2015/04/05
「ただ一人惨めなわが身嘆くけど君を思えば雲雀のごとに(#29イントロ)」
「君のこと思えば富を受けられる国王などと替わるもごめん(#29)」
「静寂に昔のあれこれ思いだし清算済みも払い直せり(#30イントロ)」
「清算時君を思えば損失も埋め合わされて悲しみおわる(#30)」
「死に絶えた友のこころを収めたるあなたの胸は高貴になれる(#31イントロ)」
「わが愛す人らの姿が君に見えわたしのすべてをあなたは持てる(#31)」
「われなくもあなたを愛した彼の詩を魅力がなくも捨てないでくれ(#32イントロ)」
「当代の詩人が吾を越えたとて文体でなく愛めでて読め(#32)」
「朝に陽が至福のときをもたらせどやがて陽の顔覆うときあり(#33イントロ)」
「雲により彼隠れてもわが愛は彼を蔑むことはあるまい(#33)」
「素晴らしい旅だと言いつ苦労さすあなたの薬で傷は治らぬ(#34イントロ)」
「だが君の愛で流せる涙とは真珠であってすべて贖なう(#34)」
「したこと気にするなと強がるも愛と憎しみ内乱したり(#35イントロ)」
「わたしからむごくやさしい盗人がいればわたしも共犯者にと(#35)」
2015/04/04
#059 赤染衛門「小夜更けて梟の髪延びに延び髪の先には月傾きぬ()」
#060 小式部内侍「道しるべ『ズウーッと先よ』と示されつ猪に追われる天橋立()」
2015/04/04
#061 伊勢大輔「エジプトのミイラの棺と女王と間にあるはボタン桜か()」
#062 清少納言「関所にて大きな口で鳴く鶏も『まだ明けないよ』とお日様がいう()」