乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

しおんじやま芝能 仕舞『井筒』『土蜘蛛 』 能楽『弱法師』 大坂八尾

2009-11-04 | 能楽・狂言

(写真は心合寺山古墳向かいの役所関係の建物玄関左に植えられた松。

 近年、芝能の舞台のために植えられたように感じた。)




       第2回  しおんじやま芝能


 11月3日。

 大坂八尾の心合寺山古墳前で

     仕舞 『井筒』        
        『土蜘蛛 』 

     能楽 『弱法師』(よろぼし)   作者 観世十郎元雅
を楽しむ。  

 心合寺山古墳あたりは高安といい、高安発祥の流派である『高安流』というのがあるらしいが、能楽初心者のわたしにはわからない。

 当日は、『弱法師』のワキと 大鼓が高安流派の方だったらしい旨、いただいた説明に記されていた。

 能楽 『弱法師』も高安の里に関係する曲らしく、聴いていると地名が出てきた。

 帰宅後『観世流百番集』でにわかに調べ楽しむ。

 能楽で見聞きした情景と能楽を楽しんだ後に訪れた二、三の古墳のようすが高安のイメージを深く,そして広げる。


 美しく心に響いた部分は

      松の木間より眺むれば 月落ちかかる 淡路島山と 眺めしは月影の 詠めしは月影の

      今は入日や落ちかかるらん 日想観なれば曇りも波の 淡路絵島 須磨明石 紀の海までも 見えたり見えたり 

      満目青山は 心にあり おう 見るぞとよ見るぞとよ 

 シテの盲目でよろよろとした足取り。

      見えたり見えたり

      見るぞとよ見るぞとよ
は、感動を覚えた。

 だが、その後 

      明けぬ前にと誘いて 高安の里に帰りけり 高安の里に帰りけり
で、幕を閉じる。
             (『観世流百番集』P、86参考 一部仮名変更)



 古墳近くで見る芝能は初めてだけに今までとはまた違った味わいがあった。

 観客は地域の方が多かったようす。

 お話させていただいた方の中にも、初めて能楽を見ると言う方が何人かいらっしゃった。

 素晴らしい事だと思う。

 中には金髪のご夫婦が静かに横で楽しんでおられ、地域にとけ込見つつある能楽の望ましい姿だと感じた。



 終演後まもなくの拍手も大きい。

 皆で雑談している大人の姿、子供たちの声が楽しそうだった。

 能楽真っ最中の住民の布団をたたく音、バイクエンジンを止めずに能楽ようすを見る人。

 これらすべての思い出が高安の地域に密着した芝能と言う感じを受け、微笑ましく好感を持った。

 これも能楽のあり方の一つだと感心する。






仕舞 井筒        塩谷恵   ○ 
   土蜘蛛        山中雅志
               國枝良雄


能楽 弱法師
    シテ(俊徳丸)  生一知哉 ○
    ワキ(高安通俊) 原 大 高安流
    笛          貞光訓義 ○
    小鼓         荒木建作
    大鼓         高野彰 高安流

  (○は重要無形文化財綜合指定保持者)


      心合寺山古墳 もけいの広場
       近鉄大阪線「河内山本駅」よりバス瓢箪山行き「大竹停留所」下車徒歩5分
       近鉄信貴線「服部川駅」より、徒歩20分



  『弱法師』 あらすじ

 河内国 高安の里の左衛門尉通俊(みちとし)は、さる人の讒言を信じ、その子俊徳丸を追放。

 しかし、すぐにそれが偽りであることがわかって、不憫に思い、彼の二世安楽を祈って天王寺で施行を行う。

 一方、俊徳丸は悲しみのあまり盲目となり、今は弱法師と呼ばれる乞食となる。

 彼は杖を頼りに天王寺にやって来て、施行を受ける。

 春の彼岸の中日に、弱法師の袖に梅の花が散りかかる。

 弱法師は仏の慈悲をたたえ、仏法最初の天王寺建立の縁起を物語る。

 まさしく我が子。

 だが、通俊は人目をはばかって、夜になって名乗る。

 そして日想観を拝むようにと勧める。

 天王寺の西門は、極楽の東門の方向。

 弱法師は入り日を拝む。

 難波の美しい風景を心に思い浮かべ、心眼に映える光景に恍惚となり、興奮のあまり狂う。

 往来の人に行き当たり、盲目に気づく。

 物を見るのは心で見るのだから不自由はない。

 だが・・・現実の生活は盲目。

 やがて夜も更け、人影もとだえる。

 父は名乗る。

 親と知った俊徳丸は我が身を恥じて逃げようとする。

 父はその手を取り、連れ立って高安の里に帰える・・・。




 なんと切ない話なのでしょう。

『弱法師』をもう一度心にしみ込ませながら聴いてきたいものです。

 その時は初心者の私にも言葉がわかりやすいように、是非『百番集』も持参したいと思います。

 次回はまた違った感じ方で記録しているかも知れません。

 これも 初心者であるがゆえの楽しみ方の一つです(笑み)



        

            http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/81e84292a9819e09ff8db8ad43cdb275(乱鳥による 心合寺山古墳の桐の記録)


 最後のなりましたが、わたしは能楽鑑賞の初心者です。

 お気づきの点や間違いがありましたら、お教えいただけましたら嬉しいです。

 
 関係者のみなさま、楽しい時間を過ごさせていただきました事を、心より感謝申し上げます。

 能楽の曲『高安』の再現を心待ちに致しております。

 ありがとうございました。


                 乱鳥合掌

 
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土舞台顕彰記念 篝能『井筒』 舞囃子『田村』 狂言『太刀奪』 雅楽  奈良・桜井市民会館

2009-10-21 | 能楽・狂言




    土舞台顕彰記念 篝能『井筒』



 10月17日。

 奈良の桜井市民会館で行われた土舞台顕彰記念 篝能を楽しむ。

 今年は雅楽から始まるというはじめての試みにほくそ笑んだ。

 雅楽の音色は美しい。

 調べの一部を覚えてしまい、口ずさんでしまう。



 舞囃子は『田村』

 これは迫力があった。

 最近は舞囃子も踊り手によっては結構好きな気がする。

 今回の『田村』は好きだった!と勝手気ままに記録しているが、いただいたパンフレットを再度確かめると、恐れ多くも金春金そ三氏であった。

 知らぬ者の強みである。(汗)



 狂言は『太刀奪』

 何度か楽しんでいるが、今回も楽しかった。



 待ってましたの能『井筒』

 以前楽しんだ好きな曲のひとつだったので、場所選びにも気合いが入る。

 ◯◯と◯◯が舞台にあるので、◯◯に座る事にした。

 わたしの座った場所は◯◯の関係でよく見る事ができる。


 
 『井筒』の説明や感想は以前にもこのブログで記録した

                    http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/d09ac6e35d0e900df87f1449db39f73c
                     2006年9月 奈良公園にて芝能『井筒』を楽しんだ際の記録

ので、今回は前回との違いに絞って記録しておきたい。

 ただ、以前の記憶は曖昧。



 すすきに手をかける強弱の違いだけははっきりと目に浮かぶような感じがする。

 以前聞いた『井筒』の感想
http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/d09ac6e35d0e900df87f1449db39f73cでは

    【そして有常の娘の霊の情念がクライマックスに達した時に、彼女はすすきの束を一気に折り、井戸を覗く仕草をする・・・】
 
と記録しており、素晴らしいものだった。



 今回の『井筒』も気品を感じた。

 今回はやさしくいとおしく切なく苦しい感情がより伝わってきた。

 これは能楽を観る回数が増えたから という、わたしの問題かもしれない。



 女の内面を美しく描き出しておられたように感じる。

 井筒を覗く面、すすきを払う手。

 特にすすきの触り方が以前に観た者よりもやさしく、女の激しい感情と言うよりも切なく感じた。



【そして有常の娘の霊の情念がクライマックスに達した時に、彼女はすすきの束を一気に折り、井戸を覗く仕草をする・・・】といった情熱的なのも良い。

 しかしこういったとくとくとくみ上げてくるような静かなジェラシーも共感を覚える。

『井筒』は同じ金春流であっても演じ手によって捉え方や演じ方が違う事が伺える。



 業平様は大坂の女のもととな・・・。いとかなし。

 業平様の冠?をかぶり、業平様の薄衣宇を観にまとって舞う女の性。

「業平様、なりひらさまぁあ~。」
の心内と、歌舞伎『十六夜清心』の
「清心様、せいしんさまぁあ~。」
の言葉のイメージが重複する。


 
 こんなにもてる在原業平様とは一体どんなよさげな男だったのであろう。

 芸能界なら誰か?

 醤油顔か?

 草食系男子か?

 歌舞伎役者から俳優からタレントからいろいろ探って当てはめ楽しんでいたが、結論として見つからなかった。

 業平様は業平様なのである。

 土舞台顕彰記念 篝能の余韻を楽しみ、業平様のあれこれを妄想し、しばし『伊勢物語』を手にして楽しんだ事は申すまでもない。



     奈良県桜井市 桜井市民会館

     2009年10月17日

     開場 17:00~  開演 18:00~

     協賛金 1000円


 最後になりましたが、これを読んで下さいましたみなさまに感謝申し上げます。

 わたしは能楽鑑賞の初心者です。

 間違いやお気づきの点がございますようでしたら、お教えいただければ幸いです。

 また失礼がございますればご指摘いただきますよう、お願い申し上げます。

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訂正あり 天神祭 能船『三番叟』

2009-07-31 | 能楽・狂言



     


天神祭 能船 1  『三番叟』  【実りあれ 足高らかに 三番叟】




 2009年 7月25日(土)  天神祭 能船を楽しませていただきました。

 帝国ホテル前(大川/OAP桜広場前桟橋)の能船では

    『三番叟』

    『羽衣』

    『猩々乱』


 感動しました。関係者のみなさま、ありがとうございました。


     

 
 まず『三番叟』でした。

 歌舞伎ではいろいろな種類の三番叟をいろいろな役者で楽しんだことがあります。歌舞伎の三番叟はいろいろありますが、私は『操り三番叟』も好きかもしれません。

 また、狂言もしかり。狂言の三番叟は、三番叟を独立してみました。歌舞伎と同様に好きです。

 ただし能楽の『翁』に続けての狂言の『三番叟』は観たことがないんです^^:: 

 三番叟が好きです。

 好きだといいつつ、頼りないことです。



 三番叟を観たくて、小芝居にまで求めたことがあります。いろいろな小芝居役者の三番叟を写真におさめて集めたこともありますが、本来小芝居は私の趣向にはあわず、写真は全て手放しました。

 文楽では経験がありません。




 三番叟の意味合いはいろいろといわれていますが、基本共通項は五穀豊穣と子孫繁栄だと思います。

 民俗学の本にも度々でてきますが、村人で行われる三番叟は、その昔はもとは子どもで行われたところもあったと記されていました。

 男子三人。

 小さな子から次々に大きな子にバトンタッチして舞われます。

 これは稲や作物がだんだん実り大きくなる姿です。



 三番叟は手には鈴と扇、烏帽子、鶴文様の着物(素襖)。

 足は高らかにかかげあげ、地鎮祭の形をとっておられるのでしょうか?

 三番叟は意味深威信時の一つですが、関係書物をずいぶん前に読んだため、うる覚えです。

 間違いやお気づきの点がございましたら、ご指摘 ご指導をお願い申し上げます。



『三番叟』は芝居などでも縁起の良い演目とされ、杮落しや正月、襲名などでも舞われることがあります。

 私は歌舞伎や小芝居ではそういった機会に恵まれ、数えきれないくらいに観ています。



 ところで今回聴き、拝見した神事としての三番叟は迫力あるものでした。

 とにかくかっこいいのです。

 素敵でした!

 この感動をどうお伝えすればいいものか、私にはわかりません。

 ただただ今は、また観たいと思うばかりです。



 関係者のみなさま、すばらしい時間を過ごさせていただき感謝申し上げます。

 ありがとうございました。




      実りあれ  足高らかに  三番叟

              

        


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天神祭 能船 3   『猩々乱』   

2009-07-28 | 能楽・狂言



  

          

                   




 2009年 7月24日 帝国ホテル前にて天神祭 宵宮祭奉納水上薪能 を楽しませていただきました。

『三番叟』『羽衣』そして最後は『猩々乱』でした。

 私は今までに『猩々』は聴いたことがあったのですが、『猩々乱』ははじめてです。

『猩々乱』が始まる前に能楽師の山本氏にご説明をしていただいたので、わかりやすく、また、楽しむことができました。



『猩々乱』は一般に知られている能楽のような摺り足ではなく、酒に酔った足取りで舞われる珍しい曲だそうです。

 見ていると確かに足取りは『弴』な雰囲気で、興味深かったです。

 私は能でも歌舞伎でも摺り足を見るのが好きですが、『猩々乱』のような足使いもいいなと思いました。

 本当に酔ったイメージが沸き立ってくるようです。



 お顔は笑っておられました。

 薪の炎の光が面にうつり輝く度に、笑った表情は微妙に目尻を下げたり 口元を下げたように感じます。

 能って深いなぁと初心者の私でさえ心が高鳴ります。



 私の場合は能楽は知らないことが山ほどあって、鑑賞する度に多くの発見に巡り会うことができます。

 この美しく心に響く能楽が、もっと多くの方に愛されるようになればいいなと思いました。


  


 楽しい時間を過ごさせて下さいましてありがとうございました。

 最後になりましたが、関係者のみなさまに心より御礼申し上げます。




  

          

                   


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天神祭 能船 2  『羽衣』   【羽衣や 白砂青松 天女舞】

2009-07-28 | 能楽・狂言








  



  能船 2   『羽衣』   【 羽衣や 白砂青松 天女舞 】


 2009年 7月25日(土)  天神祭 能船を楽しませていただきました。

 帝国ホテル前(大川/OAP桜広場前桟橋)の能船では

    『三番叟』

    『羽衣』

    『猩々乱』


 感動しました。関係者のみなさま、ありがとうございました。



   


 船上で行われた薪能。

 能楽鑑賞初心者の私でも『羽衣』は中学の頃から何度かは聴いている曲です。




 初めはこの静かな優美がわかりづらかった扇子のない私で下画、回数を重ねるごとに好きになり、今では心がときめく場面がいくつかあります。

 きれいです。

 素敵です。




 薪の光と船の揺れが頭につけておられる冠(?)の金色に反射して、顔に思わぬ光をともします。




 私は能楽を知りませんので歌舞伎で言わせていただきます。

 歌舞伎で言えば私は女性ですからか 立ち役が好きです。

 ですが能楽の『小鍛冶』などのような歌舞伎で言えば荒事のような曲が好きでした私が、そういったアップテンポの曲と同じくらいに静かで優美な能楽の曲も好きになってまいりました。

 これは歌舞伎では私には当てはまらないことです。

 退屈な歌舞伎役者の退屈な舞(余りお上手ではない方の舞)には閉口。

 常々へきへき感を隠しきれません。

 


 ところが能楽の場合はと小刻みに私の鼓動は高鳴ります。

 能楽の初歩から知らない私ですが、舞台の私は素敵だなと思う気持ちが大きくなってきます。

 まだ初歩で入り口にもたってない私の能楽鑑賞がよけいに能楽に対するあこがれを強めているのかもしれませんね。

 これからも自分ペースで、楽しんでいきたいと思います。


     


 最後になりましたが、このような心に残る楽しい時間を過ごさせていただきまして御礼申し上げます。

 関係者のみなさまに心より感謝申し上げます。

 ありがとうございました。






          羽衣や 白砂青松 天女舞


       

               




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天神祭 能船 1  『三番叟』  【実りあれ 足高らかに 三番叟】

2009-07-26 | 能楽・狂言


     



 2009年 7月25日(土)  天神祭 能船を楽しませていただきました。

 帝国ホテル前(大川/OAP桜広場前桟橋)の能船では

    『三番叟』

    『羽衣』

    『猩々乱』


 感動しました。関係者のみなさま、ありがとうございました。


     

 
 まず『三番叟』でした。

 歌舞伎ではいろいろな種類の三番叟をいろいろな役者で楽しんだことがあります。歌舞伎の三番叟はいろいろありますが、私は『操り三番叟』も好きかもしれません。

 また、狂言もしかり。狂言の三番叟は、三番叟を独立してみました。歌舞伎と同様に好きです。

 ただし能楽の『翁』に続けての狂言の『三番叟』は観たことがないんです^^:: 

 三番叟が好きだといいつつ、頼りないことです。



 私は三番叟が好きで、小芝居にまで三番叟を求めたことがあります。いろいろな小芝居役者の三番叟を写真におさめて集めたこともありますが、本来小芝居は私の趣向にはあわず、写真は全て手放しました。

 文楽では経験がありません。




 三番叟の意味合いはいろいろといわれていますが、基本共通項は五穀豊穣と子孫繁栄だと思います。

 民俗学の本にも度々でてきますが、村人で行われる三番叟は、その昔はもとは子どもで行われたところもあったと記されていました。

 男子三人。

 小さな子から次々に大きな子にバトンタッチして舞われます。

 これは稲や作物がだんだん実り大きくなる姿です。



 三番叟は手には鈴と扇、烏帽子、鶴文様の着物(素襖)。

 足は高らかにかかげあげ、地鎮祭の形をとっておられるのでしょうか?

 三番叟は意味深威信時の一つですが、関係書物をずいぶん前に読んだため、うる覚えです。

 間違いやお気づきの点がございましたら、ご指摘 ご指導をお願い申し上げます。



『三番叟』は芝居などでも縁起の良い演目とされ、杮落しや正月、襲名などでも舞われることがあります。

 私は歌舞伎や小芝居ではそういった機会に恵まれ、数えきれないくらいに観ています。



 ところで今回聴き、拝見した神事としての三番叟は迫力あるものでした。

 とにかくかっこいいのです。

 素敵でした!

 この感動をどうお伝えすればいいものか、私にはわかりません。

 ただただ今は、また観たいと思うばかりです。



 関係者のみなさま、すばらしい時間を過ごさせていただき感謝申し上げます。

 ありがとうございました。




      実りあれ  足高らかに  三番叟

              

        

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千之丞さんの 発声『細雪』

2009-05-05 | 能楽・狂言


 2009年5月2日(土)


 竹の子会三十五周年   狂言づくし





 つい先だっての 土曜日のこと。

 大阪能楽会館に行き、私の好きな千之丞さんの 発声『細雪』を聴いた。

 千之丞さんは舞台に座り、しっかりとした上品なお声で演じられた。


 あひゃひゃ。

 千之丞さんの『おきあがりこぼし』がみたいなぁ(^^♩♫♩♫ ♩♫♩♫)
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大神神社 春の大神祭後宴能を楽しむ喜び / 奈良・三輪  2009

2009-04-10 | 能楽・狂言

 

            

 

 大神神社 春の大神祭後宴能  

 

 桜舞い散る中、大神神社 春の大神祭後宴能 を楽しませていただいた。

 

 演目は

   金春流 素謡

    『神歌』 櫻間右陣

  大蔵流狂言

    『福の神』 茂山千五郎

  金剛流 能

    『三輪』 金剛永謹 

  観世流 能 

    『小鍛治』 大槻文蔵

 

 全て聴いたこと、見たことのあるもの。

『神歌』は最近 聴きたかったもの。

『三輪』も『小鍛治』も狂言の『福の神』も楽しい。

 能楽は私には全く知らないのですが、 聴くのはとても好きです。 

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             images images images images

 

 最後のなりましたが、関係者のみなさま、ありがとうございました。

 また、このブログを最後までお読み下さいましたみなさまに、御礼申し上げます。

            

 

 ところで乱鳥はここ最近、連日 花見や神社や民俗学的風習を探すべく出歩いております。

 時間の都合上、今回も記録のみにて失礼申し上げます事をお許しくださいませ。

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桜祭能  狂言『昆布売』  間違っているかも知れませんが・・・。

2009-04-07 | 能楽・狂言

 

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 桜祭能  いかるがホール

 2009年 4月 5日(日)

    

能  藤戸 

 植田恭三 

 江崎金治郎

狂言 昆布売 

 丸石やすし 

 茂山七五三

仕舞 加茂 

 豊嶋晃嗣  

仕舞 網之段 

 豊嶋幸洋

 

         images  images  images  

 家族と桜祭能に行き、狂言『昆布売』を楽しむ。

『昆布売』は何度か見たことがあるが、今回は、「平家節」と「おどり節」の二つ。

 私にとって『昆布売』は、狂言の中ではかなり好きな演目。

         images  images  images 

 ところで、今回 『昆布売』で大きな発見をしたかもと、密かに喜ぶ。

 しかし、正確か否か、確証がつかめない。

 ネットや書物を探してみたが、私が感じたことは全く載ってない。

 私は能楽や狂言のことを全く知らないので、次に書くことは全く見当違いなのかも知れない事を付け加えておきたい。

 もし、ご存じの方がいらっしゃいましたら、訂正や助言をいただければ、幸いです。

         images  images  images 

 まず、狂言『昆布売』の大名の衣装が気に掛かる。

 烏帽子、長い袴、黒字に鶴柄の華やかな着物、着物の襟元は重ね着・・・。

 この衣装は私の好きな三番叟に類似。

 

 大名は昆布を持ち、「おどり節」を謡い踊る。

 その昆布は、私には 鈴に重複して見える。

 三番叟はいろいろなタイプがあり、いろいろと見たが、鈴を持つことも多い。

 

♪この しゃっきや

 しゃっきや しゃっきしゃっき

 しゃっきいや ♪

といったアクセントのあるリズムは、三番叟の足を高らかに上げて踊る 

♪ちゃんちゃんちゃん ちゃんちゃんちゃん

 ちゃんちゃんちゃんちゃん ちゃんちゃちゃちゃん

 ちゃんちゃんちゃんちゃん ちゃんちゃちゃちゃん ♪

のリズムの変形のようにも感じる。

 

 そして 狂言『昆布売』は

♪よろこぶ よろこぶ よろこぶとも 申すまいぞ

と、祝い 兼 昆布の掛詞で終わる。

 

 全体を通して、三番叟の意味合いから考えても、狂言『昆布売』は三番叟を意識して作られたのでは無いかと感じる。

 

 先ほども申しましたように、何の根拠もございませんので、御一笑していただけましたらありがたいです。

 また、ご存じの方がおられますれば、お教えいただきたく 宜しくお願い申し上げます。

 

 これに関しましては、今後わかりしだい、付け加えたいと思います。

 今後の課題として、『昆布売』と『三番叟』の関連性があるか否かは、気をつけておきたいと思います。

         images  images  images 

 

 最後になりましたが、楽しい時間を過ごさせていただきました関係者の皆様、ありがとうございました。

 またこの馬鹿げた記録似最後までお付き合い下さいました皆様方に、心より感謝申し上げます。

 ありがとうございます。

                    乱鳥合掌

 

          images images images  

 

 

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桜祭能 能 『藤戸』

2009-04-07 | 能楽・狂言

 

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 桜祭能  いかるがホール

 2009年 4月 5日(日)

        

能  藤戸 

 植田恭三 

 江崎金治郎

狂言 昆布売 

 丸石やすし 

 茂山七五三

仕舞 加茂 

 豊嶋晃嗣  

仕舞 網之段 

 豊嶋幸洋

 

         images  images  images    

 通路を挟んだ後方の席から 能『藤戸』を楽しむ。

 切ない。

 一部、感情移入が激しく、涙がこぼれそうになった。

 母である私には、能楽が全く知らないにもかかわらず、痛みが伝わる気がした。

 

 良くはわからないが、能楽師の植田恭三さん、江崎金治郎さん、豊嶋晃嗣さん、豊嶋幸洋さんの声は素敵で、音楽を聴いているようだった。

 

 私は 能『藤戸』も初めてであり、パンフレットを御送付いただいた時から 期待は大きかった。

 後シテは想像していたよりも動きが機敏で格好が良い。

 植田恭三さんは声は大きくはっきりされていた。

 動きも大きく、決め(言葉はあってないんだろうな)の部分はきりりとしまる。

 その昔、こういった動きなどを歌舞伎などの形として 取り入れられたのだろうか・・・。

 仏像の四天王を見ていても歌舞伎の形に結びつける私である。

 こういった素敵な形の連続の能楽は、やはり好きだ。

 植田恭三さんのシテは何度か拝見させていただいたことがあるが、この方の演じられる能も好きだなと感じる。

 

 無意識とは怖いものである。

 能『藤戸』の前シテを聴いている内に、どことなく 女版の俊を思い浮かべてしまっていた。

 内容は全く違うし、切なさの方向も違うのに、何故なんだろう・・・。

 海か・・・。

 能衣装か・・・。

 能楽を知らない証拠なのだろう。

 今一度しっかりと内容を把握して、もう一度楽しみたい『藤戸』であった。

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 最後になりましたが、今年も素敵な楽しい時間を過ごさせていただき増して、ありがとうございました。

 関係者の皆様方に、御礼申し上げます。

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『胡蝶』 大阪能楽養成会 研究発表会

2008-12-31 | 能楽・狂言

(写真は屏風岩。

 奈良県の北東部 宇陀郡東部に位置する。

 冷涼多雨の気候。

 屏風岩、鎧岳、兜岳等の岸壁がそびえ立つ。

 奇特な地形を形成し、みていると楽しい。

                 2008年11月   )

 

 先日大阪の能楽会館に行く。

『大阪能楽養成会 研究発表会』では、

     能楽『胡蝶』

     小舞『菊の舞』

     舞囃子『湯谷』

を楽しませていただいた。

 

 能楽『胡蝶』は胡蝶の舞、面、能一衣装、蝶の冠と、どれをとっても美しい。

 また舞の最中の、紅梅の間から見え隠れするお顔や姿のこぼれるほどの艶やかさは、言葉では言い表しがたい。

 

 心を落ち着かせて頂く。

 心を和ませていただいた・・・。

 能楽がみたい・・・。

 もっと聴きたい・・・。

 そう思う『胡蝶』だった。

 

  

 最後になりましたが、とても楽しい時間を過ごすことができました。

 関係者の皆様に、心より御礼申しあげます。

 ありがとうございました。

 

 

 能楽事典HPより参考

 胡蝶旅の僧が梅の花を眺めていると、胡蝶の精が現れる。

 旅の僧は春夏秋の花には戯れることができるが、梅の花には縁がないと嘆く。

 しかし、法華経の功力により梅の花にも戯れる事ができる。

 喜びの胡蝶の舞を舞い、消え失せていった。

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『項羽』翁 鹿も祝うや 御宴能  

2008-12-31 | 能楽・狂言

       

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      春日若宮御祭礼式能楽後宴之式能  『項羽』

 

       

        

 

       

              

 

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 12月18日の春日若宮御祭礼式能楽後宴之式能は楽しかった。

 能楽『東北』、狂言『呼声』を楽しんだあとは、『項羽』(こうう)を聴いた。

 不思議なことに、老人の(前シテ)の最中の神の使いであるといわれる鹿が舞台に立った。

 鹿は厳かに能舞台を摺り足。

 小鼓まで行くと、手に合わせて顔を動かし、静かにまるで山上憶良のように後方に身を引いた。

 

 能楽師や他の方々は鹿の登場には微動だにせず。

 私はこの時、能楽における精神性なるものを感じた。

 私のような初心者に、そういった心を教え伝えて下さった、素晴らしい舞台だったといえる。

 あらためて、感謝の気持ちを伝えたい。

 ありがとうございました。

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 金春 穂高

   後シテ 項羽の零

   前シテ 老人

  項羽 ワキ 福王 知登

         ワキツレ 喜多 雅人

 

            井林清一 前川光長

            荒木建作 光田洋一

   間      茂山千三郎

 

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 最後になりましたが、このような素晴らしい能を楽しませていただきまして、ありがとうございました。

 関係者の方々に、厚く御礼申し上げます。

 私は能楽の初心者です。

 間違いなどがございましたら、ご指導承りますよう、よろしくお願い申しあげます。

 

春日若宮御祭礼式能楽後宴之式能 『東北』記録 ▼

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/c124aac4463f3f70053b6188b5599f77

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『項羽』 春日若宮御祭礼式能楽後宴之式能 2008

2008-12-31 | 能楽・狂言

       

       

       

 

  春日若宮御祭礼式能楽後宴之式能  『項羽』

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 12月18日。

 春日若宮御祭礼式能楽後宴之式能に行く。

 能楽『東北』、狂言『呼声』を楽しんだあとは、『項羽』(こうう)

 前シテ 後シテは、金春 穂高氏。

 

 『項羽』は素敵だった。

 格好良かった。

 見とれた。

 特に後シテ・・・歌舞伎の荒事を観ているように、惚れた・・・。

 こういういい方は、間違いなのかも知れない。

 能楽初心者なので、許していただきたい。

 

 動きは力強く、インパクトが強かった。

 今思い返しても、姿を思い浮かぶことができる。

 また、観たい。聴きたい。楽しみたい・・・。

 

『項羽』の歴史的をざっと調べてはみたが、かなり深そうだった。

「四面楚歌」にも関連。

 全くわからないので、今後の課題にした上で、もう一度じっくりと楽しみたい。

 

 さてさて、最近、能楽が楽しくてたまらない。

 能楽に触れた後は、すこぶる機嫌がよい。

 私は、能楽が好きかも知れない・・・。

 

 おん祭御宴能や 大阪能楽養成会の能を楽しんだ後、家でも随分能楽の話をしている。

 長時間話し込む渡すの姿をみて、家族や子供は笑いながら相づちを打つ。

 大阪能楽会館で頂いてきたパンフレットを眺めながら、にやけている私をみて、

「おかぁさん、何だか、リズムが違うね。世間とはずれてるよ。」

「そう?」

「でも、いいと思うよ。それだけ好きだったら、行けばいいよ。」

と、基本は好意的だ・・・。

 

 来年は能に行こう・・・。

 歌舞伎を減らしてでも、能楽に足を運ぼう・・・。

 とはいえ、一月は昼夜歌舞伎はとったが、演目は観たしの二月の若手さん歌舞伎で悩む私・・・。(笑み)

『女殺油地獄』は外せないから昼だけにして、二月は能にしようかな・・・。

 ひょんな事で、この忙しい年の暮れに悩む阿呆である。

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 金春 穂高

   後シテ 項羽の零

   前シテ 老人

  項羽 ワキ 福王 知登

         ワキツレ 喜多 雅人

 

            井林清一 前川光長

            荒木建作 光田洋一

   間      茂山千三郎

 

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 能楽事典HP参考

 唐土烏江の草刈男は渡し舟の老人から、船賃の代わりに一本の花を求められる。

 老人は、その花から項羽の妃虞氏との事を語り、姿を消す。

 男が跡を弔うと項羽と虞氏が現れる。

 別れの事、戦いの様を見せ(写真)やがて失せるのだった。

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 最後になりましたが、このような素晴らしい能を楽しませていただきまして、ありがとうございました。

 関係者の方々に、厚く御礼申し上げます。

 私は能楽の初心者です。

 間違いなどがございましたら、ご指導承りますよう、よろしくお願い申しあげます。

 

春日若宮御祭礼式能楽後宴之式能 『東北』記録 ▼

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/c124aac4463f3f70053b6188b5599f77

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『東北』(とうぼく)

2008-12-26 | 能楽・狂言

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

 『東北』(とうぼく)

        後シテ

        前シテ  金春 欣三

 

              ワキツレ 是川 正彦

            ワキ  福王 和幸

              ワキツレ 山本 順三

        間                丸石 やすし

 

 

 2008年おん祭後宴能を楽しませていただいた。

 とても美しい。

 気品に満ちた美しい幽玄なお姿と動きは、私の心をとらえ 堪能させていただいた。

 能が、こんなに美しいものと感じるようになったのは、ごく最近のことである。

 

 こんなに優美なお姿を、私のようなものが写真に写すのはおこがましいと感じた。

 写真はほとんど撮らなかった。

 私は、まばゆいばかりのお姿を見つめた。

 そして、謡などを聴いていた。

 

『東北』が終わって、ため息が出た。

 私は、腰が抜けるような錯覚を覚えた。

 

 前シテでは、声がハスキーであった。

 ところが後シテでは まるで式部の亡霊が乗り移ったかのように、なめらかでつやのあるお声だった。

 私は、これは能楽なのかと、初心者なりに感じていた。

 

 名ノリ(?)はカッコウが良い。

 どの曲を聴いても、好き。

 

 写真は一応載せさせていただいた。

 本当は、この何百倍何千倍も美しかった。

 私がなかなかおん祭後宴能2008の記録を書けずにいた理由は、『東北』があまりにも美しすぎたから。

 今も思い出すと、身震いする。

 それほどまでに美しかった。

 

 

    『東北』

 三番目・鬘(かずら)物。

 五流現行曲。

 春の闇(やみ)に漂う梅の香と、恋愛歌人として名高い和泉(いずみ)式部の王朝の艶(えん)を重複。

 抽象化された幽玄能の原点ともされる曲目とのこと。

 東国の僧(ワキ、ワキツレ)が都に着き、所の者(間(あい)狂言)に東北院の門前の梅を和泉式部という名と聞いて眺めている。

 里の女(前シテ)が呼びかけて、和泉式部の愛した軒端の梅であると教える。

 また、梅の主(あるじ)は自分と告げて消える。

 

 僧の読経のうちに、式部の亡霊(後(のち)シテ)が現れる。

 和歌の徳と仏法をたたえ、都の春をめで、美しく舞う。

 シテの性格を和泉式部の霊とする脚本。加えて、梅の精のイメージを強く演出する流儀とのこと。

 

 

 最後になりましたが、このような美しい能を楽しませていただきまして、ありがとうございました。

 心より感謝申し上げます。

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皆様、ご訪問 ありがとうございます♪

2008-09-02 | 能楽・狂言

 

  皆様へ

 

 いつも御訪問いただき ありがとうございます。

 突然ではございますが、九月十一日から一ヶ月ばかり、留守をいたします。

 行き先はトルコとイランです。

 帰りましたら、ブログを再開させたいと思います。

 そのときは、皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 まだもう少し日にちがございますので、出発間際までの一週間も記録も続ける所存です。

 何もない拙いブログではございますが、いつも覗いて下さいます皆様や、コメント&TBを頂戴しています皆様に、心より感謝いたします。」

 ありがとうございます。

 

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