乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

韓国料理と 歌舞伎役者  (大阪にて)

2008-02-15 | 舞台・音楽 雑感メモ

 

(写真はイラン。ペルセポリスの前で出会った お洒落な女の子。)

 

 

 2月13日夕刻。

 韓国料理を食べる目的で、夫と 大阪道頓堀の松竹座前で待ち合わせる。

 2月は 玉三郎丈と菊之助丈、海老蔵丈出演。

 別段、鑑賞の予定はない。

 

 ちょうど5時前に松竹座付近の商店街を通ると、驚くことに、海老蔵丈が歩いておられるではないか。

 私は目を疑った。

『そうか、今日は午後の部は休演らしいな・・・。』

と、ほくそ笑む。

 

 海老蔵丈は大柄で、帽子を被っておられる。

 顔のつくりは大きく、オーラ全開。

 海老蔵丈は舞台で見る彼の印象と、なんら変わりない。

『ほほう~~。これが、海老蔵(丈)か・・・。』

と、意味無きを思う。

 

 続いて すぐに 菊之助丈。

 やはり帽子を被っておられる。

 まじめな眼鏡。

 爽やかな笑顔。

 眉毛は太く、目と口は始終笑っておられ、性格と育ちの良さが滲み出ておられるといった感じ。

 おまけに紳士的で男前。

 私はこの青年に、役者として、かなり好感を持った。

『菊之助(丈)の素顔って、染五郎(丈)や考太郎(丈)と同じように、やっぱり、好青年なんだ~~。』

 

 夫との待ち合わせの時間が迫る。

 玉三郎丈は見ることが出来なかった。

 

 急いで松竹座正面に行くと、夫は片手をあげ、にこりと笑う。

 

 ふと松竹座を見ると、七月歌舞伎のポスターが貼られている。

 仁左衛門丈と 菊五郎丈が眩い。

 

 夫が、

「まだ、演目は決まってないね。」

と、いいながら、先日のように、見たい芝居をぶり返す。

 阿呆夫婦が意味のない会話を楽しみながら、数分も歩くと、目的の 韓日館という店にたどり着いた。

 

 私たちは枕詞のように、

「とりあえず・・・・。」

と、ビールを頼み、喉を潤す。

 

 炭火で焼き上げる焼肉は、表面はカリカリで、極めて美味。

 肉にはあらかじめ下味が付けられており、タレ無しでも、タレをつけても、ごまの葉で巻いても美味かった。

 

 焼肉以外にも、この店では太刀魚の蒸し物やサラダ、キムチなども頼む。

 太刀魚の蒸し物は下には、厚さ1センチくらいのジャガイモがひいてあり、魚の形崩れがない。

 蒸し物と言っても、少量のとうがらし味のタレで煮付けられている。

 あらかじめ魚に振られた下味用の塩が少し多いのが、惜しい。

 

 他にも色々と注文したが、中でも感心したのは、生レバーとケジャンの二品。

 

 新鮮この上ない生レバーの甘さ。

 また、恐ろしくが病み付きになる 良質の蟹に みのつまったケジャンの美味さ。

 生レバーとケジャンの味は、私の心にも響いた。

 

「日本でこんなに美味しい韓国料理。韓国に行けば、一体どれくらい美味いの・・・。

「そういうと、鶴橋の大邱の家という店の、焼肉と エイのつくりは 抜群に美味しかったね。」

 

 二人の妄想は膨れ上がる。

『韓国に行きたい・・・。食の文化を知るために、ただそれだけのために、韓国に行きたい・・・。』

 さて、実現するかどうかは定かではないが、私たちはこの日を境に、韓国に行きたいといった願望が、頭をかすめ始めたのは事実である。

 

 

 

コメント (10)
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