乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『中国民話集』  飯倉照平 編訳  岩波文庫  赤39-1

2008-02-26 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は中国の陳氏書院です)

 

 

記録だけ  2008年度 15冊目   

 

  

  『中国民話集』 

 

  

                   

 飯倉 照平 編訳

 株 岩波文庫  赤39-1

 1993年9月16日 第1版

 403ページ 670円+税

 

 二月二十五日、二冊目は『中国民話集』。

 中国好き民話好きの私にとっては 、『中国民話集』も大変面白い。

 知っている話も多いが、初めてのものも載っている。

 

 中国には色々な話が多く残り、地形や生活、民族を思い浮かべながら読む。

 中国では漢民族がほとんどを占める中、少数民族は口伝えに民話を伝承したのだろうか・・・。

 そのように考えると、一層楽しむことができた。

 

 かつて柳田国男は、中国のことを、『驚くほど豊富な昔話の貯蔵地』と呼んだとのこと。

 日本の民話にも、『さるかに合戦』など、そのつよい影響が見られる作品が多い。

 同じような内容の話も、中国と日本では、内容や表現が微妙に変化していて、違いを考えながら読み進めると、より楽しめた。

 本書に寄せられた四四篇の民話に堪能。

 好みの一冊であった。

 

 

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『世界史 怖くて不思議なお話』 桐生操 著  PHP文庫

2008-02-26 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真はイランのシーラーズ北部に位地する、『ナクシェ・ラジャブ』という遺跡です。)

 

 

記録だけ  2008年度 14冊目   

 

  

  『世界史 怖くて不思議なお話』 

 

  

                   

 著者 桐生 操 

 株 PHP文庫

 1999年4月15日 第1版

 266ページ 552円+税

 

 二月二十五日、一冊目は『世界史 怖くて不思議なお話』。

 桐生操さんの本は何冊か読んでいるが、今回も軽い。

 時間つぶしにはちょうどよい具合の本で、楽しむことが出来た。 

 

 興味深いのはモーツァルト。

 本書では、『モーツァルトは本当に毒殺されたのか?』というタイトルに絞られている。

 論理的な切り口で説明され、説得力あり。

 但し、本書説以外にも、世間一般では、モーツァルトの死の謎については 『病死説』など、多く語られている。

 ある人は 流感、或いは リュウマチ、またある人は恋多き彼の 梅毒説を語る。

 さぁて、いかなる死を遂げたのか、今となっては定かではないが、謎めく彼を作り上げるなら、社会批判や『魔笛』に秘密結社の暗号を盛り込んだゆえの水銀毒殺説が面白いのかもしれない。

 しかし『ドン・ジョバンニ』など、好きなオペラ曲を考えると、私としては、色男ゆえの梅毒説であって欲しいと願う。

 モーツァルトはモテル男であって欲しいと願うのは、曲のせいか・・・。

 モーツァルトに対し、肖像画よりも男前を求め、勝手に理想を描いているといった私がいる。

 

 この本に書かれていた『悲劇の孤児 カスパール・ハウザー』の謎も興味深い。

 調べると面白いのだろうなと感じる。

 

 彼女の本は、いずれ機会を見つけて、また読んでみたい。

 

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