乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)13 十一丁裏 十二丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

2020-11-30 | 草双紙:洒落本、仮名草子、黄表紙、黒本、赤本、合巻 等

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)13 十一丁裏 十二丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

 

13

早稲田大学 古典籍総合データベース

十一丁裏 

たんのからむ

病人をバ、まづ

こよりを長く

こしらへ、まつ

すぐにねころ

ばせ、さて、かの

こよりを口より

そろ/\と

ひねりこみ

けれバ、だん

/″\後中

をすきて

しりのあな

へぬける所

をよくあと

さきへひき

とをして

ほん/\と

ぬける、かう

にして、とき

さて素人の

かたへ、あなを

 

十二丁表 

あけたる

を口へあて

けれより

にえ由を

したゝかに

のませける、

これらハ

なんのく

ゐなくど、

りほう ちを

うけたれバ

さつはり

さい/″\と

ちわいき

しけること

まことに

いきやくし

と、人/\

 おがみ

  ける、

 

十一丁裏 

    このこよりの

    はじのきいろな

    ところハ、はなふだ

      うつせエ    

 

十一丁裏 

    わた

     くし

     ことハ

     挿ずみ

       や

     ちう介

     と申て

     きせるや

     でござり

     ます、

 

十二丁表 

     とうを

     ではつ

     ほの

     やうに

     こより

       が

     でました、

     これが

     ほんの

     しりねすみ

       て

     ござる、

     だんな、ゆの介の中へみそ

     しるをすこし

     かげんいたし

     ました、

 

 

素人(しろうと)

  《「しろひと(白人)」の音変化》

  1 その事に経験が浅く、未熟な人。その道で必要な技能や知識をもっていない人。

  また、その事を職業・専門としていない人。

 「素人とは思えぬみごとな芸」「素人考え」⇔玄人 (くろうと) 。  

 2 芸者・娼妓などの商売で客の相手をする女性に対して、一般の女性。堅気の女性。

 ⇔玄人 (くろうと) 。

  3 近世、上方で、私娼のこと。

 「かくとはいかで―の、田舎の客に揚げられて」〈浄・油地獄〉

 

これらハ

なんのく

ゐなくど、

 これらは何の意、無くど

 

いきやくし

 生き薬師

《生きてこの世にいる薬師如来の意》すぐれた医者。名医。

 

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)1 表紙  寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)2 口上 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)3 一丁裏 二丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)4 二丁裏 三丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)5 三丁裏 四丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)6 四丁裏 五丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)7 五丁裏 六丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)8 六丁裏 七丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)9 七丁裏 八丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)10 八丁裏 九丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)11 九丁裏 十丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)12 十丁裏 十一丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)13 十一丁裏 十二丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

 

 

 

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竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)12 十丁裏 十一丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

2020-11-30 | 草双紙:洒落本、仮名草子、黄表紙、黒本、赤本、合巻 等

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)12 十丁裏 十一丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

 

12

早稲田大学 古典籍総合データベース

十丁裏 

やせおとりへたる

びやう人にハ、豆

をしたゝつまり

のみにのませ、

ひきつゞけて

水をのませる、

いやはや竹さい

ろうの

 しんくふう

 かんしん/\

 

此ほう

すぐのとつ

くりに

へこみ

 の

 でき

たるを

なをす

りやうぢ

   と

おなじみたてん

 

十一丁表

こゝ□りつ

ふうと

尻とあさ

からばん

まで

出つゞけ

に出る人あり、

竹さいらう/\

かんがへ大こんハ

いつに出る

ものゆへ

まづしたゝか

にしめ

こみいも

ハへのくすり

なれバ、これ

あとからし

めこまバ、けつ

ふに出るものか

ふくちうにて

相もちにおし

あひなバ、屁も

げつふうも

 

十丁裏 

     だん/″\ふくれて

          くるぞや

 

 

十一丁表

   「かむべしと

    おしへにしたがひ、その

    こをりにやつたところ、よしハら

    くすり□はらがぶ/\して▲ 

 

十丁裏 

     ▲もつと見ら

     おい/\とへが

     出しもの、あな

     から、けつふう

     をする竹

     さいらうの

     御手さハで

     もいかぬ、

     やまひハ

     ぜひも

     なし

 

     ヲヤ/\

 

 

 

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)1 表紙  寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)2 口上 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)3 一丁裏 二丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)4 二丁裏 三丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)5 三丁裏 四丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)6 四丁裏 五丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)7 五丁裏 六丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)8 六丁裏 七丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)9 七丁裏 八丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)10 八丁裏 九丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)11 九丁裏 十丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)12 十丁裏 十一丁表 寛政六年  築地善交作 北尾重政画

 

 

 

 

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映画『凶悪』2013 129分 白石和彌監督 高橋泉・白石和彌脚本  山田孝之 ピエール瀧 リリー・フランキー

2020-11-30 | 映画

映画『凶悪』2013 129分 白石和彌監督 高橋泉・白石和彌脚本  山田孝之 ピエール瀧 リリー・フランキー

 

 

  • 制作年/2013
  • 制作国/日本
  • 内容時間/129分
  •  
  • 監督
    白石和彌
  • 脚本
    高橋泉
  • 脚本
    白石和彌
  • 撮影
    今井孝博
  • 音楽
    安川午朗

 

 映画『凶悪』を見た。

 アメリカの小説やNS作品のようにビルディング的な描き方で、最後の場面で締める。

 最後の場面に持って行くまでは、淡々とした時を経て、また役者群も芝居のくささを捨て去り、極端に淡々と演じる。

 

 リリー・フランキーの役柄においては、先生と呼ばれるだけの気品と残酷さの二面性を秘めた役柄であるので、極端に言えば直立不動の無表情。

 気が触れたような目付きや表情や、心が高揚しや時の左右の肩の動かしなどは全くなく、ただただ静かに演じている。

 木村孝雄(「先生」)の役を、もう少し芝居くささを加え、感情移入よろしくで狂気に沙汰を演じたならば、この映画はどうなったか。

 答えは、最後の場面につながらない。

 最後の場面に一点集中させるには、先生は淡々と冷酷に演じる必要があったように感じる。

 

 今回も簡単な記録のみにて失礼いたします。

 

 

藤井修一 山田孝之
須藤純次 ピエール瀧
木村孝雄(「先生」) リリー・フランキー
藤井洋子 池脇千鶴
牛場百合枝 白川和子

 獄中の死刑囚の告発によって闇から浮上したのは、世にも凶悪な殺人事件の真相だった。

 戦慄の犯罪ドキュメントを山田孝之ら豪華キャスト共演で映画化した衝撃のサスペンス。

 獄中の死刑囚から届いた手紙をきっかけに取材を始めた雑誌記者の執念に満ちた行動が、それまで闇に埋もれていた事件を掘り起こし、ついには警察や司法をも動かして、世にも凶悪な殺人事件の真相を明らかにすることに…。

 その一連の事件の顛末を綴った話題のベストセラー・ノンフィクションを、白石和彌監督が鮮烈に映画化。

 事件の跡を追う雑誌記者を若手演技派の山田孝之が演じる一方、獄中の死刑囚にはピエール瀧、そしてその影の首謀者たる「先生」にはリリー・フランキーが扮して、ともに鬼気迫る怪演を披露。  (wowow)

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