(写真はイランのペルセポリス。各国がペルシャ王国に貢物をしたという。壁の浮き彫りには、各国の贈り物や服装、持ち物などが、丁寧に描かれていた。)
記録だけ 2008年度 6冊目
『龍とドラゴン-幻獣の図像学』
(イメージの博物誌 第13巻)
著者 F.ハックスリー
訳者 中野美代子
株 平凡社
イメージの博物誌
監修 江上 波夫
出版社 講談社
1982年8月17日 第1版
107ページ 1796円
先日読んだ『聖獣伝説-夢万年』に続き、幻獣の図像学に関する絵写真と解説のなされた、『龍とドラゴン-幻獣の図像学』を ノートをとりながらを読む。
中国では龍とドラゴンとは違うと言った論争が巻き起こったことを思い出しはするが、世界に広がる龍柄の文様の発祥などを考えると、興味深い。
太古の昔から、人類の守護神として、広範囲、各国に生命を芽吹く。
龍といった空想動物は、大きさも形も驚くほど変化に富んだ姿で出現するのは、面白い。
幻獣の根本たる姿を、生活、神、天文、心理学、その他のいたる分野から紐解かれた、楽しめことのできる一冊。
内容は充実しながらも、大人も絵本のような感覚で、文様や幻獣の興味を持たれる方ならば、気楽ながらも満足できよう。
尚、訳者は『西遊記』でもおなじみの、中野美代子さん。