほ。。。。。。かなり真っ青。
第一、試飲会にお金を払えない、そして、試飲会の時間も過ぎている。。。。

優しそうな人が後ろにいた。

 すみません、カードが機械に入らないんです。。。!

すごーい怪訝な顔。そんなことがあるはずない、という顔。
でも、一緒に試してもらったところ、あれ、本当だ。。。と。
よかった。。。。私は(一応)無知、無力、バカではないようだった。。。。

しかし、こんなことがあるなんて、ここはやっぱりイタリア。
ああ、銀行に行かないと。。。。





キャンティ・クラシコ DOCG 【フォントディ】 750ml イタリア、トスカーナ、赤ワイン
フォントディ
フォントディ

Fiorano Rosso 1990; Fiorano bianco e rosso 6 vini フィオラーノ 赤白 計6種

2016-04-06 11:06:45 | Lazio, Abruzzo, Molise ラツィオ他
Fioranello Bianco 2014
Fiorano Bianco 2013 2012
Fioranello Rosso 2013
Fiorano Rosso 2010 1990

このワインを知っていたら相当なイタリアワイン通だと思う。



ローマ周辺のソムリエ、古いソムリエは知っているかも知れないが、
それ以外ではかなりの通でないと知らないと思う。

たぶん、ローマの街から一番近いところにあるワイナリー。
ローマ近郊の産地と言うとフラスカーティが有名だが、それよりもっと手前、チャンピーノというローコスト便利用の小さな空港の近くにある。

このあたりは火山性土壌で、近くに2つのカルデラ湖がある。
うち一つのほとり(といっても高い所)には法王さまの夏の別荘もあり、ローマ近郊のドライブ地としては最適。

このあたりで雨の時、9割がた、上では降っているけれどワイナリーのある下では降っていないということらしく、微小気候はかなりいい。
なお、未だに、ボトル詰めは手で、ラベルも手で貼っているそう。
そうすることで、最終的な品質管理ができるというのもあるとのこと。

抜群に美味しいというのとは違う。
しかし、それはある意味エミディオ・ペペなどの優良自然派に通じるところがあり、つまり、美味しい、美味しくないの次元を超えて、そして、美味しい、美味しくないという感覚とは違い、飲み、楽しむものだと思う。

以前、尊敬するアルマンドがフィオラーノのフィオラーノ・ロッソの縦飲み試飲会を開いた。
2008と1994年から1971年まで(つまり大きく飛んでいる)合計11のワインの試飲。(つまり全ヴィンテージではない)
全て1ボトルの試飲で、だから15人程度のこじんまりとしたもの。
素晴らしい試飲会で、たぶんもう1度とないね~という試飲会だった。
忙しかったりして、アップしていないような気がするが、メモはあるので、そのうちアップするかもしれない。

フィオラーノはローマ県に位置し、1946年からの歴史あるワイナリーである。
もちろん歴史100年を超えているところもイタリアには多々あるが、今時の新しいワイナリーが多いなか、戦後すぐということはだいぶ古い。
所有は、ボンコンパーニ・ルドヴィシの王子様。プリンチペ。(すごーく若くて素敵~というのではないが、写真からするとかなりかっこいい!(笑))

4つのワインを造っている。
 フィオラーノの赤白(値段の高い方)
フィオラネッロの赤白(値段の安い方)
名前だけややこしいが、かなりわかりやすい(笑)

 白はヴィオニエとグレケット、安い方はステンレスのみ、高い方は木樽(大樽)使用
 赤は安い方はカベルネ・ソーヴィニオンのみ、高い方はカベルネとメルロー

このあたりもわかりやすい。
今時、あれこれまあいろいろな品種のものをたくさん出しているところからすると、シンプル、すっきり!



さて、フィオラーノの6種を試飲
まず白3種

Fioranello Bianco 2014(安い方)
2014年だから期待しないでいたら、思ったよりしっかりしている。もっと細く繊細かと思うと、意外に香りも味にも強さがある。収量をかなり減らしたとのこと。
それでも繊細さはあり、香りがとてもきれい。ミネラルと柑橘などのさわやかさ、グリーンがほんのり奥にある中、花とフルーツがとても綺麗に前面に出ている。酸もあるが、塩味に隠れる感じで、持続性は期待よりかなり長く、細く消えてしまうかと思うとそうではない。
新しいフィオラーノは近年畑を植え替えてしまっているので、もう期待しないという人も多いが、思ったよりかなりいい。++++

Fiorano Bianco 2013 2012(高い方)
どちらも濃いめの色合いだが、2013年の方が濃い。
2013年は最初だけ閉じていたが、一旦香りが出だすとどんどん出てくる。ややドライの花からフルーツ、パッションフルーツ、ドライフルーツなど。酸がもう少し欲しいところという感じなのだが、これは酸が少ないのではなく、甘みが優っている。存在感あり、非常に心地よいのだが、持続性は期待よりは若干短いのだけが残念。++++

2012年はかなり閉じていて、この手のワインによくある、ちょっと難しいタイプ。
ロウを感じたかと思うとあとはオレンジ、というよりマンダリンの皮。みかんを食べた皮が山になっている感じ。他はドライフルーツ、スターアニスなど。こちらは酸がきれいで、2013年より細味がある。持続性は期待通り。香りと味にかなりの共通性のあるタイプ。++++(+)

この2つはどちらの方が好きかと聞かれるとかなり迷う。
最初は絶対2013年と思うが、しばらくすると2012年が良くなり、1時間後にはまた意見が変わるかもしれない。。。。



次は赤3種

Fioranello Rosso 2013(安い方)
花とフルーツに、カベルネらしいグリーンが混じる。ピーマンではなく、薬草。ブルーベリー、タバコなど、なかなか良い。しかし、タンニンがびっくりするほど優しく、持続性には欠けてしまう。香りがかなり良いのに残念。+++

Fiorano Rosso 2010 1990(高い方)
2010年は、色がインクのように濃い。
香りは、キノコ。まさにキノコ。ポルチーニのやや混ざったシャンピニオンのリゾットを食べている感じ。ここまでキノコなのは珍しい。。。。。もちろんフルーツなどあるのだが、もうリゾットを食べている感じに支配され、あとは何も考えたくない。酸はまずます、個人的にはもう少し欲しいのだが、タンニンがしっかりあり、余韻は、今度はチョコ。リゾットを食べた後のデザートはチョコレート(笑)
と、書いているが美味。 ++++(+)

1990年は色がだいぶ抜けていて、透明感がある。
こちらもキノコ、ただし上品に。革、腐葉土、リコリース、鉄っぽさ、やや血の香りなども混じる。かなり複雑。酸味は当然あり、タンニンは完全にまろやかになり、ほとんど感じない。優しく、余韻が細く長く続く。++++
以前の試飲のメモを見ると、なんとこのヴィンテージだけコルク臭だった。。。。。

ちなみに今週末からヴィニタリー。出展しているので、興味のある方はぜひ立ち寄ってください~


こちらはラツィオ州では最も有名なワイン。
記事をいくつか書いています。。。

モンティアーノ ラツィオ ロッソ ファレスコ 2012 赤 750ml
ファレスコ(TUSCANY)
ファレスコ

Terlaner 2014 Terlano テルラーネル 2014 テルラーノ

2016-04-03 23:24:50 | Trentino Alto Adige アルト・アディジェ
Terlaner 2014 Terlano
テルラーネル 2014 テルラーノ



ややこしいのだが、テルラーノのテルラーネル。ただし、アルト・アディジェのワインなのでドイツ語表記が先。
そこで、私たちはテルラーノとイタリア風に呼ぶが、ドイツ語だとテルランとなる。
でも、地元では、普通テルランと呼んでいるのではないかと思う。



今は単一品種の方が人気があると思うが、イタリアは伝統的にはかなり品種をブレンドしている。
バローロとバルバレスコ、ブルネッロは違うが、キャンティもそうだし、北ピエモンテも、フリウリも、シチリアも。。。
そこで、アルト・アディジェでも伝統的なタイプとなるとブレンドもの。
割合はそれぞれだが、3種類、4種類と混ぜているのが普通。

これは3つの品種、ピノ・ビアンコ、シャルドネ、ソーヴィニオンのブレンドである。

テルラーノは個人的に好きなワイナリーなので、あれば結構選ぶが、幸いリストに見についたので、数種類あった中から、久々にブレンドものを選ぶ。

2014年だからか、全体に細く、デリケート。
若干、ソーヴィニオンが優っているのではないかという気がするが(割合のことではなく)、爽やかな緑が漂う中に、白い花、柑橘が綺麗に出ている。
味もインパクトはやや弱い感じ、酸がきつくはなく、爽やかな感じが心地よく、余韻はまずまずの長さ。+++


ピノ グリージョ ケラーライ トラミン 2014 白 750ml
ケラーライ トラミン(TUSCANY)
ケラーライ トラミン



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ワインセット
三国ワイン

ローマで起こった爆笑事件 車で地下鉄駅に入る

2016-04-03 19:50:26 | もろもろ、つれづれ
ローマで笑える事件が起きた。かなり爆笑。

昨日、土曜日の午前中10時半ごろのこと。地下鉄B線、エウル・マリアーナ駅に車が侵入したのである。

つまり、

  車で地下鉄の階段に侵入した

のである。

パーキングの「P」マークを見て、駐車場だと思った、とのこと。


上に「P」マークが見える。

ローマの町の運転はローマに住んでいても難しいが、それにしても。。。

幾つかのオンラインの記事によると、どうも家族でローマ旅行に来たらしい。(ちょうど週末。。)
場所はローマの南の外れ、ちょうど土曜日だから利用客は比較的少なかっただろう。
運転していたのは50代の男性、北イタリアのベネト州の人らしい。
車はレンタカーで、車を駅の駐車場に入れて、あとは地下鉄でローマ観光と思ったんだろうなぁ。

「P」の文字を見つけて、いざ、パーキング。

ところがスロープではなく階段だった。

「P」は「P」でも、人間用の入り口って、考えなかったのかなぁ???
妻が、ちょっとおかしいんじゃない?とか、あれ~階段よ、とか言わなかったのだろうか。。。。?
まさか、ローマではパーキングの入り口は階段になっていると思っていたとか。(笑)
下まで降りたわけではないが、しっかり、後輪まで降りている。勢いがついてたとか?? スピードを出せそうにない狭さなんだけど。。。



罰金は、一般車の入れない部分に侵入の罪で40ユーロ。
ただ、引っ張り出すのに当然警察、レッカー車が出動し(まさか階段をバックはできないよね。。。)、階段は一部壊れ、レンタカーも傷ついただろうし、それらは後日請求とのこと。
いくらになるんだろう。。。?



それにしても、どうやったらこういう間違いを起こせるのかが知りたいものだ。



キャンティの規定 Chianti

2016-04-02 17:22:18 | イタリア・ワインABC
キャンティの規定



もういい加減面倒臭いと思いながら、ちゃんと調べてみると面白い。(キャンティのページは40ページ以上!)

そういえば昔、キャンティ・クラシコの生産者が格下げのキャンティを作っていた時はそれなりに飲んでいたと思う。
それができなくなってから(のような気がする)、そういえば、今はキャンティは飲まないね~
だが、こうやってちゃんと調べてみると、以外と悪くなかったりして。
なんだか、懐かしさいっぱい。

*キャンティ・クラシコに関して別ページを参照してください~

DOC 1967年に制定
DOCG 1984年から
*当時はキャンティ・クラシコと一緒に一つのDOCG
1996年の大改革でキャンティ・クラシコが独立し、キャンティDOCGとなる

1.名称
ーキャンティ Chianti
ーキャンティ・スーペリオーレ Chianti Superiore

地域名入り
ーキャンティ・コッリ・アルティーニ Chianti Colli Aretini
ーキャンティ・コッリ・フィオレンティーニ Chianti Colli Fiorentini
ーキャンティ・コッリ・セネージ Chianti Colli Senesi
ーキャンティ・コッリーネ・ピサーネ Chianti Colline Pisane
ーキャンティ・モンタルバーノ Chianti Montalbano
ーキャンティ・モンテスペルトリChianti Monterpertoli
ーキャンティ・ルフィーナ Chianti Rufina

*7つあるのは有名です~(試験に出るよ~ なーんて)

2.品種
サンジョヴェーゼ Sangiovese 70ー100%
他はトスカーナで認可されている品種を使用することができる

*クラシコは「赤」ぶどう限定になっています~注意。

白ぶどう品種は10%まで
カベルネ・フランCabernet Fanc とカベルネ・ソーヴィニオンCabernet Sauvignon は15%まで

ただし今の所、キャンティ・コッリ・セネージだけは
サンジョヴェーゼ 75-100%
他は赤ぶどう限定 25%まで
カベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニオンの使用は最高10%
ただし、2015年ヴィンテージまではトレッビアーノ・トスカーノ、マルヴァジア・デル・キャンティの使用は10%まで良い

*あれーこういうのやめてほしい。。。(どんぐりの背比べなのに)ボクだけちょっと違うのよ~
そして、今のところセネーゼだけだけど他も追随するかも??
いずれ、白ぶどうが混ぜられなくなったら悲しい。。。。

*なお、トスカーナで認可されている品種リストがだらだらあり(赤、白)見ると面白い。

すごーーーーーーくいろんな品種がある!(小さくて読めなかったらごめんなさい)



3.栽培地域
アレッツォ県
フィレンツェ県
プラート県
ピサ県
ピストイア県
シエナ県

4.栽培に関して
標高は700mまで
新しい畑はヘクタールあたり4000本以上
棚式の栽培は禁止(屋根式と前書いたような。。。日本語の方が難しかったりする今日この頃。。。)

ヘクタールあたりの収量 と ぶどうのアルコール度
キャンティ                9t 10、50%
キャンティ・コッリ・アレティーニ     8t 11、00% 
キャンティ・コッリ・フィオレンティーニ  8t 11、00%
キャンティ・コッリ・セネージ       8t 11、50%
キャンティ・コッリ・セネージ・リゼルヴァ 8t 12、50%
キャンティ・コッリーネ・ピサーネ     8t 11、00%
キャンティ・モンタルバーノ        8t 11、00%
キャンティ・モンテスペルトリ       8t 11、00%
キャンティ・ルフィーナ          8t 11、00%
キャンティ・スーペリオーレ      7、5t 11、50%

*ややこしい。。。。統一して欲しいと思うのは私だけではないと思う。。。

ぶどう1本の収量(平均) 最高3キロ(1996年以前の畑は5キロまで)

3年目の畑 最高の収量の60%
4年目から通常通り

5.醸造に関して
=ゴヴェルノ・トスカーノ governo all’uso Toscano はOK

=最高のワインの収量 と ヘクタールあたりのワインの最高の収量
キャンティ         70% 63ヘクトリットル
キャンティ・スーペリオーレ 70% 52、5ヘクトリットル
あとは全て         70% 56ヘクトリットル

=熟成
2年以上の熟成で リゼルヴァRiserva を名乗れる
ただし
キャンティ・コッリ・フィオレンティーニ と キャンティ・ルフィーナ はリセルヴァを名乗るのに うち6ヶ月以上の木樽熟成 が必要
キャンティ・コッリ・セネージ はリゼルヴァを名乗るのに うち8ヶ月以上の木樽の熟成 と 4ヶ月以上のボトル熟成 が必要

*いいかげんにして~お願い~

販売は収穫の翌年の3月1日から
ただし
キャンティ・モンテスペルトリ は6月1日から
キャンティ・コッリ・フィオレンティーニ と キャンティ・ルフィーナ と キャンティ・スーペリオーレ は9月1日から

*統一してほしいよね~ でもイタリアはこういうのができない。。。。

6.ワイン
キャンティ
最低アルコール度 11、50%
最高残糖分 4、0g/l
最低酸度 4、5g/l
最低エストラクト 20g/l
リゼルヴァは アルコール度 12%、エスラクト 22g/l

キャンティ・コッリ・アレティーニ
11、50%、4g/l、4、5g/l、21g/l
リゼルヴァ 12、50%、22g/l

キャンティ・コッリ・フィオレンティーニ
12、00%、4g/l、4、5g/l、21g/l
リゼルヴァ 12、50%、22g/l

キャンティ・コッリ・セネージ
12、00%、4g/l、4、5g/l、21g/l
リゼルヴァ 13、00%、23g/l

キャンティ・コッリーネ・ピサーネ
11、50%、4g/l、4、5g/l、21g/l
リゼルヴァ 12、50%、22g/l

キャンティ・モンタルバーノ
11、50%、4g/l、4、5g/l、21g/l
リセルヴァ 12、50%、22g/l

キャンティ・モンテスペルトリ
12、00%、4g/l、4、5g/l、21g/l
リゼルヴァ 12、50%、22g/l

キャンティ・ルフィーナ
12、00%、4g/l、4、5g/l、21g/l
リセルヴァ 12、50%、22g/l

キャンティ・スーペリオーレ
12、00%、4g/l、4、5g/l、22g/l

*見ていて頭が痛くなるのは私だけではないだろう。同じように見えても(残糖分と酸度を除いて)ビミョ~に違う。
イタリア人はこういう統一ができない。。。。
うちの畑はあっちのよりいいんだよ~というのを見せたいなら、、別にこれは最低、最高の基準なのだから、個人的に差をつければいいだけなのに。。。。

7.ラベルなど
畑入りは認められている

8.ボトル
伝統的なフィアスコ入りは認められている

以上です~ 疲れた。
でもまだブルネッロもある。。。

バローネ・リカーゾリ ブローリオ・キャンティ・クラッシコ 750ml
BARONE RICASOLI(バローネ・リカーゾリ)
フードライナー


Lo chiamavano Jeeg Robot イタリア映画 邦題: 皆はこう呼んだ「鋼鉄ジーグ」

2016-04-01 19:55:04 | 何故か突然イタリア映画
Lo chiamavano Jeeg Robot di Gabriele Mainetti 皆はこう呼んだ「鋼鉄ジーグ」
監督 ガブリエレ・マイネッティ



日本でも公開~!

イタリアで初の本格的エンターテイメント映画、という触れ込みはオーバーではなかった。
この手の映画を見ることは(アメリカ映画でも)ほとんどないので気が付かなかったが、確かにイタリアにはこういうファンタジーアクションが欠けているような気がする。
(アメリカ産で充分という意見が出る??)



映画のタイトルが最初の方でどーんと出てくるが、日本語(とイタリア語が小さく)! なんだか日本の映画を見るような気分。(背景はローマだけど)
アニメ、マンガと、お姫様ものが好きだったので(笑)ジーグと言っても、そしてイタリア語ではジグ・ロボと発音することもあって、わからず、みんなに

日本のアニメだよ~

と言われていたのだが、そう、鋼鉄ジーグのことだったのである。(そういえば、そんなアニメがあったような。。。)

バットマンやスパイダーマンではなく、日本のアニメヒーローがモデルというのは、日本大好きイタリア人の多いこの国ならではのような気もする。

ローマの郊外、トル・ベッラ・モナカというと、結構’すごい’ところで有名なのだが(住んでいる方、ごめんなさい)そこでちょっとした盗みをして暮らしているエンゾ、ローマの中心で時計を盗み、警察に追いかけられ、逃げる逃げる。捕まりたくない~ そこで、ついにテヴェレ川に飛び込んだ。(かなり汚い。。。)
(ーここでちょっと思い出したのが「ローマの休日」。ヘップバーンもテヴェレ川に飛びんだ。ほぼ同じ場所。ちなみにエンゾ役は足だけつけたそう。スタントマンは大変!)

川から這い上がろうとした時、踏み台にしたドラム缶に放射能物質が入っていたらしく、放射能を浴びてしまった。這々の態で、なんとか家にたどり着くが、気分が悪いなんてもんじゃあ無い。しかし、翌日には回復。

盗んだ時計をお金に変えに行く。そこでちょっとした仕事をもらったが、仕事をくれた男の娘、アレッシアと知り合う。幼少時のドメスティックバイオレンスの犠牲者で、精神的にちょっと問題ありの、少女のような女性で鋼鉄ジーグのアニメが大好き、ヒロシの大ファン。
そのヤバい仕事でアレッシアの父親は殺され、エンゾは9階から突き落とされてしまう。ところが一瞬気絶するくらいで死なない。どうも何かすごい力が加わったのではないかと悟る。

これは使わない手はない。ATMを壊してATMごと家に持って帰ってしまった。(笑)
防犯ビデオがテレビで有名になり、「スーパークリミナル」と呼ばれる。
次は、現金輸送車を襲って大金を手に入れる。
なにせ、殴られても、ナイフで切られても、ピストルが当たっても、へっちゃらなんだから怖くない。

そうこうしているうちに、トル・ベッラ・モナカにある「ジプシー」率いるチンピラ的犯罪組織と、女ボス、ヌンツィア率いるナポリの犯罪組織カモッラの抗争になった。
その頃には、エンゾはアレッシアのことが好きになっている。

ジプシーが、防犯ビデオの映像から、「スーパークリミナル」はエンゾではないかと悟る。
どうやってすごい力を手にしたのか。脅されたエンゾがジプシーをテヴェレ川に連れて行った。
そこで、ちょうどヌンツィアの仕返しに合い、アレッシアは弾丸に当たり死に、ジプシーは半身焼かれて川に捨てられる。

ここで死ぬかと思うと死なない。と言うより、彼にも同じ力がついてしまう。悪役なのに、あれーどうしよう。

その頃、エンゾは、偶然起こった交通事故で火の手の上がった車から子供を救出。
「スーパークリミナル」が「スーパーヒーロー」に変身!

同時に、ジプシーがヌンツィアに復讐、次の目的はオリンピックスタジアムに爆弾を仕掛けることを知る。オリンピックスタジアムへと走るエンゾ。

ジプシーもすごい力を得ているので、戦っても、どちらも死なない。
その隙にジプシーが爆弾を仕掛け、爆発まで5分。5分以内にどこかに持っていかないと。。。。(ウルトラマンは3分~!アニメじゃないから知らないだろうな~ でも、3分も5分も15分になる。。(笑))

警察に阻まれても走る走る。スタジアムはテヴェレ沿いにあるのだが、なぜかたくさん走る。(笑)
近くにある、とても絵になる「音楽の橋」で時間切れ。(そうだよね~)
なんとかジプシーと爆弾を一緒に川に落とすのに成功。
さすがに爆弾の威力には勝てずジプジーは死に、エンゾは本当のスーパーヒーローに。

次がありそうな予感の終わり方。まだ決めていないそうだが、ありそうな気がするのは私だけではないだろう。

映画はすでにあちこちでノミネートされ、日本での配給も決まっているそう。

すごい、と思うのが監督の才能。
役者でもあり、監督業もし、プロデュース、そして作曲までしてしまうという、まだ若いのにすごい才能。

ストーリーだけ追うとアクション映画なのだが、かなり恋愛映画の要素も含んでいるところがにくい。
監督曰く、恋愛も、そして、母性愛も、いろいろな内容を盛り込んだ、とのこと。
それも、非常にうまく織り込んであるところがこの映画のいいところ。

審査員の一人が、ローマとトスカーナで見たが、ローマでは観客が笑い、トスカーナでは笑わず真面目に見ていたのが印象的だったと言ったが、確かに、なにを取るかで見方が変わってくる作品。

なお、ナポリ方言の映画は時々イタリア語字幕スーパーが出てくるくらい聞くのが大変なのだが、バリバリローマ方言も負けない。。。

さて、いつから日本公開だろう。
台本作者は二人いて、うちメノッティ氏が私の友人の親友。

公開されたらぜひ見てね~!