(写真は中国の陳氏書院です)
記録だけ 2008年度 15冊目
『中国民話集』
飯倉 照平 編訳
株 岩波文庫 赤39-1
1993年9月16日 第1版
403ページ 670円+税
二月二十五日、二冊目は『中国民話集』。
中国好き民話好きの私にとっては 、『中国民話集』も大変面白い。
知っている話も多いが、初めてのものも載っている。
中国には色々な話が多く残り、地形や生活、民族を思い浮かべながら読む。
中国では漢民族がほとんどを占める中、少数民族は口伝えに民話を伝承したのだろうか・・・。
そのように考えると、一層楽しむことができた。
かつて柳田国男は、中国のことを、『驚くほど豊富な昔話の貯蔵地』と呼んだとのこと。
日本の民話にも、『さるかに合戦』など、そのつよい影響が見られる作品が多い。
同じような内容の話も、中国と日本では、内容や表現が微妙に変化していて、違いを考えながら読み進めると、より楽しめた。
本書に寄せられた四四篇の民話に堪能。
好みの一冊であった。