乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『観劇遇評』 三木竹二著(森鴎外・弟) 岩波文庫

2008-02-08 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は 去年十二月の京都、南座前。顔見世の看板。真ん中の絵は、仁左衛門丈が演じられた、『河内山』。花道での「ばぁかめぇっ!」の声色と表情が、今も心をくすぐる。おめでたい私・・・。)

 

 

記録だけ  2008年度 10冊目   

 

 

  『観劇遇評』

  

                  

 三木 竹二著

 渡部 保編

 岩波文庫 緑 173-1

 株 岩波出版社

 2004年6月16日 第1版  

 544(+解説)ページ 1050円

 

 

 先日から読んでいた『観劇遇評』を本日読了。

 結構時間がかかった。

 子どもが、

「普通、その本は読まないだろう・・・。」

と、にやり、笑う。

 

 この『観劇遇評』、知っている芝居はかなり面白い。

 著者は調子に乗って、台詞や仕草などを書き連ねているところが魅力的。

 多分、この作者はいい男(今で言うイケメン)だったに違いないと、勝手に決め込む。

 

 しかし見たことのないような芝居も多く書かれていて、案外難儀である。

 知らない芝居は歌舞伎事典で調べながら読んだものだから、時間がたいそうかかってしょうがない。

 事典に載ってない演目も多く、知らないまま、読み進めることにした。

 まぁ、愛嬌である。

 

 この本の特徴は中村座や寿座など今は無き芝居小屋や、現在する歌舞伎座などで見た歌舞伎の感想を、思いのままの書き連ねた、胸のすく思いのする一冊ということか。

 月並みだが、重厚な割には、炭酸のような本。

 少し古いが、スカッとさわやか、コカ・コーラ、てなものである。

 

 今で言えば、ブログなどに芝居感想などを書き連ねたような内容だが、著者は思うがまま、感じるがままの自然体で、悪びれることもなく、表現。

 

 相当の見巧者である著者は、かなり辛口である。

 反面、好きな役者にはべた褒めの嫌いもあり、私としては好きな本であった。

 金持ちの道楽と言った感も抜け切れないが、偏屈大いに結構!の作者。

 

 著者は森鴎外の弟で、医者とのこと。

 頭の良さも手伝って、職業柄、芝居を客観的にとらえる反面、自分本来の感じ方も的確にあらわすことのできる文才家といえる。

 

 今この本のように好き勝手に芝居感想を述べたならば、おそらく、今この時代においては、ブログでならつぶされるであろうやも知れぬ危険性を感じる。

 だが、それゆえに、すっきりする、そんな一冊なのだ。

 

 書きたい芝居内容と感想を、好き放題に作者独自の感性で書き上げた本書は、著者のように芝居は知らない私ではあるが、思うがままを代弁してくれる一冊。

 この本は私にとっては良書と言える。

 見事!

 

 

「あっぱれじゃぁ~~!」

 

 

 

 

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『エド・ウッド   Ed Wood 』 ジョニー・デップ

2008-02-08 | 映画

 

(写真はイランのペルセポリスでであった可愛らしい女の子。とても人なつっこく、素敵な瞳だったことを覚えている。)

 

 記録だけ 2008年 映画ー10

 

   エド・ウッド   Ed Wood

 

 

 満足度 ★★★★★ ★★★★☆

 感動度 ★★★★★ ★★★☆☆

 お勧め度 ★★★★★ ★★★★☆

 1994年 アメリカ 

 

 監督 ティム・バートン

 原作 Rudolph Grey

 脚本 スコット・アレクサンダー

 

 キャスト

  ジョニー・デップ

  マーティン・ランドー

  サラ・ジェシカ・パーカー

  パトリシア・アークェット

  ジェフリー・ジョーンズ  他

 

 家族と、ジョニー・デップ主演の『エド・ウッド』を見た。

 パロディも多く、面白かった。

 家族が、

「これが、デップか?」

と、冷静を保って言うさまが面白かった。

 

 だはははは!

 

 

 

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シルクロード『華麗なる植物文様の世界』 古代オリエント博物館 編

2008-02-08 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は 『華麗なる植物文様の世界』の本の中にも出てきた、イランのペルセポリスの植物文様。

 ロゼット文様と連花文様、渦巻文様(スパイラル)が混じった浮き彫りにひかれ、上の写真を選ぶ。)

 

 

記録だけ  2008年度 9冊目   

 

  シルクロード

  『華麗なる植物文様の世界』

  

                  

 古代オリエント博物館 編

 発行者 野澤 伸平 

 株 山川出版社

 2006年9月25日 第1版  

 127ページ 1619円

 

 昨日、5冊の本を併読。

 最後まで読んだ二冊目は、古代オリエント博物館編の、シルクロード『華麗なる植物文様の世界』。

 この本もノートを散りながら、丁寧に覚えこむ勢いで楽しむことにした。

 イランや中国でよく見た文様も多く出てくる。

 ノートをとりながら読み進めたため、ここでは本の題名の記録だけにとどめておく。

 

 

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『中国名山古寺の旅』( PHOTO MANDARA )

2008-02-08 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真はイランのペルセポリス。中国の写真を入れればいいのに、申し訳ないです。)

 

 

記録だけ  2008年度 8冊目   

 

  『中国名山古寺の旅』

  ( PHOTO MANDARA )

  

                  

 写真  福島 一喜

 文   福島 慶道

      松原 哲明 

 株 佼成出版社

 平成元年1月31日 第1版

 平成元年2月16日 第2版

 141ページ 1854円

 

 昨日、5冊の本を併読。

 内2冊 読了。

 『中国名山古寺の旅』は写真の合間に少し説明され、中国をテーマにした 素敵なプロの写真ブログを楽しむ感覚。

 最後に申し訳程度の説明がなされている。

 楽しい一冊だ。

 

 

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